【映画評】美しく老いるということ

(この記事は元は次の「レッドグレイヴ家の女たち」の一部だったんだけど、本論からはなんか浮いてるという理由で別記事になりました。よって、いきなり始まってるし落ちもないけど、直してる時間もないので勘弁)

♦ なにしろこの年まで生きてますと、かつて美人女優と言われた人たちも年取ると見る影もない、ぐらいならまだいいが、化け物になってしまうのをさんざん見てきましたからね。
♥ 日本人の保ちの良さについては前にも書いたけど、若い頃は美しくても、白人の美貌ってほんと命が短いのよ。以前旅行記の中で、北欧行くとゴブリンとエルフの母娘が歩いてるって書いたけど、これほんと。恐ろしいことに今はゴブリンの母も若い頃はおそらくエルフだったんだと容易に想像がつくわけです。

♦ 自分が年取ってきて思うけど、若く見えるとか年取ってもきれいに見えるとかは、もう持ち前の美醜とか、どれだけ美容に手を入れてるとかじゃなくて、心の持ちようだと思う
♥ いかにも建前っぽく聞こえるんですけど。やっぱりお金はあったほうがいいんじゃない? 貧乏人とか後進国の女性って老けるの早いし。
♦ 金かければきれいなままでいられるんだったら、ハリウッド女優なんかみんなそうでなきゃおかしいじゃない。だけど、反証は枚挙に暇がないという。
♥ それは確かに。私は頭の中身と教養の差だと思うな。若いうちは誰でもかわいく見えるけど、中身ただのおばさんは、外見もただのおばさんにしか見えないしね。
♦ とにかく何か持ってる人は 年取ってから輝いて見えるし、逆にかわいいだけで中身空っぽの子はあっというまに身も心もただのおばさんになる。こういうのは学生を見ていてもわかる。
♥ わかりすぎて最近じゃ、若い女の子を見ていても30年後が容易に想像ついてしまう(笑)。
♦ わからない人は親を見て参考にするといいよ。だいたい、年取ると親そっくりになる。そしてゴブリンの娘がゴブリンにならないはずもないのだ。
♥ もちろん例外はあるし、人間は顔がすべてじゃないけどね。

♦ 今もこれ(「レッドグレイヴ家の女たち」)を書くついでに、昔好きだった往年の名女優を検索していたんだけどさ、ローレン・バコールの晩年の姿を見てショックを受けたところ。これはレッドグレイヴ家とはなんの関係もないんだけど、あまりにショックだったんでちょっと書かせて。
♥ 
若い時のローレン・バコールは、“The look”(あの目つき)と異名を取る、上目遣いの三白眼でキッとにらむ目線の破壊力がすごかった。
♦ ある程度の年まではいい感じで年取ってて、老けてからも大好きだったのにねえ。
♥ でもこの人は老いを素直に受け入れて年を取っても堂々としていたのでまだ好感が持てる。最後の写真は悲惨だけど、バコールは89才まで生きたので、90才の婆ちゃんなんてみんなこんなものでしょ?
♦ ていうか、往年の美人女優がこの年でカメラに向かって写真撮らせるのがすごいよ。普通ここまで行ったらマスコミからは身を遠ざけるものじゃない。

ローレン・バコールの老け方

ローレン・バコールの老け方

♦ それじゃ、あまりうまく年をとれなかった例として、かわいそうだけど前の記事で触れたビーティー・エドニーの例を。
♥ 別に彼女が特別ひどいってわけじゃなくて、白人はだいたいこれが普通。こういうおばさんよくいるし。
♦ それに彼女ものこの姿でちゃんと現役の女優を続けているのはすごいと思う。
♥ よくよく見ると、若い頃と顔かたち自体はまったく変わってないところもけっこうショック。

ビーティー・エドニー今昔

『ハイランダー』(左)と『ポルダーク』(右)のビーティー・エドニー

♦ 顔面崩壊という点では、それよりショックだったのがアニタ・エクバーグの末路。フェデリコ・フェリーニの『甘い生活』を見た時は、本当に北欧神話の女神が舞い降りたような長身の美貌と神々しさと、それとは裏腹な幼女のような天真爛漫なあどけなさにうっとりしたものだが‥‥
♥ それからわずか13年後の『フェリーニのローマ』にカメオ出演しているのを見て気絶しそうになった。

ほとんど閲覧注意のアニタ・エクバーグ

ほとんど閲覧注意のアニタ・エクバーグ

♥ いや、特別ひどい写真を選んだわけじゃないからね。今は本当にこうなの。とりあえず目とおっぱいはでかきゃいいってもんじゃないんだってことがよくわかります。
♦ しかしよくこの顔面で人前に出られるな。
♥ いや、アニタが若い頃は神々しいばかりの美貌だったことを知らない人はないし、その自信があればもう怖いもんはないでしょう。
♦ やっぱりロシア人とか北欧人とかの北方人の変わり様はひどい。イギリス人のビーディーはまだかろうじて若い頃の面影あるけど、これは同じ生物とは思えない。エルフとゴブリンと言った意味わかるでしょ?
♥ マジで北欧行くとこういう組み合わせの母娘が連れ立って歩いてるんでぎょっとするんだよね。

♦ でもこの人たちはまだ自然な年の取り方をしているからまし。問題なのはこういう人。

フェイ・ダナウェイの悲惨すぎる老後

フェイ・ダナウェイの悲惨すぎる老後

♦ フェイ・ダナウェイは若い頃は本当にかっこよくてきれいで大好きだった。
♥ ルックス的にはほぼ私の理想の女優さんだったのに、年取ったらこうなってがっかり。
♦ これは整形が崩れてきた時の典型的な顔。いや、若い頃の美貌は本物だったはずだが、年による容貌の衰えをカバーしようとフェイスリフトをすると、こういう目や口の端が不自然につり上がった気味の悪い顔になる。(あとなんでか眉毛もなくなる)
♥ なんでこういうことするんだろうねえ。これなら90才のバコールの方がまだきれいだ。
♦ フェイはまだ生きているが、今ではまだ70代なのに目鼻立ちが全部崩れて120才のミイラみたいになってる。

♥ その点、こういう母娘はちょっと許せない感じ。

ヴァネッサとジョエリー

というところで「レッドグレイヴ家の女たち」に続く。

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