【ゲーム評】Skyrim事始め その1.3Dはつらいよ

skyrim01カテゴリーはゲーム評になってるけど、これはゲーム評なんてものじゃなく、タイムカプセルに乗ってやってきた古代人(ただしゲーム経験は豊富)が初めて最近のゲームをプレイしてのジェネレーション・ギャップ・ネタとして読むとおもしろいです。あと、私はゲームの生きた化石みたいなもんなんで、レトロゲームに興味のある人にもおもしろいかも。

というわけでSteamを解禁してしまったので、休みに入ったことだしせっかくだから他にもおもしろいゲームはないかと捜していた。


実は時間の都合で封じていたが、私にはやりたいゲームがある。つい、『Rusty Lake』を熱く語ってしまったが、ああいうアドベンチャーゲームはむしろ例外で、っていうか、時間がなくても短時間でできるからやってるだけで、私が本当に好きでやりたいゲームの傾向ははっきりしている。

  • RPG――やっぱり最初にハマったゲームがWizardryだからね。
  • 美麗なグラフィック――やっぱり今の時代のゲームなんだしね。
  • 広大なオープンワールド――もう狭いダンジョンをうろつくのは飽きた(本当は飽きてないけど)。それよりあの美しいグラで描写される美しい大自然の中を放浪したい。
  • 馬(ドラゴン)に乗れる――で、その美しい世界を馬で駆け巡りたい。戦闘なんかも騎馬戦ができれば最高。ドラゴン・ライダーになって空を飛べたらもっといい。いやもう馬に乗れるだけでいいっす。
  • 舞台が中世北ヨーロッパ風のファンタジーRPG――舞台が現代の現実世界とか、SF風のRPGは嫌い。これで育ったからというのもあるが、今は『氷と炎の歌』にハマりっぱなしのせいもあるし、英国を思い出させるし、やっぱりこの世界がいちばん落ち着く。馬にも乗れるし。だいたいドラゴンが登場しないRPGなんて。
  • シングルプレイ――ただし、マルチプレイヤー・ゲームじゃないこと。マルチプレイヤーはおもしろいことぐらい知ってるが、そのぶんいろいろと負担も大きいしめんどくさすぎる。ゲームぐらいひとりで自由にやりたい。
  • 高い自由度――和製RPGみたいな一本道は論外としても、やることや目標に縛られるゲームは嫌い。ストーリー無視の悪人プレイとか、逆に誰も殺さない農民プレイとか、ただの浮浪者とか好きにできるのがいい。
  • 永遠に続けられる――私はやり込みの鬼なので、たとえシナリオクリアはあっても、その後もだらだらと永遠にプレイし続けられるようなのがいい。
  • 自宅が建てられる――あとザ・シムズ命だから家も好きなのが建てられるといい。『Elona』(日本のローグライク風RPG)ですら家作りに熱中してたぐらいだし。ザ・シムズも時間さえあれば絶対やりたいゲームなのだが、どうせなら家を建てて料理とか結婚とか子育ても含めた日常生活ができるだけでなく、同じ世界でモンスター退治とかもできると最高。
  • MOD――高い自由度をさらに自由にするMODが豊富で自由にカスタマイズできること。

というような要望を誰かに伝えて、「おすすめのゲームない?」と聞いたら、十人中十人が必ず「Skyrim」と答えるだろう。はいはい、私だって私の意中のゲームにいちばん近いのはSkyrimだってことぐらい知ってましたよ。だけどわかっててもあえて手を出さなかったのは、絶対ハマるから生活破綻する、という他に

3D

これなんですわ。3Dは私には越えがたい鬼門で、その理由は、

酔う。めっちゃ酔う。私は三半規管に欠陥があるらしくて、車や船どころかブランコでも酔うというのは前にも書いたけど、特にゲームはひどい。だいたい3Dゲームを10分やってるとひどい吐き気とめまいに襲われ、横になって1時間ぐらい寝ないと収まらない。
たぶん日本で初の3Dゲームだと思うファミコンのアクションゲーム(マリオだったと思う)を友達の家でやらせてもらったときからそうだった。現実にも酔うけど、ゲーム内でも酔ってしまって、どっちが上だか下だかもわからなくなって世界がぐるぐる回転する。
あれだけ『シムピープル』にハマったのに、大期待で買った続編の『シムズ2』をほとんどプレイすることもないまま放ってあるのもそのせい。『マインクラフト』もやってみたかったけど、一度無料のマインクラフトもどきをプレイして盛大に酔ったのであきらめた。
その後も練習のつもりで無料の3Dゲームに何度も挑戦したけれど、いつもこれのせいでアンインストールするはめになった。ていうか、シムズ2以来、グラフィックはますますきれいにリアルになってるぶん、今のゲームの方がきつい。

あのマウスで視点を移動するのがだめすぎる。横を向こうとしただけで世界が上下左右へとグラグラ揺れ動くんだもん。というのはもしかして私が慣れなくて下手だからですか? 別にマウスさばきが下手なわけじゃないんだけどな。年取って目が悪くなったとはいえ、今でも画像加工するときなんかドット単位でマウス操作してるし。視界をぐらぐらさせずに視点移動する方法なんてあるの? 角度固定できるMODとかないのかしら?と思うぐらい。

