【映画評】デヴィッド・リンチ『ツイン・ピークス ローラ・パーマー最期の7日間』(1992) Twin Peaks: Fire Walk with Me

♣ シーズン3本編のほうを♦♥がやるというので、こっちは♠♣でお送りします。まあ、リビュー書き損ねたやつの在庫整理なんだけどね。
♠ この映画版プリクエルは公開当時に映画館で見たんだけどリビューを書いてない。というのも、すごい怒り狂ってそんな気になれなかったんで。
♣ なんでそんなに嫌いだったんだっけ?
♠ 覚えてない(笑)。リビュー書かないとだめなのはそのせい。ストーリーすらすべて忘れてた。クソだのゴミだのわめき散らしてたことだけは覚えてるけど。

♠ 実を言うと、当時の観客や批評家の評判も似たようなものだったんだよね。おかげで映画は大コケ(少なくとも本国では)、批評家にもボロクソ言われた。
♣ まあ、それも当然だと思いますけどね。やっぱりファンは宙ぶらりんのクリフハンガーで終わったテレビシリーズの補完をしてくれる映画と思って見るじゃない。ところが謎はまったく解けないどころか、よけいわけのわからないものばかり出てきて、おまけにシリーズで慣れ親しんだレギュラー出演者のほとんどが出ないとあっては、そりゃーがっかりするよ。
♠ 私も当時の記憶はおぼろげにしか残ってないんだけど、なんかツイン・ピークスとは似て非なるものという印象だった。映画の出来の悪いパート2みたいな。

♠ とにかくキャストの顔ぶれ見ただけで「えー?」となったのは覚えてるな。なんと言ってもキャラクターが印象的で魅力的な作品なのに、映画では出演しない人たちはメイン・キャストだけでも、ドナ(ララ・フリン・ボイル)、オードリー(シェリリン・フェン)、ベン・ホーン(リチャード・ベイマー)の三人。
♣ 他に、撮影はしたけど映画からはカットされた人々は、ジョシー・パッカード、ピート・マーテルほか製材所の面々、ホーン家の人々全員、ブリッグス大佐夫妻、ヘイワード夫妻、トルーマン保安官を初めとする保安官事務所のメンバー全員、ジャコビー医師ら。彼らは撮影はしたんだけど、映画からはカットされた。
♠ メイン・キャラほとんど全員じゃない!
♣ ノーマやアニーは出てはいるけど、出演時間はほんの数十秒だしね。
♠ シェリーとレオだってほんのちょい役だった。

♠ 実はカイル・マクラクランも最初断ったんだよね。
♣ 主役なしでどうやって撮るんだよ! なんかリンチが気の毒になってきた。これだけ抜けだらけの配役で、どうやって映画作るのかと。
♠ まあ、テレビは時間の余裕があるからオールスターもできるけど、映画だとかなり絞り込まないと話にならないのもわかるけどね。
♣ 確かにカットされた人たちは、ほとんどカメオ出演レベルみたいだけど。
♠ でも、カイルとドナはいなくては話にならないので、ドナは代役(モイラ・ケリー)を立て、カイルはなんとか説得して出演シーンを大幅に減らすことで合意した。デズモンド捜査官のくだりは、本来クーパーがやるはずだったんだが、ここだけシナリオを書き換えて代役を立てたわけ。
♣ あのFBI連中が唐突に出てきて唐突に消えるのはそういうわけか。

この人たちが主役なの?!と驚いたら早々に消えたキーファー(左)とクリス・アイザック

♣ いちおうTVシリーズには出てなくて、映画で重要な役を演じるのは、そのデズモンド捜査官(クリス・アイザック)をはじめ、フィリップ・ジェフリーズ(デヴィッド・ボウイ)サム・スタンリー(キーファー・サザーランド)カール・ロッド(ハリー・ディーン・スタントン)ユルゲン・プロホノフなど。
♠ TVシリーズは無名だけど魅力的な役者を揃えたところもすごかったんだけど、映画はその穴を埋めるためか、露骨に有名俳優ばかり使ってきたのもいやな感じがした。
♣ 私はボウイやキーファーが出てたんで最初大喜びしたんだけど、あっという間に消えて、何のために出てきたのかわからなくて怒り狂ったのは覚えてる。
♠ ユルゲン・プロホノフ(ドイツ映画の名作『U・ボート』の主演俳優)なんてどこに出てたのかもわからなかった。

