★★ソチ冬季オリンピック

いちばん気に入ったのはスロープスタイルらしい。主な競技の感想のほか、子供時代の父とスキーの思い出、採点競技のあり方についての考察、日本人選手と国際マナー、日本の音楽の鎖国性についての考察など。最後はプーチンを罵って締める。
スキージャンプの選手だった父への追悼を兼ねて、いつにもまして悪意に満ちたオリンピック評。毒吐きまくってるので閲覧は自己責任でどうぞ。気に入らなくても脅迫状とか送ってこないように。

(フィギュアスケートは)日本じゃおそらくいちばん人気のある種目なのに、またあまのじゃくだと思われるだろうが、やっぱり生理的にダメ。ちなみに他にダメなのはクラシックバレエ、社交ダンス、新体操、シンクロナイズドスイミングと言えば、だいたい共通点が見えるでしょう。(中略)
バレエについて誰かがどこかで書いてた文章「大根足の女がドッタンバッタン音を立てて飛び跳ねて、どこが瀕死の白鳥か」というのがまさにぴったり。本物の白鳥の優雅さなんてどこにもないよね。それを言ったら、シンクロだって魚の優雅さはみじんもないし、以下同文。あと、夜道で会ったら悲鳴あげそうなケバケバしい化粧やチャラチャラした衣装もだめかも。

スノーボード男子スロープスタイルの優勝者 セージ・コッツェンバーグ(米)の華麗な演技

スノーボード男子スロープスタイルの優勝者 セージ・コッツェンバーグ(米)の華麗な演技

参考記事 バンクーバーオリンピック

父の思い出

思えば父が死んでから、これが初めての冬季五輪になる。冬季オリンピックを見れば、父を思い出さずにはいられない。前に書いたかもしれないけど、私の父は学生時代、スキージャンプの選手で、「戦争さえなければオリンピック出場間違いなしだった」のだそうだ。でもその夢は戦争で破れ、父はただの商社マンになった。私が生まれた頃は、もちろんジャンプはやめていたが、スキーに行かない冬はなかった。
だからちょっとしんみりしながらオリンピックを見てるかというとぜんぜんそんなことはなくて、そもそも親父はスポーツマンにはありがちな自己中のクソ野郎だったし、私も弟も子供の頃に初めて連れて行かれたスキーで、スキーそのものもウィンタースポーツ全般も大嫌いになってしまって、その後二度とスキー場には足を踏み入れていないし、オリンピックはもちろんスポーツなんてただの見世物だと思ってるし。
特にスキーは未だにトラウマになっている。私は10才か12才ぐらいだったか。いちばんつらかったのは重いスキーを担いでの雪中行軍。なんの拷問かと思った。いや、もちろんリフトには乗りましたよ。だけどそこへ行くまでが長かったという記憶がある。まあ、なにぶん昔のことで、今みたいに何もかも便利になった時代とは違うんだろうけど。
スキー場に着いたら着いたで、親父は教えるのもそこそこに、子供らを放置してひとりでスイスイと滑り降りて行ってしまう。彼はいつもそうだった。海へ子供を連れて行けば、子供を置いて、抜き手を切って勝手に沖へ泳ぎだして見えなくなってしまうし。
なまじできる人にありがちな、指導者には(たぶん親にも)まったく向かないタイプの人間で、基本的に教える気もないし、自分には容易にできることをなんで人ができないのか理解できないのである。おかげで私は人混みで迷子になったり、海で沖に流されて救助されたりした。母もその後は父に子供を任せてはいけないことに気付いたらしく、その後は父と行楽に行った記憶はない。私が中学に上がるころには父はもう日本にいなかったし。
とにかく山のてっぺんに子供だけで置き去りにされて、なんとしてもこの山を下りないことには家に帰れないことはわかっていたから、一歩ごとに尻餅をつきながら、泣きべそかきながら、なんとか下まで滑り降りた、というより滑り落ちた。父はその間、「だいじょぶかー?」とか言いながら、私たちの脇を何度も滑り降りていくだけ。しまいには尻はびしょびしょになって冷たいし、寒いし、痛いし、ただひたすら苦しくて情けない経験だった。
そのくせ宿の記憶――旅館なんて言えない山小屋みたいなスキー宿で、その代わり、主人もお客さんたちもみんな顔見知りで家族か合宿みたいで、囲炉裏を囲んで珍しい田舎料理とかを食べさせてもらったりしたこと――は楽しい記憶として残っているので、まともな親だったら、十分楽しめたはずなんだが。

だいたい私がいつもスポーツ選手をバカにしてるのは、この親父の影響が大きい。もっとも親父(スキーだけなくスポーツ万能)にしてみれば、私は口だけは達者だが、ガリヒョロで青白い虚弱児だし、対照的にまったくしゃべらないし何考えてるんだかわからない弟は、引っ込み思案で気弱なチビスケだし(いずれも幼児期)、「これが本当に俺の子か?」ってぐらい、がっかりな子供たちだったのも事実で、彼としても不本意だったに違いないが。
またその一方、(スポーツの才能は遺伝だと信じている私としては)もし彼にもうちょい思いやりと指導性があれば、いや、せめてスキーに連れて行くのがもうちょい大きくなってからだったら、私だってスキーが好きになって、オリンピックはとうてい無理としてもそれなりに滑れるようになったかもしれないと思うとくやしい。
というのも、高校へ入って馬術を始めてから、父の影響で運動はすべて嫌いだと思っていた私は、自分が意外なことにエクストリームなアウトドアスポーツがすごい好きで、アドレナリン・ジャンキーとスピード狂の素質があることに気付いたからだ。その頃ならスキーに興味を持ったかもしれないし、好きになったかもしれないのに。
ちなみにスケートは、やはり子供の頃、友達の親に連れて行ってもらったが、その人たちは親切に教えてくれたにも関わらず、ひたすらお尻で滑っただけだった。やっぱり滑るものは私には鬼門だと思って、スケート場もそれ以来一度も行ってない。だいたい私は根性なしのくせに負けず嫌いなので、なんでも一度でうまくやれないといやになっちゃうんだな。なのに馬だけは続いたのは、馬が死ぬほど好きというばかりではなく、よほど性に合っていたんだろう。

