★★【映画評】春休みジブリ映画2本立て ー 崖の上のポニョ (2008)

ponyo-poster原作・脚本・監督:宮崎駿

ポニョはクトゥルーの子? お母さんはヒトガタ? 筋金入りのトンデモ映画だけに、さぞやけなしまくるかと思ったら、意外と好意的なそのわけは? ジブリを巡る都市伝説についての(いい加減な)考証付き。

「その意味、宮崎駿の引退は残念だ。この人にはいつまでも現役で、こういうラリッた映画を撮り続けてほしかったのに。なんだかんだ言って、こういうのが撮れる人は他にいなかったからね」


♥ また宮崎駿なの!?
♣ なんかノリでいっぱい書いちゃったのでついでに。これ見たことなかったんだけど、テレビでやってたから。
♥ 東日本大震災で封じられたんじゃなかったっけ?
♣ だって津波じゃないし。みんなこれ津波の話と勘違いしてるけど、津波と高波は違うよ。台風じゃ津波は起こらないし。
♥ あと、月の接近による海面上昇ね。って、なんの話じゃー!と思うよね。見る前だったら。
♣  うん、予想してたのとこれだけ違う映画もあんまりなかった。前にも書いたように、宮崎駿の映画はオリジナル脚本のファンタジーだけ見るつもりでいたんだ けど、これなんてまさにそうなのに、公開当時の宣伝があまりに子供っぽかったので、完全にお子様向けだと思ってパスしてた。
♥ だってあの「ぽーにょぽにょぽにょ魚の子」っていう主題歌さんざん聴かされて、予告編だけ見たら、誰だって小さい子向けのほのぼの童話だと思うじゃない。
♣ 特に金魚って深掘隆介展のところで書いたと思うけど、私の幼児期の原風景のひとつだからさ、バケツに入った金魚というだけで、なんかそういうノスタルジックな幼児期の郷愁にあふれたお話だと思ってた。
♥ そしたら金魚のせいで地球が滅亡するカタストロフィー映画だったと。
♣ ちがーう! それとはちょっと違うんだけど、なんか形容に困る映画。

諸星大二郎のクトゥルーちゃん

ポニョとは遠縁の親戚じゃないかと思う諸星大二郎のクトルーちゃん

♥ しかしむかついたわ。
♣ 何が?
♥ 映画見るとき、私はレビュー用に忘れないためのメモとってるんだけど、ポニョってクトルーちゃん*じゃない!と思って、すごい発見だと思って喜んでたのよ。
♣ 言われてみると確かに。あの人間離れした異常な生命力と行動力が‥‥
♥ クトルーちゃんはいつもヒラヒラのドレス着て、ダブダブパンツはいて、髪はいつも逆立ってて、見た目もポニョそっくりじゃん。
♣ 人間と人外の混血ってところもいっしょだしね。
♥ それにポニョのお母さんもクトルーちゃんのママそっくりじゃない。白人の顔ですごい美人なんだけど巨人だし人外
♣ そういやあのでかい顔、下半身が見えなくてどうなってるのかよくわからないところ、人間に化けられるところも。
♥ ていうか海から来たっていうだけでもクトゥルー臭ハンパないでしょ。
♣ ポニョもインスマス顔**だし。なんとポニョのネタ元はラブクラフト?!

*クトルーちゃん 諸星大二郎のマンガ『栞と紙魚子』シリーズに出てくる登場人物。ホラー作家H・P・ラブクラフトの「クトゥルー神話」にちなんだ名前。

**インスマス顔 H・P・ラブクラフトの短編『インスマスの影』に出てくる半魚人を祖先に持つ村人たちの顔が、みんな魚顔だという話から。

♥ のはずはないけど、諸星大二郎パクったのは確実だと思って。ところが見終わってから検索してみたら、ちゃんともう書かれてたんで、せっかくのネタがパーになった。
♣ 誰でも気付くっていうだけじゃないですか。だいたい見るのがこんなに遅いから悪い。
♥ あと宮崎駿はどこかで諸星大二郎のファンだと言ってたらしい。

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それでもしつこく画像を貼って検証してしまう。諸星大二郎と宮崎駿のおもろい夫婦二組。クトルーちゃんのママはこう見えますが、実は諸星大二郎の描く女の人がみんなアレだからで、これでも超美人の設定です。

♥ だから人の書いたものは読みたくないんだよな。でも知らずに書いてパクったと思われてもシャクだし。信じてほしいんだけど、私は映画見るとき、絶対事前にあらすじとか批評とか読まないのよ。
♣ で、見たあとも好きな映画は絶対に他人の評論は読まない。好きな映画ほど自分の印象を大事にしたいし、アホがアホなこと抜かしてるの見て汚されたくないから。でも、こういうわりとどうでもよくて、どう解釈していいのか扱いに困る映画は、見終わった後で他人のレビューとか2ちゃんねるの感想とか見るのよね。
♥ その中に町山智浩(映画秘宝にいた頃からけっこう好きだった)がラジオかなんかでしゃべったやつのYouTube動画があったんだけど、私のメモ(忘れないように映画を見るときは気付いたことをメモしてるのだ)とかぶりまくりだったのでまたがっかり。
♣ 普通めったにかぶらないんだけどね。特に日本人による洋画評論とは。むしろ違いすぎて切れることのほうが多いのに。