♣ で、出演を断った人たちはどうしてなの? 元々がほとんど無名俳優や引退したご隠居さんたちだし、みんなリンチのおかげで有名になれたんじゃないの?
♠ リチャード・ベイマー(オードリーのパパ)はわりとはっきりしてる。IMDbによると脚本が気に入らなかったからみたい。彼もローラを性的に搾取してた男たちのひとりなんだけど、そのシーンがいやだったらしい。
♣ 元のシリーズでもそういう設定じゃなかった?
♠ もうそういうのがいやになったんじゃないの? いちおう本編じゃ改心して善人になったんだし。彼は昔からの本物の「ハリウッドスター」だし、さすがにもう付き合いきれないと思ったんでしょう。
♣ そういや、『ウエストサイド物語』から二人も出てたんだっけ!(リチャードは主演、ジャコビー医師のラス・タンブリンはその親友役。もちろん当時の彼らは女の子の最大のアイドルだった)
♠ 二人とも引退同然だったのをリンチが引っ張り出してカムバックさせたんだよ。

♣ 他の人たちはまあ、当時はスケジュールの都合とかきれいごと言ってたけど、だいたいは同じくもう付き合いきれないって感じだったらしい。カイルも役柄を固定されたくないと言って断ったようだし。
♠ おまえにあれ以外できるのかよ! てか結局それだけの役者だったくせに。
♣ あとからならそれ言えるけどね。あの当時はまだ若かったし、野望持ってたんでしょ。
♠ それだって、本物の役者はちゃんと他の分野でも大成してるわ。変態役者のくせに何をえらそうに。
♣ なまじヒット作が出てしまった悩みですね。
♠ ていうかリンチの映画に出してもらえるならなんでもする!って役者は多いだろ。だからよけいカチンときた。

♣ あと上でも述べたように、シリーズ自体も落ち目だったし。どっちかというと、沈みかけた船から逃げたような気も‥‥。
♠ ご存じのように第1シーズンまでは飛ぶ鳥を落とす人気だったけど、第2シーズンに入ってからは低迷してたんだよね。
♣ そりゃそうでしょ。最初のうちはちゃんとソープオペラの公式(恋愛とか家族愛とか不倫とか)にのっとっていながらなんかすごい変というところが受けたけど、だんだん暴走がひどくなってわけのわからない話になってきて‥‥
♠ ボブとか出てきた時点で普通の人はなんだこれ?と思ったでしょう。
♣ ウィンダム・アールもだよ。ローラ・パーマー殺人事件は解決したはずなのに、「実は本当の真相は‥‥」という感じで、なし崩しにぐだぐだ続いてくところのぐだぐだ感は半端なかった。
♠ それって『ひぐらしのく頃に』そのものじゃない!
♣ そう言えばそうかも(笑)。私が『ひぐらし』にあんなに熱狂した理由はそれだったか!
♠ 逆に言うと、リンチ/フロストのでたらめさは同人作家並みとも言えるが。セカンドシーズンに入ると私はもうメインストーリーはまったく気にしてなかったな。事実そっちはほとんど覚えてない。それよりネイディーンの高校生活とか、ベンの南北戦争ごっことか、サブプロットがおもしろすぎるんで相変わらず熱狂してたけど。
♣ だいたいの人はそうだったんじゃない? あと、我慢して見続ければなんか意味がわかるかと期待した人たち。
♠ ただ、今にして思うとあの露骨なギャグ路線は、ヤケクソという気もしないではなかったな。

ブラック・ロッジのクーパー、別世界から来た男、ローラ

♠ ところが最終回があの通り、いきなり出てきたブラックロッジ(赤いカーテンの部屋。実はこの世ならぬ異次元の世界)のたわごとに加え、主役のクーパーは失踪したままで、どうやらボブ(これも異次元から来た悪魔みたいなやつの、この世界における化身?)に肉体を乗っ取られたみたいだし、他の人たちもいつものようなクリフハンガーで、特にオードリーとアニーとレオは生きてるのか死んだのかもわからないところでぶっつり切られて。
♣ まあ、普通怒りますわな。あれって打ち切りってこと?
♠ そこらの事情は知らないが、事実上打ち切りでしょう。逆に私はテレビであそこまでできたことに感動したけど。
♣ リンチとしてもこういう映画作るってことは、まだまだ『ツイン・ピークス』を見捨てる気はなかったと思うんだがなあ。当然第3シーズン作る気はあっただろうに。