だけど冬季五輪は好きなのは、自分でそこに行くのはまっぴらだし、やるのはもっとお断りだけど、やっぱりウィンタースポーツってスピードやスリルがあってかっこいいし、雪や氷も暖かい部屋の中で見ているぶんには真っ白でとてもきれいだし(今日も雪が積もって窓からの眺めがいいです)、やっぱり北方人種が強いので、碧瞳白皙の美しい人々がいっぱい見られるし(個人的には私はアングロサクソン系しか好みじゃなくて、スラブ系や北欧系やゲルマン系は嫌いなんですけどね)、ウェアなんかもおしゃれで見ていて楽しいし、派手な転倒シーンがいっぱい見られるからだ。
それでもここ数十年はテレビ見るのもかったるくてあまり見てなかったが、今年はデジタルテレビという武器ができたので、つい録画して見てしまう。いや、昔からテレビも録音機器もあるが、昔のテレビは録画の手間が半端なかったんですよ。それが今は番組表見てボタン1個押すだけだもんなあ。おかげで録画が増えすぎて、どうせそんなに見る時間ないから、ほとんど見もしないで消してるのが現実だけど、それでもけっこう決定的瞬間を生で見ていた。(大学が休みなんで夜型モードに替わってる)

スロープスタイル最高!

中でもいちばん楽しみにしていたというか、冬期競技の中で私がいちばんおもしろいと思っていたのは比較的新しい種目のスキークロスとスノーボードクロス。
しかし見てみたらそれ以上におもしろかったのが、今年から始まったスロープスタイルという新種目。なんかこれってスキーやスノボとスケートボードのミックスみたいで、スケボーが早くオリンピック種目にならないかと期待している私はすごく楽しい。。ジブっていう、スケボーそっくりの手すりや壁を使ったトリックや、三連続で大ジャンプを繰り返しながらトリックを決めるのがめちゃかっこいい。同じようなトリックでも、モーグルのエアはあくまで滑りのおまけっぽくて、せわしないし、逆にエアリアルは私の目にはただクルクル回ってるだけに見えて、単調でスピード感がないが、スロープスタイルはスピードがあってしかも大ジャンプをしながら大技がバンバン出るのがたまらない。でもってもちろん派手な転倒シーンがたっぷり見られるのもいい。
たとえが変だが、見ていてこの快感はゲームの快感に似てるなと思った。あのリズム感とスピードが、アクションゲームで難所をうまくすり抜けながら疾走する感じ、たまたまそれが連続でうまく決まったときのあの気持ちよさに通じるのだ。もちろん私にできるのはゲームがせいぜいだが。(ただしやり込んだゲームだけ。アクションゲームは実は苦手。やっぱり運動神経もにぶいみたい)
あとね、私はいつもスポーツ選手を野生動物と比較してバカにしているが、スキーやスノボといった道具を手にして初めて、人間は動物の境地に近づけるんだなーとも思った。特にスロープスタイルの動きは獲物を狩るユキヒョウやペンギン(もちろん水中でのだけど、スロープを滑り降りてジャンプするのはペンギンもやってるし、ムクムク着込んでるのもペンギンっぽい)を思わせてかっこよかった。

他にスロープスタイル(スキーもスノボも)を見ていていいなあと思ったのは、意外なことに採点の仕方。と言っても私は初めて見た素人だから何もわからないまま見てるんだけど、何もわからない素人でも納得の採点ってところがすごいと思った。
というのも、これって毎度ジャッジが不評のフィギュアスケートと同じ採点競技なんだよね。ところが、技ごとの得点とかはなくて、全体の印象だけでジャッジしてるっていうの。採点競技ってどうしても主観が入るから、普通は主観をなるべく排除するためにすごい細かい採点基準があるのに、公正なはずのフィギュアの採点は素人には「えー、なんで?」となって、しょっちゅうイチャモン付けられてるのに、そんな大ざっぱな基準で出された採点の方が、素人目にも納得できるってのがおもしろい。いやむしろ、だからこそ素人にもわかるんだろうけど、こういう素朴な発想って大事だよね。
また私事ですみませんが、私もレポートの採点では毎年すごく悩むんで共感できる。テストと違って数値化がむずかしいレポート科目では、私としては学生を平等に採点しようと、えらく苦労してたくさんチェック項目作って、ハゲるほど悩んで時間もかけて点数付けてるのに、その結果出てきた点と、1年間その学生を見てきた印象が違いすぎる!ってことがよくあるのよ。(授業中は目を開けてんだか寝てんだかわからないような学生が、レポートの点だけ高かったり) あと、口頭発表なんかは学生に相互採点させてみたりもするんだけど、いわば素人である彼らのジャッジの方が、直感的に同意できることが実に多い。
だから毎年、「もうこんなめんどくさいことはやめて主観だけで付けちまえ!」と思うんだが、毎回、「でもそれじゃなんか学生がかわいそう」と思って、モンモンと悩んでる。でもプロの主観って意外と正しいんだよね、実は