♥ 関係ないけどそのあと2ちゃんのポニョスレのログを読んだら、町山智浩の話をただ繰り返してるだけの発言がほとんどで白けた。
♣ それは前から気付いてた。たまーにおもしろいこと言う奴もいるし、逆に勘違いしまくったトンデモ発言がおもしろいから読んでるけど、ほとんどテレビでやったかどこかに書かれてたことのコピペか受け売りだけでできてるよね、2ちゃんねるって。
♥  そしてそれをまとめサイトがまたパクると。他人の考えコピーするだけがそんなにおもしろいか?
♣ 『七人の侍』のBD買ったとき、2ちゃんの『七人の侍』スレ(そんなのがまだあるだけでも驚きなのだが)読んで、さすがこういう映画のスレは書き込みも レベル高いなと感心してたんだけど‥‥
♥ その後『黒澤明と『七人の侍』』という本を買って読んだら、ほとんど全部そこに書いてあることだった。この本自体も単なる受け売りのエピソードの寄せ集めなんだけど。
♣ 私の文章さえコピペされてましたから。『七人の侍』じゃないけど。
♥ 著作権侵害すんな! 金払え! このブログに著作権についての文言付け加えたのはそういうことがよくあるからなんだ。
♣ というわけでまあ、完全に後出しになっちゃったので、どっかで聞いたような話が多いのは勘弁してくださいってことで。

♣ じゃあ、やっぱりリサの運転からだ(笑)。
♥ 町山くんもそれが最初に気になったと言ってたね。リサっていうのは主人公の宗介の母親で、題名通り海岸の崖のてっぺんの家に住んでるんだけど、そこへ行く道が曲がりくねった細い山道なのよ。そこを子供乗せて、ドリフトしながら爆走する(笑)。
♣ 元レディースかな(笑)。
♥ 『カリオストロの城』とかでやったあの表現だけど、別に誰かに追われてるわけでもなく、勤め先の老人ホームからの帰り道。てことは毎日ああいう運転してるんだ。アタマ変なんじゃない?
♣ それよりひどいのは「津波」(じゃないけど、とりあえずこう呼ぶ)後よ。避難勧告が出て、通行止めになってるのに、冠水した山道をあれと同じスピードでぶっ飛ばす。キチガイだね、この女? 子供殺す気かよ。
♥ そもそも、そこまでして家に帰る理由が何もない。老人ホームと宗介の幼稚園のある場所は高台で最後まで無事だし。
♣ さらに家に帰ったかと思うと、夜中に子供置いて、また老人ホームへ向かう。だったら帰るなよ!
♥ 挙動不審すぎる!

♣ あと子供に名前を呼び捨てにさせるというのも(宗介は父も母も名前で呼ぶ)、日本のまともな家庭だったらありえない。クレヨンしんちゃんの影響で一時増えたけど。
♥ 日本だけじゃないよ。英国でも昔からその手の親は変人扱いだって。思い出すのは『ナルニア国物語』で、ユースタスの家がそうなんだ。両親はそれがハイカラで進歩的なつもりなんだけど、そんな家で育ったからユースタスは歪んでしまったという設定。
♣ おかげで観客は途中までリサを見ながら「こいつ誰?」状態で放っておかれる。
♥ 何かなー、やっぱりおじいさんの目にはこういうのが進歩的な家庭に見えるのかなあ。

♥ だいたいまともな親じゃないよ。5才の子供に食べさせるのがチキンラーメンかサンドイッチって、いくら共稼ぎとは言え、手抜きじゃない?
♣ それはあまり人のことを言わない方が(笑)。
♥ でもなんか母親らしくない母親だよね。船長をしている夫が急な仕事で帰りが遅れると知ると、何もかも投げ出したあげくふて寝したり。すごい子供っぽい。
♣ そのせいか宗介がすごくしっかり者に見えますね。これは現実でも往々にしてそうだけど。
♥ 関係ないけど、よくジブリの飯はうまそうって言われるよね。私、それがぜんぜんわからないんだけど。色はくすんでるし、線とかもシンプルだから子供の落書きみたいだし、私に言わせるとそもそも食べ物に見えないんだけど。ロウ細工のサンプルみたいに見える。
♣ 確かにあのハムはちっともうまそうには見えないなあ。色が変だし脂ばっかりだし。

♥ ついでだから似たようなどうでもいいけど気になることを。
♣ なんで登場人物が老若男女を問わず刈り上げ頭なのかとか(笑)。
♥ (『火垂るの墓』の)節子ヘアですな(笑)。
♣ ワカメちゃん頭とも言う。私の大先輩の先生があの刈り上げで、学生に「ワカメちゃんみたい」と言われてたもん。
♥ 若者は知らんだろうから教えてあげるが、昔の日本の女の子はみんなあの髪型だったのだよ。男の子は坊主でなければあれね。
♣ じゃあ、母親のリサも同じ髪型なのは、彼女がまだ子供だってことかしら? そもそもこれっていつの時代の話なの?
♥ わからん。現代じゃないようだが‥‥
♣ 携帯とかは出なかったよね。代わりにモールス信号と無線で交信してたし。
♥ でも車とか家の感じとか見ると、そんなに昔とも思えない。
♣ あの髪型はせいぜい昭和一桁までだよね。うちの先輩も昭和一桁生まれだったし。
♥ 宮崎の年齢を考えればやっぱりそんなところか。レトロっぽいものが多いのは、たぶん自分自身の子供時代とか青春を反映させてるんだろうし。
♣ 年代不明というのはファンタジー的にはいいんだけど、なんか気になるね。