♠ それが今になって‥‥という話は次にゆずるとして、映画に話を戻すと、やっぱり不在がいちばん痛いのは、役者じゃなくて共同脚本のマーク・フロストだなあ。
♣ 映画ではマーク・フロストは降りたんだよね。リンチとケンカしたんだっけ?
♠ 当時はもっぱらそういう噂だった。TVシリーズの迷走もその辺にも原因があったのかも。
♣ 実はマーク・フロストという人こそ、これだけの一発屋かと思ったら、監督・脚本の映画『ストーリービル』もすごい好きだった。
♠ 『シャーロック・ホームズ』パスティーシュの小説もおもしろかったよね。最近のジュブナイル読んだらマジでひどすぎて腐ったけど。

♣ そのフロストの代わりに共同脚本を担当したロバート・エンゲルスによると、リンチと彼はこれをブラック・ロッジの秘密を探る三部作の最初のエピソードにしようと思ったんだって。これがプリクエルで、二作目以降はテレビシリーズの続きで、消えた4人(クーパー、フィリップ・ジェフリーズ、デズモンド捜査官、ブリッグス大佐)が話の中心になって。だけどこの映画がコケて批評もひどかったんで、リンチがすっかりやる気を失ったと。
♠ TVシリーズも未完で、こっちも未完かよ!
♣ それでも25年も待ったファンの気持ちは‥‥
♠ おっと、それは次の第3シーズン評にゆずるが、この調子だとまた同じことになるような予感が‥‥

この映画の主役となるローラと偽ドナ

♣ というところでやっと映画の話に行くけど、そんなわけで時間もない、キャストもほとんど使えないという結果、ほぼローラ・パーマーと死の直前の彼女のエピソードだけになりました。
♠ その意味、めずらしく邦題は正しいんだけどね。
♣ ただ、ローラに何があったかはテレビのほうでもだいたい解明済みだったんで、もう今さら知ってる話?って感じだった。
♠ ほぼ全編シェリル・リー劇場! 本編では多少の回想シーンと、瓜二つという設定のマディとしてしか出番がなかった、にも関わらず主役扱いだったローラ・パーマーがやっと主役になったという感じ。
♣ これはいつかは撮りたかったのはわかるんだけどね、ただね‥‥
♠ あの顔がアップでガンガン迫ってくるのはキツい。インスマス顔(目と目が離れたおさかなみたいな顔という意味です)の化け物が‥‥
♣ なんとなく、なんで当時の私があんなに嫌ってたか思い出した(笑)。
♠ ていうのも、三人娘(ドナ、オードリー、シェリー)がこれまで見たこともないほどの美少女揃いだったからさ、よけいローラがブスに見えちゃうんだよね。ところがここでは三人娘が出ない上に、ドナの代役のモイラ・ケリーは、「本物」には似ても似つかない、地味~なブスだし。
♣ まあ、シェリル・リーが嫌いってのはしょうがないけど、リンチは好きみたいね。そして、彼女を最大限に美しく見せようとしている。ここらの手腕は認めてあげてもいいんじゃないの? モイラ・ケリーも最初は「これはねーよ!」と思ったけど、それなりに若々しさや初々しさは出てたし。
♠ そこら辺も姑息すぎて嫌い。ローラがアップのときだけわざとらしいソフト・フォーカスでフィルターかけて。今どき女優をこんな撮り方する映画ない。ただ、体だけは良かったと認めてあげよう。

♣ ハイ、これはテレビだとテレビコードのおかげでどうしても見せられなかったヌードとセックスシーン。これは絶対張り切るだろうと思ってたけど、なかなか見応えがありました。
♠ あのおっぱいは良かった。顔はあの通りだし、体は頭でっかちのちんちくりんだしデブだしと思ってたけど、おっぱいはさすがに若々しくてプリプリで。
♣ クラブでの媚態もだけど、自室のベッドでくわえ煙草の下着姿で電話してるときのあの格好! ストリッパーかよ!
♠ なんかいかにもおっさんが喜びそうなのぞき見趣味が満開ですね。
♣ でもエロいのは事実。ああいうのが好きで好きでたまらない人がいるのはわかるよ。触れなば落ちんという危うさがあって。
♠ おかげで父親まで落としてしまった。でも私はそれでも不満だったよ。小説版読んだ感じじゃ確か実際はもっとえげつない話じゃなかった? リーランドとのからみにしても、死ぬ場面にしても。なんかそのソフト版というか、こんなのでお茶を濁されてたまるかっいうか。
♣ エロだけじゃなくグロも出てくるんですがね、今回は。
♠ 死体ぐらいじゃない。私はもっとグチャグチャドロドロのものを期待して、最後もローラがもっとボロボロにされるのを期待してたのに。
♣ 結局、彼女がやってたのは(日本流に言うと)援交とヘロインぐらいだしね。それで「私には秘密があるの」とか「あなたはこっちの世界に来ては絶対にダメ」とか言うあたりがやっぱり高校生かな。