話がそれたが、スロープスタイルの採点で特にいいなと思ったのは、一度でも失敗したら終わりってところ。着地でちょっと乱れた程度でも、たとえば普通だと80点のところが50点ぐらいになって予選落ち。転倒なんかしようものなら、優勝候補の選手でも平気で10点とか20点とかになる。(スキーもスケートも採点方法なんてろくに知らんので、以下の文章には間違いあるかも)
これがほんとでしょ? 解説が言うには、フリースタイルは「かっこいいこと」が基準なんだそうで、うまくてもかっこ悪いのはダメだとか。わかる、すごいわかるわ。それにくらべ、転んでも減点は1点とかいうフィギュアスケートって何なのよ? フィギュアって美の追究じゃないの? 尻餅なんてめちゃくちゃかっこ悪いじゃない。転んだ時点で失格でもいいと思うぐらい。
と言うと、フィギュア・ファンは「それだと誰も高難易度の技に挑戦しなくなる」と反論するが、スロープスタイルなんてみんなとんでもない大技に挑戦して転倒しまくってたぞ。おかげで優勝候補がどんどん脱落していった。減点が怖いから大技に挑戦しないって、それは単にその選手がチキン野郎だというだけじゃん。
まあ、そうもいかない大人の事情ってのも、ちょっとわかるけどね。トリノ五輪金メダルの荒川静香が「5歳でスケートを始めて金メダリストになるまでの20年間で2億円以上使った」と話した(ソースは日刊ゲンダイ)そうだが、ソースがソースなのでやや眉唾とはいえ、そんなに間違ってはいないはず。それだけ投資しちゃったら、そう簡単にはあきらめきれないのもわかる。
それにくらべ、スロープスタイルの選手の負けっぷりの良さにも感動した。せっかくここまでトレーニングを積んできて、1回の転倒でパーになって、見てるだけでも「あーっ!」てなるのに、本人はどんなにか悔しいだろうに、みんな競技後はにこやかに笑って、勝った人を抱きしめたりしている。ああ、いかにもスポーツマンらしくてかっこいいなあ。

この日記を読んでいる方ならお気づきのように、私はスポーツの何が嫌いって、とにかく勝たなきゃの勝利至上主義や、お国のためにみたいな国粋主義や、根性論が死ぬほど嫌い。それでもって、日本のスポーツはたいていそういうのが付いてまわるから嫌い。フリースタイルがすがすがしいのは、元がストリート派生の文化だからか、そういった縛りを持たないところかも。上に書いたような「大人の事情」やいやらしい「お国の事情」を気にしないという意味で、ある意味みんな子供なのかも
そういえば解説の三浦豪太も「みんな遊ぶのが好きで、遊びとしてやってる人が多い」みたいなことを強調してたが、本当にそうなんだろうなあと思った。遊びだから勝っても負けてもさわやかに笑ってられるんだな。ちなみに三浦豪太のお父さんの三浦雄一郎とお爺さんの三浦敬三は父のアイドルだった。ああいうふうになりたかったらしい。(あるいはライバル視?) すいませんね、向こうの子供らはみんなそれぞれ一流になって出来がいいのに、こっちは子供が不出来で。
ところでこの三浦豪太、話し方も声も異常なテンションの高さも、なぜかサッカー解説者のゴン中山(中山雅史)に瓜二つで、私は途中まで、「なんでゴンさんがスノボのゲスト?」と思いながら見ていたぐらい。声のそっくりさんっているんだな。ついでにNHKではオリンピックと同時期に、三浦豪太の小学生向けのスキー教室の様子も放送していて、私は本気でこの人に習いたかったと思ったぞ。

スノーボード ハーフパイプと腰パンとマナーの話

すぐ話がそれるのが悪い癖だが、負けっぷりということでは例によっていやな思いをさせられたのが日本選手。これもう昔から言われてて国際舞台じゃまずいってことぐらい知ってるだろうになぜなんだ! 特に最近の子は若いうちから海外を拠点にしている人も多いのに。
何かというと、日本人が銀・銅を取ったスノボ・ハーフパイプ
この競技は日本人が強いのは知っていたが、なにしろハーフパイプはショーン・ホワイトという怪物がいるので、あまり期待はしていなかった。毎回同じ選手が勝つのって白けるし。だいたいスノボはアメリカが強すぎるので白けるんだけど。
そしたらショーンはまさかの4位。あー、長年不動のチャンピオンとして君臨してきたが、さすがに衰えたか。それに対して、平野歩夢(2位)、平岡卓(3位)の2人は完璧な演技だった。そこまではすばらしかったし良かったんだけど、その後がいただけない。
なんでか演技を終えた上位選手は3人いっしょに全員の演技が終わるのを待っていて、カメラもずっと彼らを映しているのだが、優勝がわかったスイスの選手が大喜びで跳ね回っているのに、いっしょにいる日本人2人は無関心な様子でぼさーっと座ってるだけなの。そこは勝者を祝福して、抱き合って健闘を讃えるのがスジでしょうが!
これじゃあまるで、金メダルが取れなかった2人がふて腐れてるように見えて、ものすごく感じが悪かった。「金じゃないならいらねーよ、ちっ」てな感じで。(実際、表彰台でそういう態度を示して、国際社会から糾弾された日本人選手は過去にもたくさんいる)
いや、日本人なら本当はそんなことないのはわかるよ。平野なんかまだ15才だし、平岡は見るからに田舎者だし(ごめんよ)、とてもそんな気が利きそうにないし、見るからにシャイそうなのは。でもこの人たちなんて、小さい頃から国際大会に出てるだろうに、そういうマナーぐらいいい加減覚えろや

