風邪をこじらせた話

風邪かと思ったらまた肺炎になった

(話の性質上、汚い話が多いので食前・食中・食後の閲覧はお控え下さい)

今年のゴールデンウィークは、いつになく(6日だけを除いて)暦通りに休めるというので大喜びしていたら、きっちり寝込むはめになった。というわけで、5年ぶりに肺炎になってしまったよ。とほほ‥‥

前回というのは2010年6月23日なのだが、あの日記では最初の診察の話だけで、後日談が書いてなかったね。結局、風邪をこじらせて肺炎を起こしていたらしく、かといって大学は1週間以上休めないので、午前中は病院で横になって点滴を受け、午後だけ大学へ行くという非常事態になり、結局、完治するまで1か月以上もかかってしまった。
と言うと驚かれるが、もともと気管支が弱い私の場合、風邪を引くと2~3か月ぐらい治らないのは普通。男の子だけど私の友達もまったく同じで、むしろ、風邪を引いても一日寝れば治ると豪語している人や、40度の熱があると言いながら、平気で仕事している人が信じられない。(後者は本人は平気でもやっぱり迷惑だと思うが)
しかも私が仕事をしている大学というところはものすごく汚くて埃っぽい上に、人がぎっちり詰め込まれているという、喉には最悪の環境で、大声を張り上げて喉を酷使しながらチョークの粉を吸い込んでいるという、これで喉をやられないほうがおかしいという仕事。
だから、何がなんでも風邪を引かないよう気をつけてはいるし、年取ったら若い時ほどすぐに風邪にはかからなくなってはきたが、たまにかかったと思うと、こんなふうに派手にやらかすので困る。というわけで自戒と今後の参考のために書いておく。

きっかけは仕事のあった5月1日の晩に喉がひどく痛んだこと。単に喉の酷使で痛むのとは別の種類の痛みだったから、これは風邪だなと思って薬を飲んですぐに寝た。
翌朝、なぜか喉の痛みは消えていたが、いきなり前回も書いた「脳がクラゲ」状態に。おそらく熱があったんだと思うが、計ってないのでわからない。熱に付きものの、寒気とか吐き気とか節々の痛みとかは一切なく、ただ脳が働かないだけ。前回のような下痢もない。
どういう状態かというと、これも前に書いた「たっぷり寝たのに、起きて30分もすると眠くて眠くて立っていられなくなる」というのにそっくり。今回はむしろ10分だな。

トイレと水を飲むためにはなんとか起きるのだが、10分も立つと、倒れそうに眠くなる。無理してパソコンの前に座り、画面を見ようとしてもまったく内容が頭に入らないし、ゴンッと音がして我に返ると、キーボードに頭が激突している。
とにかく、幸いなことに連休中だし、なんとしても連休明けまでに治さないとと思って、家にあった市販の風邪薬を飲んで、ひたすら寝た。
前回は流動食を食べる余裕があったが、今回はとにかく10分以上意識を保っていられないので、ほとんど食事もしていない。1日にオレンジ1つとか、1日におにぎり1つとか、そういう感じ。

5月5日までずっとこの状態。ほんとはこの間に病院に行きたかったのだが、連休で病院はどこも閉まってるし。(夜間や週末や祝日は医療機関が休みというのは、日本の未開なところ。休日には病気になるなってことか)
でも6日は仕事なので、無理に起きて仕事に行った。すると意識朦朧状態からは回復したが、代わりにやってきたのが、これも前回と同じ、真っ黄色な鼻水と痰の垂れ流し状態。さすがにここでヤバいと気付く。翌日は歯医者の予約が入っていたが、午前中に病院に行くことにする。
ところがこれが甘かった。世間は木曜日までが連休で、この日は連休明け。ただでさえ人口の割に医院の少ない西葛西で、病院は長蛇の列になることはわかっていたのに! とにかく順番を待っていたのでは、歯医者の予約に間に合わない。事情があって、こちらも延期はできないのだ。ただ、事情があって今は千葉の歯医者に通っているので、田舎なら病院に空きがあるかもしれないと考え、歯医者の治療が終わってから、内科医に行こうと場所を調べる。具合が悪いのに午前中は医者を求めて町中を歩き回り、午後は千葉まで遠征したのがとどめだった。

歯医者のほうは無事終わったのだが、ここで金がないことに気付く。私は日頃は完全にキャッシュレスなので、あまり現金を持ち歩かないのだ。もちろんキャッシュカードのたぐいもない。なのに、田舎の個人医院ではカードなんて使えないのね。というバカをやらかして、結局、この日は医者にはかかれず。

そうするうちに、前と同じ「歩く生物兵器」へと変化しつつあるのが感じられる。今回はさすがに「目から黄色い膿がダラダラ‥‥」というところまでは行かなかったが、ポンプのようにガボガボと痰を吐くあたりは完全にいっしょ。鼻水はきれいなレモンイエローで、痰はそれを濃縮した感じの色鮮やかな抹茶色だ。前回はこれに血が混じっていたのだが、今回は幸い、血が混じり始めた時点で医者にかかることができた。
今回ひどかったのは咳。そんなにひっきりなしに出るわけではないが、咳が始まると止まらずに、喘息の発作のようになって、息ができなくて死ぬほど苦しい。しかもゲホゲホという普通の咳ではなく、痰混じりだから「ガボッ!ゴボゴボゲボゲボ!」とゲロでも吐きそうな感じの音のすごい咳で、実際、このまま咳を続けていると、肺や内臓をすべて吐き出してしまうんではないかと心配になるぐらいの勢い。
これが始まるのはもっぱら寝ているときで、日中はめったにならないんだが、電車で座っている時に始まった時には、周囲の人がみんな逃げた。気持ちはわかるが、やっぱり日本人って冷たいわねえ。もしかしたら窒息して死ぬかもしれないのに、誰も助けようとする人がいないのって。