裸もセックスもなしでこのエロさはすごいと思います。やっぱり下品だしおっさんの欲望全開だけど。

♠ なんかまるでローラが脚本書いたみたいだと思ったな。やたらとローラが美化されて悲劇のヒロインになってて、根は純真な少女だったのに、悪い奴らのせいで地獄に落とされたみたいな扱いで、最後は昇天するところまで見せられて。
♣ 昇天はしてないよ。だって25年後もまだブラックロッジにいたもん。
♠ じゃああの天使はなんだったんだよ? インディアンだかチベットだかの伝説の世界じゃなかったの?
♣ まあ、好意的に考えれば、ローラの部屋の天使の絵からローラ自身が作り出したイメージでしょう。ローラは自分が死んだら地獄落ちだと思ってたから、絵から天使が消えたけど、最後天使が迎えに来てくれたのを見てにっこりという。
♠ なんかおもしろくないな。

♠ というふうにメインストーリーはこれがリンチかと思うぐらい平凡なんだが、さすが(悪い意味で)リンチと思わせたのは、それ以外の変な部分
♣ 悪い? 私は久々に見たせいかすごくうれしかったけど(笑)。いきなりのリル‥‥
♠ リンチ、じゃなかったリンチが演じるゴードン・コールに呼び出されたクリス・アイザックとキーファーは‥‥
♣ 役名で言いなさいよ。
♠ 本当に一瞬で消えるから役名なんて覚えていられないよ。デズモンドとスタンリーだったか。その二人は着いたとたんいきなりコールの「母の妹の娘」だというこのキチガイとしか思えない女に紹介される。

リル

女は三人の前でパントマイムみたいなのをやるんだけど、デズモンドの説明ではそれが事件の手がかりになっていると。いちおうシャーロック・ホームズのパスティーシュらしいんだけど、すべてが狂っているおかげで意味わからん!
♣ デズモンドの説明によると、

女が顔をしかめてるのは、地元の警察と一悶着あるだろうという意味。
まばたきをしているのは上層部でトラブルがあるという意味。
片手をポケットに入れているのは地元警察が何か隠しているという意味。
片手を握りしめているのは地元警察が敵対的だという意味。
足踏みしているのは足で捜査しなくてはならないという意味。
コールの「母の妹の娘」というセリフには叔父という言葉が抜けており、そう言いながらコールは四本の指を顔の前に出したので、保安官の叔父が刑務所にいるという意味。
女のドレスが違う色の糸で繕ってあるのは、麻薬が関わっているという意味。
ドレスに青いバラがついていた意味は言えない。

♠ おっと、これまじめに読む必要ないからね。ぜんぶたわごとだから。
♣ いちおう予言にはなってるんだけど。
♠ でも論理がめちゃくちゃだし、なんでわかるんだよ!としか。そこがなんか夢っぽい。夢の中でもそれなりの理屈ってのはあるんだけど、起きてから考えてみるとまるで意味のないナンセンスだったりする感じ。
♣ というわけで私らはこういうのが好きなんだけど、『ツイン・ピークス』はなまじ最初のうちはまともなミステリかと思わせたんで、そういうのを期待した人は怒り狂ったでしょうねえ。
♠ 人が目の前でいきなり消えたり現れたりする世界で、推理もへったくれもないんだが。

これまた単に「異常な人」という印象しかないボウイさん

♠ でもこれはまだ序の口、本領発揮になるのはデヴィッド・ボウイが出てくるFBI本部の場面
♣ 最初のクーパーが監視カメラで遊んでる場面だけでも笑えたんだけど(笑)。
♠ そこへボウイ、じゃなかったフィリップがエレベーターから降りてくる。彼は長い間行方不明だったらしいんだが、開口一番「ジュディのことは話さない」とかなんとか口走り、
♣ ジュディって誰よ?
♠ 知らんが第3シーズンでは出てくるみたいよ。それでコンビニの上に彼らが集まってるのを見たという。
♣ コンビニってどこよ?!
♠ その彼らってのがブラックロッジの面々なんだよね。ボブに小人に、謎の老婆と孫、あと今回初めて見る新顔もたくさん加わって。
♣ で、この場面の直後にフィリップはみんなが見ている前で消えてしまう。