そこでハーフパイプでマナーと言えば、前回バンクーバー・オリンピックで物議をかもした国母和宏。腰パンで「ちっ、うっせーな」の人(笑)。あのときは私はめずらしく国母を擁護して、いやしくもスノーボーダーが腰パンぐらい当然だと述べたのだが、いくらなんでもここまでやるとやり過ぎ。(下の写真参照)

スウェーデンのヘンリック・ハーロウの腰パン

スウェーデンのヘンリック・ハーロウの腰パン

これはスウェーデンのヘンリック・ハーロウというスロープスタイルの選手なのだが、ご覧の通り、腰どころかズボンが膝までずり下がっている。パンツ丸見え。毎回この格好なので、うっかり下がってしまったんじゃなく意図的なものらしい。
いくらなんでもこれじゃ競技しにくいと思うのだが、それでも6位に入ったからかなりの実力者なんだろう。ちなみにズボンはいちおう完全に脱げてしまわないようにサスペンダーでつないではあるのだが、毎度汚いドレッドのおっさんの尻見せられるのはかなり不愉快で、こいつが勝ったらいやだなあと思いながら見ていた。ここまで行くと、何がやりたいのかわからない。
やっぱり腰パンは好きになれないな。最初スノボを見始めたとき、「外人なのにこんな短足ばっかなのか」と驚いたが、単に腰パンしてるだけだった(笑)。スノボはそれ以外はウェアも着こなしもかっこいいのにねえ。

ああ、そういえばその腰パンの国母、今回は出ないのかなと思っていたら、平野と平岡のコーチとして行ってたのね。教え子が銀銅って大殊勲じゃないの。なのにその人を目の敵にして叩きまくった日本人って‥‥。
とにかくあの騒ぎは気持ち悪かったし、優秀な選手をつまらないことでつぶしたとして日本の評判を地に落としてくれた。十分その素質はあったのに、あれのせいでメダル取れなかったのかどうかはわからないが、大事な試合前に謝罪だのなんだので引き回すってあり得ないよね。ましてや腰パンぐらいで! だいたいこのクラスの選手なら、もう世界では確固たる地位を築いているわけで、謝罪だのなんだの言われても「ちっ、うっせーな」と思う気持ちはよくわかる。口に出して言うのはやっぱりちとまずいけどさ。
まあ、その仕打ちに対して(誰も傷つかない形で)見事なしっぺ返しをしてくれたわけで、その意味では爽快だったのだがやっぱりあの2人の態度はないよ。私はこっちのほうが許せないわ。
腰パンなんかどうでもいいから、そっちの方の指導をしろよ! 古くから国際化が進んでいるサッカーなんかは、インタビューの対応とかみんなきっちり教育されてるのに。
なのに、今回もどっかのお偉いさんのジジイがやってくれた。「見苦しいからメダルを噛むな」というお触れが出たので、メダル取った選手が外人カメラマンに「噛んで」と言われて噛めずに困ったとか(笑)。どうしてそういうどうでもいい形にこだわる? 見苦しいのはそういう関係ないことに口出してくる老害のほうだよ。自分が取ったメダルなんだから、なめようが食おうが選手の勝手だ。それこそ「うっせーな」と言ってやればいいのに。
それよか、夏冬問わず全選手に、「カメラ向けられたらにっこりしろ」とか「対戦相手には愛想よくしろ」とかたたき込めばいいのに。おっと、それだと本田(圭祐)さんは失格か(笑)。私もちょっと気になってたのだが、あの態度(負けたときは一切インタビューに応じない)はさっそくイタリアで叩かれてたみたいね。「負けてつべこべ言うのは恥」という本田の気持ちもわかるのだが、あれって向こうじゃ「ふて腐れてる」としか見られないから要注意よ。やっぱりこういう文化の違いは難しいね。でも本田だって長年海外で暮らしてるんだから、郷に入っては郷に従えよ。

スキークロスでの大珍事。特に狙ったとしか思えない判定写真がすばらしすぎる。

スキークロスでの大珍事。特に狙ったとしか思えない判定写真がすばらしすぎる。

男子スキークロス

もちろん、スキークロスとスノボクロスも楽しみにしていた。クロス競技のおもしろさは、数人がいっしょに滑るところ。当然闘争心むき出しになるし、順位が入れ替わるところが目で見えるのは、アルペンにはないおもしろさ。タイムが速いだけでは勝てないとか、ぶつかり合ったり妨害されたりの駆け引きとか、巻き添えくらって転倒したりするのもおもしろい。勝敗がその場で決する勝ち抜き戦というのもいいね。
それを言ったらスケートのショートトラックのほうが激しいが、私は基本的にスケートが嫌いだし、狭いところをちょこまか回るのがせこい感じだし、小柄な東洋人が強い種目が嫌いなんで(笑)。

ところで今回見ていて発見したスキーとスノボの違い人間は二本足の方が安定する! 何を今さらと思われるかもしれないが、私はなんとなくスノボの方が小回りが利いて走りやすそうに見えてたのよ。特にスロープスタイルみたいな競技では、長いスキーを履いて、おまけに長いストックまで持って複雑な回転したりするのって、すごく不安定で飛びにくそうに見えたから。
だけど実際の競技を見ると、同じコースで走って、スノボはおもしろいように転ぶのに、スキーはそれほどは転けない。バランス崩したらスノボはそのままコテンと行ってしまうのに、二本足が使えると倒れそうになってもリカバーできるのね。なるほど、やっぱりスキーって合理的にできてるんだな。個人的にはやっぱりスノボのほうがかっこよく見えるのだが。