♣ あと私がジブリを見ていていつも気になるのは和洋折衷なところかな。
♥ たとえば?
♣  ここかなり辺鄙な漁村だよね? 他の家はいかにも古くてぼろっちい日本の田舎の家なのに、宗介の家はずいぶんおしゃれで洋風だ。『アリエッティ』の家はお金持ちらしいのでまだいいとしても、もっと田舎くさい場所にある『トトロ』の家も洋館風だった。あんな家、日本じゃそんじょそこらにはないと思うが。
♥ んー、看板建築(私が育った笹塚の甲州街道沿いにいっぱいあった)みたいなエセ洋館風が流行ったのは大正から昭和初期だから、まあレトロってことじゃないの?
♣ 看板建築なんて横から見たらすごいみすぼらしいじゃん。ジブリの家はいい家すぎる。
♥ まあ、日本人でドラマみたいな家に住んでる人はほとんどいないのと同じじゃない? 船長さんは給料良さそうだし、お金持ちなんじゃないの?
♣ 中は一見普通の日本の家に見えたんだけど、キッチンなんかちょっとヨーロッパの田舎家のキッチンっぽい。あのレンガの壁とか。
♥ 私もそう思って「ええっ?」となったんだけど、今資料見てたらただのタイル壁みたいよ。
♣ なんだ、期待して損した。ところで、日本の家ということが一目でわかるポイントは、「2階に物干し」、「安いシステムキッチン」、「アルミサッシの掃き出し窓」なんだけど。
♥ 窓は確かにこれだったな。2階のベランダはあったけど、物干しは気付かなかった。キッチンはこれも最初見たとき違うと思ったけど、よくよく見たらシステムキッチンかも。だからいちおう日本の家っぽいんだけど、なんか違う。
♣ たぶん作画の人が参考にした写真が向こうのやつで、かっこいいと思ったから真似してるだけなんだろうが、日本の漁村というロケーションとあまりにも合わなさすぎるんで違和感があるのよ。
♥ 私は建築が好きなんで、どうしても家には注目してしまうんだよね。『千尋』みたいな意図的な日中折衷、和洋折衷は商業建築なら実際によくあるし、そんなに気にならないんだが、私は自分が西洋専門なせいか、無意味な洋風っぽさは気になる。

♣ それでもリサと宗介の部分はまだなんとか見れるのよね。「地上部分」の話はまだ整合性が取れてる。ポニョが何者かってのもとりあえずあまり気にしない。「人間になりたい半魚人の女の子」というのはアンデルセンで共通理解があるし。
♥ アンデルセンは半魚人じゃないって(笑)。だけどあのフジモトって男と巨人魚はなんなのよ! 船員たちは「観音様だ」と言って拝んでたけど、どうしてもそうは見えないんですけど(笑)。
♣ クトルーちゃんのママのほうがまだ説得力がある(笑)。
♥ ていうかあの「船の墓場」のシーンで船の下を泳いでいく母ちゃんはヒトガタ*に見えたぞ。

* ヒトガタ(別名ニンゲン) 日本発祥の海のUMA(謎の未確認動物)。興味ある人は画像をググってみてください。

♣ まあ、どっちにしろ人外だからお母さんはいいとしてもフジモトって何?
♥ 魔法使い?みたいなもの?
♣ 人間やめたって言ってるけど、人間やめて何になったのかも不明。
♥ 見た目普通の人間じゃない。水中呼吸もできないみたいだし。明らかに白人なのに名前がフジモトっていうのも変だし。
♣ おまけになんで漫才師か手品師みたいな格好してるの?
♥ 魔法使いの衣装のつもりなんじゃない?
♣ まあ顔はハウルが年取ったみたいだから、なんとなく魔法使いだというのはわかるが。
♥  彼は海のエッセンス? 生命の水?みたいなものを集めていて、海を再生させる?のか、人間の手から取り戻そうとしてるみたいなんだけど‥‥ごめん、「?」だらけなのは、ジブリはいつものことだけど、フジモトを演じた所ジョージの棒読みがひどすぎて、ほとんど何言ってるか聞き取れなかったんで。