これがそのコンビニの2階

♣ わけわからんけど、役者としてのボウイと言えば、私は最初に見たニコラス・ローグの『地球に落ちてきた男』の印象が強烈すぎるので、狂気と異常さ以外のものは想像できないし、このぐらい普通に思える。
♠ 私はそうだけどさ、一般の人にしてみれば、有名歌手が出てると思ったらこのグダグダなんで、そりゃ怒る人もいるでしょうよ。
♣ しかも例によって何の説明もないし、話ともなんの関わりもないし。
♠ あえて文句を言うなら、後半の話がまともすぎ現実的過ぎて、前半の悪夢のような感じとまるで合ってないことか。しかも後半は悪魔(みたいなもの)と殺人鬼の話なのに、FBI捜査官が主役の前半の方が狂ってるという(笑)。
♣ 実際、殺人犯の方がFBI捜査官よりまだ理解できるし感情移入できるよ。悪や暴力への欲求や性衝動で動いてる殺人犯の心理は十分理解できるけど、FBIの連中は全員狂人過ぎて、言ってることややってることの意味がまるでわからないという(笑)。

♣ しかしやっぱり盛り上がりませんね。
♠ だってシーズン3の話したいんだもん! 25年前に大嫌いだった映画で今盛り上がれってほうが無理でしょう。
♣ というわけで、次はいよいよ‥‥と思わせて、まだまだ前置きが続きます。
♠ それぐらい期待と不安でいっぱいなんで。

IMDbのディスカッション・フォーラムのこと

♠ それよりショックなことに気付いたんだけど。
♣ なあに?
♠ IMDbのディスカッション・フォーラムが消えてる!
♣ は?
♠ IMDb(世界最大の映画データベース)には映画ごと、監督ごと、役者ごとに2ちゃんみたいなスレ形式のフォーラムがあったんだよ。それでこれみたいにコントロバーシャルな作品は、そこでみんなが喧々囂々議論を戦わせたり、分析するのを見るのが楽しみだったんだよ。それが丸ごと全部、サイトから消えてるの!
♣ システムがダウンしたとかじゃなくて?
♠ いや、調べたらIMDbが閉鎖したらしい。肥大化しすぎ、荒らしや不適切なこと書き込むやつや、ケンカが絶えなくなって、もう管理しきれないと言って。
♣ そんなの日本の掲示板なら普通じゃん!
♠ さすがにIMDbはあんな無法地帯じゃないんだよ。それにあそこまで巨大になると管理がむずかしいのもわかるけど、私が見てるかぎりじゃ荒らしなんて見たこともないのに。それにあれだけ人が集まるからには、本当に参考になる意見やおもしろい意見も多くて、映画見た後はあれを読むのが楽しみだったし、こういう過去作品の評価とかそういうのを知りたくてももう終わりだ。あ-!
♣ いちおうユーザー・リビューは残ってるじゃない。
♠ 残念だけど、あれだけの長文リビュー英語でいちいち全部読む気になれないよ。それにリビューってあくまで評論家気取りの個人的意見じゃん(これもだけど)。その点、掲示板は一般大衆の声みたいなのがわかっておもしろかったんだよ。
♣ みんなどこに流れたのか探さなくちゃね。Redditかな。
♠ 見たけどやっぱりダメダメ。Redditだと受け狙いや冷やかしみたいな短文の書き込みばかりで、議論深めようなんて雰囲気はさらさらないし。やっぱりフォーラムでもIMDbは質高かったのがよくわかる。
♣ Redditはスレッドが多すぎごちゃごちゃしすぎで探すのが面倒だし読みにくいんだよね。その点IMDbは見つけやすくて映画限定だからわかりやすかったのに。
♠ 日本のこういうのは機能してないしなー。
♣ 唯一期待したAllcinemaももう人いないし。
♠ 日本の掲示板なんて2ちゃんだけじゃなく、文盲の小学生しかいねーじゃん! あーあ、つまんないの。
♣ 私はインターネットの変遷をかなり長く見てきたから言わせてもらうけど、SNSとかスマホの時代になってから、ネットのIQって確実に落ちてるよね。私がインターネットに初めて接続したころ、さすがネットやってるような人は知的レベルが高い!と感心してたのが嘘みたい。
♠ 補足しておくとパソ通の時代からアホはアホやってたけど、今よりずっとレベルの高いアホだったし、そうでないと受け入れられなかった感じで。
♣ 長生きもいいことばかりじゃないね。

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