スキークロスの準々決勝では前代未聞の珍事も起きた。このコースはゴール直前にスキージャンプみたいなすごい下り坂があって、ここで転倒する選手が多数いたのだが、先頭の選手がゴール前で転倒、その巻き添えを食らった2人が次々転倒して、うまく巻き添えを逃れた1人に続いて、3人が倒れたままゴールに滑り込んで写真判定になるというハプニング。倒れた人たちには悪いが、リアルタイムで見ながら転げ回って爆笑してしまった。これこれ、こういうのが見たかったんだ。ここまで来るような名手でもこんなことあるんだなあ。見ての通り完全に転び方が勝敗を分けたね。しかし笑っちゃ悪いが、判定写真での三者三様のポーズがまるで狙ったみたいで笑いが止まらない。

これはあくまで不可避の「事故」だったが、女子のスキークロスをちらっと見ていたら、ぶつかりそうになると腕でぐいと押しやって転ばせたり、肩で突き飛ばしたりして、男子じゃそういう場面、一度も見なかったので、闘争心むき出しでこわかった。こういうところ女子の方が肉食なのか、それとも弱いからこそ転倒がこわいから警戒するのか。実際、私が見ているときに転倒して動けなくなったロシア代表の選手は重傷だったみたいで、こういうのを見ちゃうと「転倒がいっぱい見れて楽しい」とばかりも言ってられない。やっぱ男子のが頑丈だから笑って見られていいや。

この競技はフランスが強く、金銀銅をフランス選手が独占した。冬期種目ってやっぱりやってる国が少ないせいで、どの競技も一国にメダルが集中しちゃうのがどうもね。でも反面、こういう白人上位の競技で、アジアからは日本人だけが参戦しているのを見ると、ちょっと誇らしい気がする。オリンピックでは中韓ものしてきているが、中国人・韓国人はスケートとかハーフパイプとか、小柄な東洋人でも有利な競技、つまりメダルが取れそうな競技に集中しているのに対し、日本人はほとんどの競技に出てきてるもんね。

スノーボード女子パラレル大回転

で、日本人であることがちょっと誇らしくなったのが、スノボのパラレル大回転の竹内智香。これはぜんぜん見るつもりがなかったんだけど、夜なんとなく起きていてテレビを見ていたらやってたのでなんとなく惰性で見ていた。
アルペン競技(大回転ってことはアルペンだよね?)は日本人は弱いという先入観があるので、日本人選手が出ているのを見て、へえーぐらいに思っていた。そしたらこの子が強いんだわ。めっちゃ速い。これはもしかして‥‥と思っていたら、どんどん勝ち抜いて結果は銀メダル。すごーい!
と思ったが、あとから調べたら、この人世界ランキング2位の選手で、当然のようにメダル圏内だったのだ。なんだ、前評判じゃ、女子ジャンプのなんとかいう女の子とか、フィギュアの浅田とかばっかり騒ぎ立てて、ちょっと地味な競技はこうやって無視だからね。そのくせメダルを取れば、それがたとえカーリング(笑)でも大騒ぎする。
さらにヘルメットを脱いだら、くっきりした大きな目鼻立ちの美人さんじゃないの。こういう人ならカメラ映えもするし、外人受けもする。浅田真央をかわいいとか言う風潮はわからんが、こういう女性に騒がないのはもっとわからん! おまけに30才だって! あんな激しい競技を30まで続けてられるなんてすごい。それに明らかに体重や身長がある方が有利な競技なのに。この人も日本人としては大柄だが、それでも周囲の白人選手と比べると小柄なのにすごいわあ。というわけですっかりファンになってしまった。

と言ったそばから水を差すようだが、実を言うと女子の競技は原則として見てない。理由は単に男子の劣化版だから。女子が死ぬ思いで金メダル取るような技を、男子は出来て当たり前って感じだからねえ。これは別に女性を蔑視しているわけではない。「日本人ならスポーツなんかするな」というのといっしょで、物理的に生まれつき不利なものに無理に挑戦するよりは、他にやるべきことがあるだろうという意味。ただ、その不利を克服しての勝利というのもなかなか気持ちよいものです。

唯一の例外は私がやってた馬術で、男女別の種目がないのも馬術競技だけ。まあやるのは馬ですから(笑)。実は女性の体重の軽さや当たりの柔らかさが、馬術だと有利だったりするので、それで体力差をカバーしてるからできるんだけどね。
それでもどんな競技でもやたら女子選手がクローズアップされるのは、マスコミを動かしているのがスケベ男だからっていうだけだと思う。でもこの男女差はひどいなあと、今サッカーを見ながら思った。かたやただの親善試合なのに、6万人収容の国立が満員でスタジアムを揺るがす大歓声、かたやワールドカップとオリンピックに次ぐ格付けの大会(アルガルヴェカップ)なのに、無観客試合?っていうぐらいの入りで選手の声しか聞こえない。う~ん、サッカーは極端な例だし、実際力も違いすぎるとは言え、ちょっとなでしこがかわいそうになった。