♣ もうほんとにここの吹き替えは聞くに堪えないわ。
♥ 脚本もひどいよ。フジモトは一人暮らしなのに、ひっきりなしにひとり言をしゃべっていて、過去のいきさつや今やってることを全部独白で説明するんだぜ(笑)。
♥ ところで英語版見てたら、吹き替えがケイト・ブランシェットとかマット・デイモンとかリアム・ニーソンとか、すごい役者ばっかりなんだけど‥‥
♣ 向こうの吹き替え(もちろん有名作品に限るが)ってみんなそうだよね。しかもうまい。
♥ 本家は素人のおっちゃんの棒読みなのに違いすぎない? 宮崎は何思ってるんだろう? 自分で自分の作品に泥を塗るようなことして。
♣ 本人が好きでやってるんだもん。たぶん誰も何も言えないんだろうな。でもポニョと宗介の子供二人は日本語版もけっこう自然で良かったよ。
♥ 大人がいつもひどすぎるからな。

♣ とにかくフジモトの、そのよくわからん計画がちゃんとできれば、まさに海版『もののけ姫』になったんだけどね。あちらは山と森を守る話だったから、こっちは海で。
♥ ところがその壮大な計画は、ポニョの子供っぽい恋心に翻弄されておじゃん。結局、ただのドジで不器用なお父さんになっちゃってる。
♣ それ言ったらお母さんも姿はアレだけど、普通の優しいお母さんだよね。
♥ 地上の人間たちとはかけ離れた、突拍子もない二人が、実際はほとんど何もせず、あまりにも普通の人間っぽいことを言ったりしたりするあたりから、だんだん何が見せたいのかわからなくなってきた。
♣ これはジブリ映画を見ているとよく思うんだけどバックグラウンドができてないので、安っぽい書き割りみたいに見えるんだなあ。もちろん絵の背景じゃなくてお話の世界観のことね。
♥  何も作品中ですべて説明する必要もないんだよ。たとえば『千と千尋の神隠し』で、あの神様たちは何者でどこから来るんだとか、あの湯屋はなんなんだとか、いちいち説明しないでも、日本人なら一般的な背景知識から、なんとなくそういうものなんだとして受け入れられる。八百よろずの神の文化と(湯女まで含めた)銭湯・温泉文化があるからね。(その意味、外国人にどう見えるのかは謎だ。たぶん理屈では納得しても、本質的な部分は理解してないと思う) だけど、後半銭婆が出てくるあたりから、世界観が崩れだしてグズグズになってくる。
♣ ここでもポニョの両親が関わってくるあたりから、同じ崩壊が起きてるね。

♥ でも話はシンプルだしわかりやすいという矛盾。人魚姫でしょ? ここでは半魚人姫だけど。
♣ ちょっとスケールがでかすぎるけど、ポニョがあのエッセンスみたいなものを解き放ってしまったために、バランスが崩れて天変地異が起きるというのも納得できる。それを止められるのは宗介の愛だけというのも、よくあるヒーローもののパターン。
♥ 最初は和風子供版人魚姫というコンセプトで始めたんだけど、なんかおもしろそうなものをあれもこれも詰め込んだあげく収拾がつかなくなった感じ
♣ まあそんなところだろうね。月が落ちてきたり、町が海に沈んだり、森の中を古代魚が泳ぎ回ったりするのは、べつにたいして意味はなくて、単に絵として美しいからだろうし。
♥ だから、町山くんみたいに「これ、人おおぜい死んでるだろー!」とかいう面で責める気はないんだよ。
♣ それ言ったらほとんどのファンタジーやSFやヒーローものではジェノサイドが起きてるよね(笑)。それもしばしば正義の味方によって引き起こされたのが。
♥ だからそういう言いがかりじゃなく、話の本質の部分でなんか欠けてるんだよ。
♣ 話の本質は明快でしょ。臆面もない愛の賛歌で、まあそれはよかったですねという話。
♥ この愛は重すぎるよ! 受け入れなきゃ世界が滅亡するんだから! 結果としてわがままなガキに大人全員が引っかき回された話みたいな。

おもちゃの船に乗って探索に出発するポニョと宗介

おもちゃの船に乗って探索に出発するポニョと宗介

♥ そう言っちゃうとほんとたわいもない話なんだけどね。今も言ったような話の粗がかえって論議を呼ぶという皮肉な結果になっている。
♣ ジブリというと都市伝説がつきもので、この作品についても例によって大量のコピペが出回ってますが。
♥ だから、そういう都市伝説が生まれやすいのは、ストーリーに粗が多いからだと思う。たまたま今はやってるのをコピーしてみるね。

崖の上のポニョの知らないほうがよかった5つの噂

1. トンネルの先は死後の世界
2. ポニョは魂を迎えにきた死神
3. ボートの家族は成仏できない魂
4. 町が美しいまま海に沈んでいる
5. 老人たちが元気になっている

♥ オリジナルはこれにそれぞれ解説がついてるんだけど省略。要するに5つとも、津波後の世界(または宗介がトンネルを抜けた後の世界)は死後の世界で、登場人物は全員死んでいるという説。
♣ なんかジブリの都市伝説ってこればっかりじゃない? 『トトロ』の姉妹は二人とも死んでるとか。
♥ そりゃ、頭の悪い人たちが考えて広めるからだよ。いかにも中学生が考えたっぽいよね。それ言ったらなんでも言えちゃうんで。

