【映画評】どーでも映画劇場 サイレントヒル: リベレーション3D(2012)Silent Hill: Revelation 3D

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ホラー・ゲーム『サイレントヒル』の映画化第2弾。とりあえず私はクリーチャーさえ見られればなんでも良かったのだが‥‥

Director:

Michael J. Bassett

Writers:

Michael J. Bassett, Laurent Hadida (adaptation)

♠ 先に断っとくと私は元のゲームやってないから原作との比較ができないんだよね。ゲームやってないとわからない部分もあるし。
♥ 映画と原作は別物。いやしくも映画にするんなら、ゲームやってない人でもわかるように作らなきゃゴミ。
♠ でもゲームをやってない私でも、だいたいのストーリーやキャラは知ってるぐらい有名なゲーム。これはその映画化第一弾、『サイレントヒル』(2006)の続編になる。
♥ 日本のゲームなのになぜかフランス映画なんだよね。
♠ フランス・カナダの合作。っていうか、プロデューサーがフランス人っていうだけ。
♥ 1作目のハリウッドとはちょっと違う雰囲気はフランスだからかと思ってたのに。
♠ それこそ日本の雰囲気でしょ。
♥ いちおう1作目は山岡晃(ゲーム『サイレントヒル』シリーズの作曲家)が制作総指揮だったんだけどね。
♠ なぜ音楽担当が?
♥ ゲームの続編ではプロデューサーもやってる。

♠ でも1(めんどくさいので映画1作目はこのように省略)は好きだったよね。
♥ 見るまでバカにしてたんだけど、意外と良いので驚いた。
♠ 何よりモンスターがグロかっこよかったし。
♥ やっぱりピラミッド・ヘッド
♠ あれは正式名称はred pyramid thingというらしい。日本じゃみんなレッド・ピラミッドと呼んでる。
♥ 英語版Wikiではpyramid headになってたよ。
♠ 見たまんまピラミッド・ヘッドでいいじゃない。とりあえず日本のゲームの英名は全部ひどい。そのまま海外に出すのが恥ずかしい。
♥ このゲームは人物名が普通の英語名だからまだいいけど。ゲームとかアニメとかって、ありえないような変な英語名を平気で付けるからね。

♥ めんどくさいから先に結論言っちゃうと、1はデザインと音楽だけはすばらしいという、日本のゲーム(アニメも?)の特徴をそのまま活かした映画だった。
♠ 無人の町に灰が降りしきり、サイレンが鳴ると裏世界が現れるというあの設定は、死ぬほど興奮した。(ゲームでは雪だが映画では灰になっている)
♥ 白と黒の対比で絵も美しいしね。
♠ ところが、あの教団が出てきて謎解きが始まると一気に萎えた。なにやらすごい意味深に見えた裏世界もクリーチャーも、全部魔女と思われて火刑に処せられた少女の怨念かい。
♥ あの因縁話さえなければねえ。そこらがいかにも日本的で、そういえば日本のゲームってシナリオがものすごいダサいから嫌いだったんだと思い出した。
♠ 説明なんかなしで、クリーチャーだけ見せてくれればどんなに良かったか。
♥ 結局、映画はラストシーンが良かったから、かなり見直して、やっぱり許す気になったんだけどね。
♠ だから映画はすばらしかったんだよ。元のシナリオがダサいだけで。
♥ だから『遊星からの物体X ファーストコンタクト』であんなに持ち上げてたのか。あの監督のクリストフ・ガンズという人はゲームの大ファンだったみたいよ。
♠ 少なくとも愛が感じられたね。これは重要。

♠ それで、その続編となるこの『サイレントヒル: リベレーション3D』だけど‥‥。
♥ まるっきり愛の感じられない、投げやりなタイトルからして、だいたい中身の予想は付いたんだけど‥‥。
♠ ヘボいパート2の典型になっちゃったな。間延びした緊張感のないシナリオ、かんじんのサイレント・ヒルに行くまでに上映時間半分過ぎちゃうし。とりあえず私はモンスターさえ見られればなんでもいいけど。
♥ そのモンスターは?
♠ だからモンスターだけはいいんだってば。ピラミッド・ヘッドがヒロインのヘザー=アレッサの守護者になってることには、原作のゲームファンは非難ごうごうみたいだけど、私はダン・シモンズの『ハイぺリオン』に出てくるモンスター、シュライクを思い出してうっとりしてた。
♥ またシモンズか。好きだからって関係ない映画でいちいち引っ張り出さないでよ。
♠ とりあえず大好きなんだもん。シュライクもピラミッドさんも。今シュライクの解説してると、また3000語ぐらい行っちゃうからやめるけど。

♥ ナースも健在でしたね。
♠ あのエロい体とキモい動きがおもしろいけど、目が見えないせいか攻撃力がいまいちだな。
♥ あとなんだっけ? マネキンでできた蜘蛛は?
♠ マネキン自体が怖くないし、蜘蛛も怖くないんでいまいち。ただのガラクタに見える。ああ、そういえば人肉ハンバーガーショップはわりと好きだった。
♥ あれこそふざけてるじゃないの! 雑魚モンスターも1のほうが意味不明でかっこよかったな。

♥ しかし、私のキャリー=アン・モスを、こんなひどい役で使いおって!
♠ 年取ったねえ。もちろんメイクもあるだろうけど、やっぱり衰えは隠せない。
♥ 別に老け役も汚れ役もいいけれど、私のキャリー=アンをピラミッド・ヘッドと取っ組み合いさせるって、いったいどういう神経よ!
♠ あれは笑った。でも私のマルコム・マクダウェルだってひどい役だったよ。
♥ あいつは元々ゲテモノ役者じゃないか。

♥ おばさんならむしろキャリーより、アレッサのママを演じたデボラ・カーラ・アンガーのほうがステキだった。
♠ この人、『ファイナル・デスティネーション』の主演のアリ・ラーターが老けたみたいじゃない?
♥ ほんとだ! そっくり! あの癖のある容貌が不思議なほど一致! いいわー! どっちもちゃんとお化粧すればすごい美人なんだけど、ほぼスッピンでの妖精っぽいというのか、人間離れした感じがすごい好き。これに気付いたのは収穫だわ。やった! 最近男優が不作であんまり好きな人がいないんだけど、女が良すぎてレズになりそう。
♠ ‥‥

♠ ヒロインのアデレイド・クレメンスは?
♥ 彼女はあんまり美人でもかわいくもないんだけど、逆にいかにも生身の女の子らしい存在感がある。私は『キャリー』のリメイクはむしろこの子にやってほしかったよ!
♠ あー、わかる。この子が持ってるある種の臭みというか生々しさは『キャリー』にほしかったよね。
♥ そもそもこれも「いじめられっ子の復讐」の話だし(笑)。
♠ だったらキャリーのお母さん役もデボラ・カーラ・アンガーでいいわ。
♥ うんうん。彼女なら気味の悪さもあるし、だいたいジュリアン・ムーアよりずっとエロいから、テーマにも合ってたのにね。この映画もクロエ版『キャリー』もいらないから、それで作り直してくれよー。

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