スキージャンプ

は、実は今回見てない。やっぱりストレートに父を思い出させるものは見たくなくて。ただ、葛西紀明の試合結果だけは気にしていた。だって、私、この人はまだ少年ぽかった1992年のアルベールビルからずっと見てるもの。まだやってたのか!というだけでも驚きなのに、41才で直前のワールドカップを優勝してるって、どこの鉄人だ。しかも6回も出たオリンピックで一度も個人メダルを取ってないと聞いて、7回目の今回はぜひ取らせてあげたいと思っていた。結果はラージヒルの個人で銀、団体でも銅を取って、さすがとしか。
しかし上の竹内さんといい、モーグルの(今回は惜しくも棄権したけど)上村愛子といい、ウィンタースポーツってあんなに激しい競技なのに意外と選手寿命長いんだな。サッカーなんてひとりの選手はワールドカップ3回が限度でしょ。同じ4年に一度のオリンピックに7回出てるってだけでも信じられない。まあ意地悪な言い方をすれば、ウィンタースポーツは道具を使ううえに基本は滑ってるだけだが、サッカー選手は自分の足だけで走ったり跳んだりしてるから消耗度が違うとも言えるか。それでも41才というのはべらぼうだし、葛西選手自身が信じられない超人というだけですけど。

フィギュアスケート

は実は嫌いだ(笑)。日本じゃおそらくいちばん人気のある種目なのに、またあまのじゃくだと思われるだろうが、やっぱり生理的にダメ。ちなみに他にダメなのはクラシックバレエ、社交ダンス、新体操、シンクロナイズドスイミングと言えば、だいたい共通点が見えるでしょう。
もちろん私には死んでも真似できないし、技術的にはすさまじいものなのはよくわかるが、美しいと言われるわりには、私にはその美しさがほとんどわからない、っていうかむしろグロテスクに近いものを感じて怖いというのが共通点。
バレエについて誰かがどこかで書いてた文章「大根足の女がドッタンバッタン音を立てて飛び跳ねて、どこが瀕死の白鳥か」(うろ覚えの記憶だけで書いてるので、元の文章は残ってないかも)というのがまさにぴったり。本物の白鳥の優雅さなんてどこにもないよね。それを言ったら、シンクロだって魚の優雅さはみじんもないし、以下同文。あと、夜道で会ったら悲鳴あげそうなケバケバしい化粧やチャラチャラした衣装もだめかも。(ファッションに関しては私はあくまでストリート派ですから、スノボやフリースタイルを断然支持)

スピードスケートはひとつも見てません。ていうか、そもそも屋内競技はすべて嫌いなんで。バスケットボールとか、おもしろいのは知ってるのになんで見ていると気分が悪くなるんだろうと思ったら、室内だと息が詰まりそうな感じがするからだった。
特に冬季はあの美しい白銀の世界の中でやるからこそ意味があるのに、屋内リンクの競技なんて見たくない。ミズスマシみたいにクルクルまわってるだけで、見た目も地味だし。
もっとも、第1回冬季五輪の写真を見たら、昔はスケート競技もすべて屋外リンクでやってたみたいで、この頃のなら見たかったなー。ていうかぜひ見たい! スピードスケートをスーツにタイ(に毛糸の帽子)で滑るなんて! 今の全身タイツよりよっぽどステキ。カーリングは本物の竹ぼうき使ってるし! なんかオリンピックって年々つまらなくなってるよね。

第1回冬季五輪のステキすぎるスピードスケーターたち

第1回冬季五輪のステキすぎるスピードスケーターたち

なのに、昔はフィギュアをけっこう熱心に見ていたのは、冬季種目では唯一イギリスが強い種目だったからである。そう、例によって英国愛国者の私はイギリス人が出ていると熱心に応援するのだが、悲しいことに北国のくせに暖流のおかげで異常に暖かい、雪なし山なし氷なし国のイギリスは冬季種目は全滅に近いのだ。正確にはスコットランドは多少降るらしいけど、イギリスのスキー場なんて聞いたことない。緯度は高いが暖かすぎて湖も池も凍らない。フリースタイルは何人かいい選手が出ていたが、あれはやっぱり屋内練習場でも練習できるからだろうか?
それにくらべ、スケートは屋内リンクでもできるので、昔は強かったのよ。アイスダンスのトービル=ディーン組の『ボレロ』なんてまだ目に浮かぶし、ロビン・カズンズは私の知る限り男子で初めてバレエ的な優雅な動きを取り入れた選手で(それまでの男子スケーターは手なんて棒みたいに突っ張ったままだった)、(当時としては)技術も芸術性もパーフェクトな上に、すごいスタイルがよくて足長いし(だいたい男子も昔からチビが多い)、顔だってけっこうかわいかったし。彼らが活躍した80年代は熱心にフィギュアを見てたけど、その後はちょっとフランスのフィリップ・キャンデローロに浮気したぐらいで、それ以外の男子選手なんてみんな気色悪いオカマばっかりなのでフィギュアを見ることもなくなった。(男性同性愛者を差別する意図はありません。あと女子は元より興味がない) あ、高橋大輔が出てきたときは「おっ!」と思いましたけどね。
それで今回も、男子のフリーだけ見た。(上に書いた他の競技は全部予選から見てる)

そこで今回日本人選手で唯一の金メダルを取った羽生結弦くんだが、確かに技術的には飛び抜けてたし、演技は完璧だったし、金メダル取ったのはまったくなんの異存もないんですけど、リンクに出てきた瞬間(もちろんこの日初めて見た)、「どこからどう見てもオカマ」と思ってしまったのが致命的かも。いや、ほんとのオカマならまだいいんだけどさ、オカマでもないのにオカマみたいなかっこするなよって感じで。顔はどうにもならないからしょうがないとして、あの衣装は‥‥ヒラヒラスケスケの生地に色とりどりのスワロフスキーがキラキラって、あれ女子のドレスじゃないの? 体型も女の子そのものだし。
最近、男の好みがやや筋肉系に傾いてきてる私だが、フィギュア選手はキャンデローロや高橋大輔が好きなのでわかるように、男臭い濃い顔が好きなのだ。ていうか、本来の好みから言うとそういうのが苦手なのだが、フィギュア選手自体がオカマっぽいので、せめて男を強調しないと見てられないって感じ。