『不思議の国のアリス』が白ウサギの後についていって落ちた穴の中は死後の世界。だから奇妙な住人ばかりで奇妙なことが起きる。

『ピーター・パン』が住んでいるのは死後の世界。だから不老不死だし空を飛べる。「生まれた日に家出した」というのはつまり死んだということで、ピーター・パンは水子の霊。

とかね。理屈に合わないことはすべて死後の世界!(笑)

♣ こんなの私だっていくらでも作れるよ。ポニョはリサが以前堕ろした子供の水子の霊っていうのはどう? 「水」の「子」だから。
♥ くだらねー!
♣ でもそれだといろいろ説明付くでしょう。宗介は妹ができて大喜びだけど、リサはなんとなく迷惑そうというか、ほとんど無視しているところとか。
♥ それ以前に、どこの子かも知れない幼児が大災害の中で迷い込んできたら、普通もうちょっとあわてるし心配するもんじゃない? どこの子なのかとか、親はどこにいるのかとか、聞きだそうとするはずなのに、最初こそちょっと驚いたふうだけど、すぐにいて当然みたいな態度を取るのはすごい奇妙。
♣ だからリサはポニョが誰か知ってるんじゃないかと思うんだよ。
♥ あるいはポニョはリサと宗介にしか見えてないんじゃないかと。

♣ ところでこの「みんな死んでる」の原型って『ナルニア国物語』じゃない? アスランの国に着いてみたら、実はみんな事故で死んだんだと聞かされるっていう。
♥ 『銀河鉄道の夜』もそうじゃない?
♣ 日本人は死後の世界をなんか不吉で怖いものと考えているようだけど、『ナルニア』や『銀河鉄道の夜』みたいなキリスト教小説だと正反対だよね。むしろ死ぬのは救いで、現世に残された人たちの方がかわいそうみたいな。
♥ ただ、この映画の津波後の世界、特に最後にみんなが集う場所は、確かに天国っぽく描かれているのも事実。歩けなかったおばあさんたちが、みんな走れるようになっているとかモロでしょ。
♣ 岩波童話かなり読んでるみたいだし、そのまんまナルニアのイメージが反映してるのかもよ。
♥ なんかさ、年取ってお迎えが近くなるとそういう天国っぽいものにあこがれるようになるんじゃないの? 『千尋』の電車が走っていくシーンも私は『銀河鉄道の夜』とか天国を思い浮かべたし。

♣ あらためて、5つの都市伝説を見ると、トンネルはモロに『千尋』のトンネルを思わせるよね。
♥ 別に死んだとは限るまい? 単に異世界への入り口ってだけで。ただ、『千尋』と違ってトンネルのこっち側にもすでに異世界が侵入してるからあんまり意味ないだけで。
♣ なぜかポニョは入るのをいやがってたり、トンネルを抜けると元の魚に戻ってしまったりという、思わせぶりな伏線も回収できてないね。

♣ 2の死神ってのはポニョの本名がブリュンヒルデというかららしい。ブリュンヒルデといえばワルキューレ、ワルキューレといえば死者の魂を連れに来るってことで。
♥ ワルキューレは死神じゃないぞ! それに運ぶのは戦場で武勲をたてた勇士の魂だけだ。他にも仕事はあるし。
♣ でもポニョと妹たちが進撃する「津波」の場面は『ワルキューレの騎行』が鳴って、その気満々ですぜ。
♥ 『地獄の黙示録』以降、映画であれを聞くとどうしても不吉なイメージがあるよね。なんでああいう演出なのか? 津波の恐ろしさを描くためならまだわかるが、そういう話じゃないし。
♣ むしろブリュンヒルデと言えば『ニーベルングの指環』だよね。
♥ じゃあ宗介はジークフリートか?
♣ それで将来は宗介が浮気してポニョに殺される。
♥ ひでえ! と言いたいがすでに幼稚園に彼女っぽいのがいて、将来の波乱が予期できる。

♥ 3のボートの一家は私も気になった。なぜかというとなんかあのエピソードだけだらだらと長くて、そのくせストーリーには何も関与していないから。
♣ 宗介の名前を知っていたし、どうやら知り合いらしいんだけど、どういう関係かわからないんだよね。普通ならどこかであらかじめ紹介しておくか、会ったときに関係がわかるようなセリフを入れるでしょう。
♥ 宗介もとまどってるみたいに見えたし、彼は知らないんじゃないかな?
♣ ネットでは宗介のご先祖様とかいう説もあるね。
♥ とにかくあの赤ん坊とおっぱいについてのくだりは何が言いたいんだかさっぱり。
♣ まあ、母性かな。この作品自体母性の象徴でいっぱいだし。あとパンフに載ってたそうなんだけど、あの夫婦は大正時代の人間なんだって。そこから、未だに成仏できないままさまよってる死者という解釈が生まれたみたい。
♥ その大正時代のほうに突っ込みたいわ。じゃあ、ポニョの時代は大正じゃないのか。
♣ それはないと思うが、何度も言うけど、今がいつかもわからないからねえ。
♥ 大正風の服装をしてるってだけじゃないの? それ言ったら上に述べた刈り上げ頭とかもすごい古くさいけど。