翌日、土曜日でもやっている医院をあらかじめ調べて朝イチで出かけた。この日も待合室はぎっしりで混んでいたが、もう夜までかかっても今日は診てもらわないと、また肺炎になる。

それで普通ならえんえん待たされるところを、幸か不幸か、いや私としては幸運だったのはここでいきなり咳の発作が始まったこと。とにかく上に書いたように、誰もがギョッとするようなすごい咳なのだ。電車では誰も助けてくれないが、さすがに病院は違う。看護師が寄ってたかって、静かな病室に隔離され、医者もすぐに飛んできて診てもらえた。ラッキー!
で、結局、レントゲンを撮ったら肺に影があって、肺炎になりかかっていたそう。抗生物質をはじめ、薬をどっさりもらって帰宅した。
今回は入院だの点滴だのの騒ぎにはならなかったが、普通は抗生物質を飲み始めれば翌日にはケロッとなるものなのに、飲み始めて4日たつ現在もまだフラフラで咳も出るので、かなりヤバかったみたい。

「こうなるのがわかってはいたが、連休で病院が閉まってて」と医者に言ったら、「苦しい時は遠慮なんかしないで救急車呼びなさい」と言われてしまった。これまで救急車を呼ぼうなんて思ったことは一度もないし、まして風邪で救急車なんて思ってみなかったから驚いたが、実際、年寄りは肺炎でよく死ぬし、私は年寄り並みの体力なのもわかってるし、痰が喉に詰まって死亡なんてのもよく見るしなあ。呼吸困難で死にかけたのも事実だし。私みたいにひとり暮らしだと、あのままお亡くなりになる場合もあるってことか。もう体裁よりも命のほうが大事だから、このことは覚えておこう。
そう思って、待合室に行ったら、「肺炎は日本人の主な死因のひとつです」というポスターが貼ってあった。マジかよ! 死ぬっていうのが冗談じゃなかったのか。

しかし、病気のおかげで良かったことがひとつ。痩せた!って喜ぶところじゃないだろうと思われるでしょうがちょっと待って。虚しい自己流ダイエットにもかかわらず、肥満は確実に進行していたのだが、病気は確実に体重を奪う。特に高熱(ってほどじゃなかったんだが、私的には高熱。平熱がすごく低いので)が続いて何も食べらないというのが1週間続くとてきめんに痩せますね。
上記のように熱に伴う症状がほとんど出なかったので、熱があるという意識はまったくなかったんだが、いま考えてみたら、かなり涼しい陽気だったのに、着ている服や下着が絞れるほど汗をかくことが何度もあったわ(苦笑)。食べる方は1日500キロカロリー以下だったし。
と言っても、残念ながら外見にはあまり変化なし。なのに体重が減ったことがわかったのは体が軽い! そして膝が痛くない! 普通これぐらい長期間寝たきりで体がなまると、ベッドから起きるだけでも一苦労。まして歩くのは死ぬ思いのはずなのだが、マジでぜんぜん痛くないのだ。さすがに長時間歩くと痛くなってくるが、それでも元気だった時にくらべるとぜんぜん。
いっこうに治る気配もない私の膝痛だが、主原因は太ったことだと信じていたのが、ほぼ証明されたな。

【追記】
これで終わったつもりでいたが、結局このあとまる1か月抗生物質を飲み続けるはめに。ひどい咳や症状は1週間でおさまったが、その後もずっと熱が下がらなかったので。しかし、抗生物質というのは3日も飲めばケロッと直るとばかり思ってたのに。それも同じのを飲み続けると効かなくなるから、あれこれ種類を変えて飲まされた。
それでも完治はしなかったのだが、もうこれ以上病院に通い続けるのがいやで、1か月で行くのをやめちゃった。

今年は仕事がきつくて、休みの日は普段から寝たきりなのに、その休みが通院で消えちゃうのがほんとつらかったし、そもそも仕事中もフラフラなのでつらかった。こういうときは、有給のない仕事ってのがほんとつらいです。長期休暇があるのに文句言うなと言われるが、休まないとならない時に休めないってのはマジつらいし、今後年取って体力は衰える一方なことを考えるといつまで働けるかと思う。

【追記2】

ちなみに快復後、体力付けなきゃとモリモリ食べたので、体重はちゃんと元に戻りましたとさ。ただ、上で書いてる体重減れば膝も痛くないというのは怪しいような気がしてきた。
膝の痛みが和らいだのは事実だが、実は病気の間中、大量の消炎剤を飲まされてたんだよね。それで、膝の痛みも要するに炎症だから、消炎剤のせいで痛みが消えただけなんじゃないか?

【追記3】

病気してるときはつらいが、回復する途中ってちょっと気持ちがいい。今回は痰がひどかったのだが、回復していることは痰の色がだんだん薄くなっていくのでわかる。そして治る直前にはいつもそうなのだが、完全に透明な、だけどかなりの粘性のある痰の塊がスポッと出て、それまでずっと詰まっていた喉が空っぽになる感じがすごく気持ちいい。

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