あと、羽生を見て驚いたのは、日本人としては異常に顔が小さくて手足が長いこと。これまたフィギュア選手としては願っても得られない貴重な素質だが、私に言わせれば細長すぎでカカシみたい。身長171だからチビなのにあんなに足長く見えるってことはやっぱり異常に細長いのだ。
中学のとき、ちょうど彼そっくりな体型の男の子が同級にいたんだよね。足長いというとかっこいいみたいだが、ガガンボみたいな体型で全身ほぼ足だから、座ると小さい子供みたいに見えてしまうの。それで私はその子を見るたび「奇形児! 気持ち悪い!」とからかっていたんだが(笑)。
それと最近の男子は体も柔らかくて、これも女の子みたいと思わせる。男がビールマンスピンをあんなにきれいにやるの見たことない! きれいだけどやっぱりちょっと気持ち悪い。

ああー、こういう意地悪な悪口ばっかり書くとまた苦情が来るかな? いや、前回のバンクーバーオリンピックの記事で、浅田真央の悪口を書いたら、苦情っていうよか、脅迫状が来たんですよ。コロスとかそういう反応はこの日記始まって以来。(今回いつにもまして毒吐いてるのは、ちょっぴりその影響もあります)
あのときはアイドルおたくってイカレてるなーと思ってたけど(だって一種のアイドル扱いでしょ)、今にして思うに、浅田よりキム・ヨナのことばっかり書いてあったから(もちろん読んでないので詳細は不明)、もしかしてこれがネトウヨってやつですか? ネトウヨの特徴のひとつが韓国大好きなことだからそうかも。日本語の読解力があれば、あれ読んで私が韓国好きなわけないってわかると思うけどなあ。もちろんあの記事ではあからさまに書くとそれこそレイシストと言われちゃうので、オブラートに包んでますが。実際私はレイシストで、イギリス人以外は毎度けなしまくってるがね。
まあ、実力ある選手が実力出し切って勝つのは意外と難しいので、羽生は若いのにがんばった。ここは素直におめでとう!と褒めておく。(なぜかすごい偉そう)

高橋は前からわりと好き。何よりハンサムだし。羽生はべつにごく普通の日本人の男の平均顔でしょ? でも高橋はもう昔の力はないみたいで、残念だった。彼で謎なのはあの髪型。普通にしてれば十分ハンサムなはずなのに、あの奇怪な髪型が気になってしょうがない。おでこ出したりソリ入れたりする意味がわからない。もしかしてヤンキー上がり?
って、我ながらフィギュアの選手に対してはほんとひどいことばかり書くなあ。ほんと嫌いなんだなあ(笑)。じゃあ、ついでにひどいこと言わせてもらうと、あれちょっと崩せば長友だよね(笑)。私は長友も十分ハンサムだと思ってるが。
美少年というなら、むしろ今回の3人の中でいちばんの美少年っていうか、雰囲気美少年は町田樹だと思うのだが。顔は羽生とどっこいどっこいだが、変な(オカマでなくヘテロの)色気があるね。ていうか、顔は写真で見るとぱっとしないのに、なぜかリンク映えがする。エキシビションで黒縁メガネかけて出てきたときはちょっとクラッとした。エキシビションの演技力自体も3人の中ではいちばん見応えがあった。

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ちょっと前までは冬季は夏季に比べるとお金もかけてないし、開会式・閉会式も地味だったと思うのだが、そこはロシアだし、国威をかけてがんばるだろうと思ったので、今回は開会式と閉会式も見た。そしたらやっぱり豪華で、こないだのロンドンほどじゃないが、北京ぐらいの見応えはあったんじゃないか。
まあ、いつも見てると、だいたいパターン化してて、要するに基本はダンスと音楽、必ずかわいい子供を出して、あとはそれにご予算に応じて、吊りが入ったりCGが入ったり。最後は花火でドドーン!と、もう展開が読めちゃってつまらない。違いはそこにお国ぶりやその国の歴史の紹介が入るところか。もちろんちゃんと検閲入ってて、レーニン、スターリンやソ連崩壊はさらっとスルーってところは中国といっしょだね(笑)。
それでもロシアには豊かな文化があるので、見せるものはいっぱいあるだろうと思ってた。そしたらお家芸のバレエ、クラシック音楽、文学、サーカスはもれなく出てきたものの、見足りなくて物足りない感じがした。バレエだって嫌いだけど、どうせならもっとじっくり見たかったと思う。
私がロシアで(ジャンルを問わず)いちばん好きな芸術家はストラヴィンスキーなんだが、『春の祭典』は出たっけ? 開会式でちらっと流れた気もするが、あまり印象に残ってない。あれは元がバレエ音楽だから群舞にぴったりだし、盛り上がるから楽しみにしてたのに。最後はチャイコフスキーでしたな。しかし考えてみるとロンドン五輪はすべてポップミュージックだったので、はっきり文化の違いが見えるのがおもしろい。