♣ とにかく、知り合いらしいのに、大災害のあと親とはぐれて5才の子供だけでボートに乗ってるのを見ても、なんとも思わないらしいのがすごく気味悪くて、悪夢を見ているような感じ。
♥ ていうか、未曾有の大災害の渦中でニコニコしてくつろいでるところが薄気味悪いよ。それ言ったらあの夫婦といっしょにいるときに出会う船に乗った避難民たちも全員変だよね。なんかみんなニコニコしてて何の心配もなさそうで、お祭りにでも参加するようで。
♣ なんかあのほわーんとした感じが天国っぽいと言えば、死後の世界なのかもなとは思う。
♥ むしろ夢っぽい感じがした。夢の理不尽さに似ているような
♣ 全員死んでましたというより、全部夢でしたって方がありそうだが、それを示唆するものは何もないし。
♥ あの人たちも変だけど、赤ん坊に固執するポニョの態度も変だし、ほんとわけわからないエピソード。
♣ でもこういうのすごい好き。むしろ全編こういう話にしてほしかった。
♥ 4と5はつまんないから無視。魔法が働いたんだからそれぐらいあるでしょって感じで。

♥ 私が気になったのは、おトキさんだっけ? あのおばあさんの行方が気になってたんだ。特にラストは「ほんとうのナルニア」を連想したから。
♣ もっと詳しく。
♥  「ほんとうのナルニア」というのは鉄道事故で死んだ子供たちが行った天国のことなんだけど、なにしろあちらはハルマゲドンと最後の審判後の世界なんで、これまでの物語に出てきた登場人物もみんないるんだよね。その中で、悪人ではないけどアスラン(キリスト)を信じなかった異教徒がいて、彼も救われて天国にいるのに、信じてないからその素晴らしさが何も見えないで、ブツブツ文句ばかり言ってるの。ご馳走を食べても本人は泥団子を食べてると思ってるみたいな感じで。おトキさんもそのタイプに見えたんで。
♣ そういえばおトキさんは唯一の懐疑主義者でしたよね。
♥ 人面魚は津波を呼ぶという予言をしたのも彼女だよ。だいたい他のお年寄りはポニョを見て金魚だと思い込んでいたのに、彼女には人面魚に見えてたってことは、彼女だけは本質を見抜いてたんだ。
♣ だから当然、フジモトのことも怪しんで、他の老人や職員が全員「天国」にいるのに、彼女だけ陸上にとどまっていた。
♥ ラスト近く、宗介とポニョは彼女と出会うから、彼女がストーリー上何か重要な役割を果たすんだとばかり思ってたら‥‥
♣ 全員まとめてフジモトにさらわれてハッピーエンドへ。
♥ じゃあやっぱりおトキさんは間違ってたわけ? 彼女だけが唯一真実が見えてるんだと思ってたけど。
♣ これも回収されなかった伏線というだけみたい。特別な存在と思わせて、ただの面倒なばあさんだったというだけ。

♣ これ見てて、そういや似たようなアニメがあったなーと思い出したんだよ。明らかに幼児向けみたいなのに、変な化けもんみたいなのばっかり出てきて、キチガイみたいな展開があって、やたらヘヴィーな話になるやつ。
♥ ん?
♣ なんだと思う? 『アドベンチャー・タイム』
♥ まあ、クトゥルー神話よりは近いかも‥‥(笑)
♣ そっくりだよ! あの唐突な終わり方とかも!
♥ あの絞りが閉じるのは昔ながらの「まんが映画」の終わり方だよ。
♣ そっちじゃなくて、唐突で中途半端なエンディングのこと。
♥ ところが『アドベンチャー・タイム』は、でたらめなように見えてもちゃんと筋の通ったバックグラウンド・ストーリーがある(らしい)んだな。伏線も何か月もあとに「こういうことだったのか!」みたいに生きてくるし。
♣ だからシナリオは『アドベンチャー・タイム』のほうがぜんぜんいいんだけど、あのぶっきらぼうででたらめな「自由奔放さ」は似てると思った。
♥ しかし『アドベンチャー・タイム』はますますディープな方に向かってるね。
♣ その話は今しちゃだめ! BD買ったらちゃんとやるんだから!
♥ ん? 『マイリトルポニー』にくらべるとあんま好きじゃないとか、ディスク買うほどじゃないとか言ってなかった?
♣ 結局その後どっぷりハマっちゃってさ。あれ1話が10分だから、もう一度見たいと思っても探すのが大変すぎるし、CSは画質も汚いからやっぱりBDで欲しいと思って。