さらに3Dは道に迷う(笑)。私は病的な方向音痴で、自分の家や学校の近くでも迷うっていうのは、夢日記のほうに詳しく書いてるし、その具体的な症例もあっちに書いてるので参考までに。
ゲームが現実に近付けば近付くほど、現実世界の自分の弱点がモロに出てしまうのは皮肉だ。ゲームってのはそういう日常の不便や不快とは無縁でなくちゃだめでしょうが!
方向音痴の特徴として、「一度でも曲がるともう自分がどっちを向いてるのかわからなくなる」というのがあるのだが、これが上から見下ろす2Dゲームならどっちへ向かってるかは一目瞭然だし、目的地がどっちの方角かも一目でわかる。
ところが一人称視点の3Dだと、現実と同じどころか、現実にはあり得ない「部屋の中で迷う」こともしょっちゅうなのだ。部屋の真ん中でどこにドアがあるのかわからなくてぐるぐる回ってたこともあれば、ちょっと村の様子を見てこようと思って外へ出たら、そのまま遭難して家に帰る道がわからなくなって消去したゲームもあった。
こんな状態でリアルタイムで戦闘まであるなんて無理だよ!

結局私はレトロな2Dゲームしかできない運命なのかしら?

まあ、それも悪くない、と思うところもないではない。ローグライクのところで書いたように、美麗なグラフィックのゲームはスピードと手軽さと(グラ以外の)情報量を犠牲にしているわけで、特にアスキー文字だけのローグライクの電光石火のスピードに慣れてしまうと、どんなゲームもトロくてトロくて我慢できない気がしてしまう。実際の話、Steamでダウンロードしたゲームやウェブゲームのほとんどは、のろくてしょうがないので加速ツールを使ってやっている。(アクションゲームだと自分の首を絞めることになるが、基本的にアクションゲームはやらないので)
それにゲームに感情移入してゲーム世界に没入するには文字だけでも十分、というのはローグライクが証明しているし。

そういえば、私がこれまでやったRPGの中でシナリオ的には最高峰で、いちばん心を揺さぶられて、感情移入しまくったのは、T&T(Tunnels & Trolls)というテーブルトークRPGをPCゲーム化した『トンネルズ・アンド・トロールズ/カザンの戦士たち』(Tunnels & Trolls: Crusaders of Khazan)というゲームなんだが、これを現在ウェブ上で無料でプレイできるサイト(DOSゲームなので、Windowsでは専用のエミュレータがないとできない)があったので、あの感動を再び!と思ってやろうとしたら、このグラフィックだったので、なんか挫折した。

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トンネルズ・アンド・トロールズのプロローグ画面

これは縮小してあるからかえって読みやすくなってるけど、うちの大画面で見るとドットのカクカクがひどすぎてほとんど読めない。でもグラフィックがひどいとか文字が読みにくいとかいう話じゃないの。
ちなみにこれはゲームが始まる前のプロローグ画面なんだが、今数えたらゲーム開始までにこの量のテキストによる物語が38ページ続く! もちろんこれを読まされるのは最初だけだが、イントロだけでもこれだけあるってことは、ゲーム本体のテキスト量は天文学的な数に! (もっともそれをリアルタイムで読まされるローグライクよりましかも)

しかしプレイしてみると‥‥と、ここでT&Tのすばらしさを書こうと思ってたんだが、ついなつかしさに駆られて、当時の自分のリビューを読み返してみたところ、自分でも忘れてたが、これは数行でまとめられるようなゲームじゃない。当時も「RPGの最高峰」なんて書いてたが、今思いだしてもこれ以上のゲームはないんじゃないか、グラフィックを見せずに話だけすれば今の人でも「そんなゲームがあるならプレイしたい!」と言うに違いないというほどおもしろかったので、いずれちゃんとした記事にするつもり。(27年前のゲームの攻略を今書いて何になるかというのは置いといて、このリビュー自体も入魂の出来なので)
それが日本ではまったく話題にもならず、海外でも(原作のT&Tはもちろんクラシックだが)そこまで受けなかったのは、おそらくこの怒濤の文章量と、いとも簡単に死ねるし、死んだらデータ消去、どころかパーティーのうち一人でも死んだら、ほぼ全滅確定という過酷なゲームバランスにあったんではないか。
昔も今も、人はヌルくてグラフィックがきれいなゲームを好むんだということがよくわかる。(ファミコンが出てきたときの私の感想がそうだった) 私なんか逆に、そういうゲームだからこそ(ほぼ)無敵になるまで育て上げたときのオールマイティー感が半端なくて、脳内麻薬出っぱなしだったんだが。

というわけで、とても一口では言えないんだが、一口で言っちゃうと、古今東西のビデオゲーム版のRPGで、シナリオが最高のゲームはT&T、自由度が最高なのは、王様を殺してもいい、町に火を放ってもいい、どころかいつでも好きなところに核爆弾を落とせるし、プレイヤーを慕ってついてくる幼女を常食にしてもいい(主要NPCはリスポーンするので)のElonaで間違いないと思う。伊達に長らくゲームはやってないのである程度信じてもらっていい。(余談だが、町の作りや誰がどこにいるかがわかりにくかったので、ついElonaの延長で「いったん焼き払って更地にしてみよう」と思ったのは内緒)
とにかく私が今のところいちばんやってて楽しいのはローグライクなんで、欲を言えばローグライクのグラフィックだけ強化したのが欲しい。あえて言うならElonaがまさにそうなんだけど、それでもElonaのグラはやっとスーファミレベルだし。そういやElonaは劣化版Skyrimだなんてふうにも言われてたし、やっぱりSkyrimをやる運命にあったみたい。

つづく

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