でもイギリスにしろロシアにしろ、世界中の誰でもイントロ聴いただけで、「おっ! あれか!」とわかって盛り上がる曲があるのはうらやましい。イギリスならQueenの「ズンズン、タッ! ズンズン、タッ!」でしょ。ロシアならチャイコフスキーのピアノコンチェルト1番の「ズン、チャッ、チャ! ズン、チャッ、チャ!」でしょ。
東京五輪どうするんだよ!? 日本の曲で国際的に有名な曲‥‥? スキヤキソング(『上を向いて歩こう』)ぐらい? そんなの今どき日本人だって知らんわ! YMOの全盛期なら‥‥とも思うが、それだって一般人の誰もが知ってるというのとは違った。(でも坂本龍一が出てくるのは確実だろう) おそらく世界的にいちばん有名なのは(サッカーの国際試合で必ず流れるので)君が代かスーパーマリオのBGMぐらいだろう。日本って、これだけ独自文化に恵まれながら、音楽の世界じゃ国際的にはまったく通用してないんだな、というのがよくわかる。
先のことはまだわからないが、今だったらおそらくAKB48に嵐にキャリーむにゃむにゃあたりが出てくると思うとゾッとする。そんなことになるぐらいなら、それまでに私、国籍離脱したい。日本人でいることが恥ずかしすぎるから。
そんなことならもう現代の音楽はあきらめて、雅楽とか和太鼓だけでやってほしい。その方が絶対外人受けするし。琴とか尺八とか三味線とか日本の伝統楽器を使って今風の音楽やってる日本人がけっこういるじゃない。(私はYouTubeでそういうのを見てけっこう気に入っている) ああいうのがいちばん受けると思うし、スタジアム向きでいい。それで合間に須藤元気のWorld Orderとか、こないだAmerica’s Got Talentで優勝した蛯名健一を踊らせれば、ガイジンにはめちゃくちゃ受けるよ。うん、適当に口から出まかせに言ったけど、これなかなかいいな。そういうんなら私も見たい。で、私はガイジンだからきっと外人も喜ぶよ。

また話がそれたが、サーカスも好きなので(ボリショイサーカスも子供時代に東京で見たよ)、ライオンが火の輪くぐりしたりするのを期待してたんだけど、動物は一切出なかった。えー、「曲馬団」なんだから、ライオンは無理にしてもせめて馬の曲芸ぐらいはやれよー! プーチンって日ごろトラやクマとたわむれてるようだから(ネットで見かけた写真の印象だけで書いてます)、トラやライオンぐらい平気で使うと思ってたのになー。ダンサーのひとりやふたり食っても、あれだけいればバレないだろうし。

そうそう、ロンドンオリンピックでは開会式でのNHKのアナウンサーのバカさ加減をこき下ろしたが、今回もやってくれたよ。覚えてないが、声の印象だとあのときの2人と同じ人に思えるんだが。例によっての資料棒読み、盛り上がる場面で資料がないので何も言えずに沈黙、もしくはどうでもいいアホな感想を述べるのはまだいいとして、映像見ながら間違うな
閉会式のロシアの文豪たちの紹介の場面で、「登場してきたのはロシアの小説で有名な登場人物たちです」と言っているのだが、現れたのはどう見ても文豪その人のそっくりさんたち。私だってひとりひとりの顔なんか覚えてないが、上にでっかい肖像画がかかってるじゃないか。だいたいロシアの小説の主人公って、みんな机に向かって何か書いてるだけなんですか? こういう無知無教養をテレビに出すな!っていうのはもちろんだが、画面見れば間違いってわかることに気付かない、またはスルーするのはどうか。
ロンドンの時も言ったが、こういう展開になるのはわかってるんだから、ロシアの専門家をひとりゲストとして置いておけって!

閉会式で登場した巨大マスコットたち、あれ不気味だとかなんとか言われてたが、私はよくできてると思ったよ。あの大きさで、自走できて、しかもその動き(スキーやスケートを履いている)が実になめらかで。顔だって、正体不明の化け物ばっかりだったこれまでのオリンピックのマスコットたちと比べれば、デフォルメされてなくてリアルな分かわいいと思ったけどな。
これまた東京のマスコットって何になるのか今から頭が痛い。ロシアだからホッキョクグマ、ユキヒョウ、ノウサギとかわいい動物が揃ったが、東京のシンボル的な動物って何? いちおう都鳥はユリカモメだから、ユリカモメになるのかな? 都獣ってのは聞いたことないし。まあ、ユリカモメはカモメの仲間の中では小さくてかわいいし、不満はないけどね。
動物なら犬なんかどうかね? みんな犬好きだし、秋田犬は世界的に人気だし、ハチ公もよく知られてるし。ん? 秋田って名前に付くからだめか。でもソチにはホッキョクグマもユキヒョウもいないんだけど。じゃあ、日本を代表する野生動物って言ったら何だろう? 鳥ならツルとかトキとかキジだろうが。「日本らしい動物」として頭に浮かぶのはニホンザル、キツネ、タヌキ、イノシシあたりだが、なんかなー。これが冬季五輪なら、やはり北国の動物ってことで、ヒグマとキタキツネにすればいいと思うけど、夏季はどうするべえ?
とにかく目玉の大きい萌えキャラだけはやめてね。

最後に「主役」のプーチン首相(笑)についても。英国女王ですらヘリから飛び降りたんだから(嘘です)、あの人のことだから何かやるんじゃないかと密かに期待していた。それこそ素手でホッキョクグマと戦うとか(笑)。そしたらおとなしくてがっかりしていたのだが、オリンピック終わったとたんに、ウクライナ侵攻。さすがですな。ヒトラーとかもそうだが、小男が権力握るとろくなことしないね。
(このウクライナ侵攻で、パラリンピック・ボイコットの動きもあったのだが、どこかで誰かが「でも選手は増えるんだな」とつぶやいていたのが、不謹慎だが的確すぎて笑えない)

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