♥ もうダラダラ話しててもしょうがないからそろそろ締めよう。これだけ謎だらけ、穴だらけのストーリーだと、かえって好奇心を刺激するらしく、ネットには謎解きやら解釈やらが氾濫してるけど、私は(それが本職なんだけど)そんなのやるつもりないから。
♣ 同感。分析や深読みしたかったら、もっとちゃんとした映画や小説でやるといいよ。中身がないものからは何も汲み出せないから。
♥ この映画の楽しみ方はそんな知的な推理とかではないからね。
♣ じゃあなんなの?
♥ あのラリパッパな物語と映像を、「なんじゃこりゃー!」と笑いながら見るといいんだ。つまり『アドベンチャータイム』と同じ。
♣ ラリパッパというのは言えるかも。特にしょっぱなの海中シーン! 確かに言われてみるとラリッて撮ってるとしか思えない。なんかなつかしい気がしたのはそのせいか(笑)。
♥ 昔はよくあったんだよね、こういうの。『イエロー・サブマリン』とか、ピーター・マックスとか。
♣ 『イエロー・サブマリン』! ピーター・マックス! なんか何十年ぶりかで思い出したよ。なつかしすぎる! 私のオールタイムベスト・アニメは『イエロー・サブマリン』だよ! 隅から隅まで気が狂うほど好きだった。
♥ その意味でもこれ、背景部分はパステルタッチっていうのか、クレヨンで描いたみたいな効果をねらったみたいだけど、そうじゃなくてピーター・マックスみたいなタッチにすれば良かったのに。
♣ 確かにそれは似合うかも‥‥でもそれってなんか『アドベンチャー・タイム』っぽくない?
♥  そういやそうだ! 『アドベンチャー・タイム』のあの絵柄ってどっかで見た気がしてたんだけど、60年代サイケの雰囲気が濃厚だよね。それであの絵があんなに好きだったのか‥‥。それで検索したら、やっぱり『アドベンチャー・タイム』の絵柄で『ポニョ』を描いたのあった!
(『マイリトルポニー』があるのは言うまでもない。ちなみにポニョのキューティーマークは泡で、宗介のはポンポン船だ
♣ もはや『ポニョ』の話してない(笑)。

♥ とにかくその意味では私はこれ嫌いじゃないよ。この冒頭の海中シーンなんかはすごい好きだったし、海に沈んだ町を甲冑魚が泳ぐシーンとかもいい。動物学の分野では、私はこのところずっと海中生物に凝ってるんで、海中生物見てるだけでうれしい。(ヒトガタも含めて)
♣ つまりストーリーにはもう何も期待してないと。
♥ 宮崎駿はもう絵だけ見てればいいよ。それとこのぶっ飛んだイマジネーションを楽しめばいい。理屈なんかいらないよ。

♥ とにかく細かいアラに目をつぶれば、私の好きな要素はいっぱい入っていて、好きな映画と言ってもいいぐらいなんだ。少なくともオリジナル脚本というだけで、原作ものより1億倍いいし。
♣ ジブリと言えばノスタルジアなんで、最初に思い出したのは子供の頃の台風の思い出。私の子供の頃って台風が来るだけで一大事だったんだよね。
♥ 窓に板打ち付けたりはさすがにしなかったけど。もう雨戸があったから。
♣ でも東京でもしょっちゅう停電したし、備蓄食料買いだめしたり、ラジオやろうそく用意したり、なんか非常時という雰囲気がひしひしとして。停電だからテレビもなく、ろうそくの灯りだけでご飯食べたりするの大好きだったわ。
♥ だからリサが意味もなく家に戻ったり、子供だけ置いていなくなるのは子供を持つ親としては変だけど、子供目線だと「よっしゃ! やったー!」という感じなんだよね。
♣ 私はこういう非日常の出来事が大好きでさ、来る前からテンション上がりっぱなしだったし、嵐の最中も怖いというよりうれしくてワクワクした。
♥ ただの台風でこれだから、こんな天変地異を目撃できたら死んでもいい、とかいうと、震災の被害者にあんまりだから言わないけれど。
♣ 言ってるじゃないかー!

水没した町

水没した町

♣ あと水と海がたまらなく好き。だから山で死ぬのはいやだけど海で死ぬなら我慢するというぐらい。
♥ 大きい声では言えないが、今いるゼロメートル地帯に引っ越してきたとき、秘かに期待してたのが洪水なんだ
♣ どうせうちの高さまでは水は上がらないと思うからでしょ。
♥ だからさ、うち(5階)のすぐ下まで水が来て、町のほとんどが水没した情景を想像しただけでうれしさと興奮で悶絶する。
♣ ありえないよ。だいたいここに来てから洪水なんて一度もないし。
♥ だからそうなったらいいなーと想像してるだけ。宗介みたいな船があれば理想だけど、なくても私なら絶対潜って探検すると思う。
♣ 津波来たら真っ先に死ぬな、こいつ。だいたいあなたの妄想と違って、津波や洪水ってすごい不潔で汚いものなんだけど。
♥ でもこんな「海が移動してきた」レベルならそれどころじゃないんじゃない? だからこの海中シーン見ているだけで幸せ。ポニョの気持ちがわからない。私なら人間やめたい。
♣ ふーん? なんだかんだ言って、フジモトの立場じゃない。でも現実にはいちばんありそうな災害って地震だよね。
♥ それはいや! 瓦礫の下になって死んだり、土砂崩れに巻き込まれて死ぬのはいや。私は水の見えるところで死にたい。
♥ だいたい私、終末SFで育ってきちゃったから、こういうのに弱いよね。
♣ 『沈んだ世界』(J・G・バラード)ですね。宮崎駿も絶対終末テーマ好きだよね。
♥ だからどうせならきっちり人類滅亡まで見せてほしかったよ。要するに宗介がポニョにキスしなければ良かったんじゃん。よけいなことしやがって、あのガキ!
♣ おいおい‥‥

♣ あと良かったところは?
♥ うーん、海関係は全部良かった、楽しめたとしか。ポニョさえ出なければ。
♣ それじゃ話にならない!
♥ だって変な顔でずうずうしくてウザいんだもの。でも宗介は好き。宮崎の描く子供らしくなくて、落ち着いていて賢いし、行動力もあるから。
♣ 彼は宮崎の投影なんじゃないの? それで女の子はやかましくてウザいのが好きと。
♥ あと、おもちゃの船が大きくなるって発想がすばらしいと思った。
♣ それも本物の船のサイズじゃなく子供サイズのところがかわいい。おまけにちゃんと動力付きだし。
♥ あれポンポン船って言うんだってね。私の頃はポンポン蒸気って呼んでたけど。
♣ ちょっとショックだったのは私の頃はポンポン蒸気と言えば本物の船で、普通に隅田川を行き来してたんだけど、今はおもちゃの名称になってるってこと。このおもちゃ自体、とっくになくなってるようだけど。

♣ あとひとつだけ。これ今まで話に出なかったから。「これって性教育映画?」というコメントをどこかで読んで笑ったことがあるんだけど。
♥ 確かに性と生殖に関するイメジャリーは全編に満ちあふれてましたな。そもそも海自体が生命のふるさとだけど。
♣ やたらなんでもシャボン玉みたいな球体に閉じ込めるんだけど、あれが卵子とか子宮に見えて。
♥ あと、狭いところに吸い込まれて吐き出されるようなシーンも多かった。あれは出産または再生の比喩でしょ。ポニョの妹たちのスタンピードはまるで卵子に殺到する精子の群れみたいだし。

♣ なんかあれキモくなかった? あの妹たちの存在そのものが。みんないつでもニコニコ顔なところとか。
♥ なんかそういうのが多いな、この映画。老人ホームの職員も老人たちも笑ってばかりだし。漁船の避難民はみんな笑顔だし。
♣ 恐ろしい災害の真っ最中なのに、みんながみんなニコニコしてるのって、本当に頭がおかしいか、もしくはなんかの宗教みたいで気持ちわるい。
♥ ていうか、妹たちはあの存在自体が謎だよ。またこれ考え始めるときりがないからやめておくけど。
♣ やっぱりサカナだから、大量に産んで死ぬにまかせるんだろうなとか。それともあれは全部ポニョの養分になるのかとか。私はてっきり合体して巨大魚になるのかと思ってた。
♥ そもそもどうやって子作りしたのかが知りたい。
♣ いちおうお母さんは人間の姿にもなれるみたいなんで。
♥ いや、あの数は違うでしょ。やっぱりスポーンを海中に放出してフジモトが精子かけたんでしょ。
♣ それ言ったら彼がためてる生命の水?だっけ。あれこそ精液の隠喩に思えたけど。
♥ 精液、壺にためてんのかよ! 気持ち悪いこと言うなよ!
♣ なんか奥さんとあんまり会えないみたいだから、会ったときに備えてためてるのかと(笑)。
♥ いやー!

♣ でも主人公は子供だから、さすがにセックスそのものを匂わせるのはないだろうと思ってたら‥‥
♥ なんかベタベタ触りまくり、ひっつきまくってるよな、この幼稚園児は。
♣ 宗介くん、5才にしてすでにババアや園児にモテモテだしね。
♥ 幼児版エロゲって感じ。不必要に女児のパンツや体を見せびらかすし。
♣ さすがロリコンの面目躍如ですな。
♥ だんだん遠慮も臆面もなくなってきたね。この人よく、「原点に帰って子供に楽しんでもらえるような作品を撮りたい」って言ってるけど、現実に作ってるのは100%自分が楽しむためだよね。
♣ まあそれは彼の勝手だけどね。
♥ 私が母親だったら、やっぱりジブリは子供には見せたくないな。いろんな意味で。
♣ いいんじゃない? 本物の子供は何もわからないから純粋に楽しんで見るだろうし、棺桶に片足突っ込んだお爺さんは逆にもう怖いものないから撮りたいものを撮るし。

♥ まあ確かに年とったなあと思うわ。べつに若いころもそんなに好きではなかったけど。
♣ AllCinemaで読んだ「映像は素晴らしいが、お話がついてこないという点では、晩年の黒澤明そっくりだ」というコメントに大いにうなずいてしまった。
♥ それは一理あるかも。なんで年取るとこうなるのかね? クリエーターの寿命が短いことは知ってるが。
♣ 「年取ると男は」というのを付け加えてほしいな。ほんと年取るとバカみたいになっちゃう男多いよ。その点女性の方がいつまでも理性的で現実的だ。
♥ その意味、宮崎駿の引退は残念だ。この人にはいつまでも現役で、こういうラリッた映画を撮り続けてほしかったのに。なんだかんだ言って、こういうのが撮れる人は他にいなかったからね。惜しい人を亡くしました。
♣ まだ死んじゃいないって! なんでみんなジブリというと殺したがるんだよ。

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