【ゲーム評】Skyrim事始め その13.ここがすごいよ、Skyrim!(4) エズバーンと結婚したい

skyrim88

しまった!! ついうっかりこれを書くのを忘れてた。実を言うと、Skyrimを始めてから1か月後ぐらいには、シナリオのつまんなさとか際限のないバグとかにもううんざりして、金もったいないけどもうやめようとまで思ってたのだ。 つまりもう完全に見捨てる寸前だったんだけど、それを寸止めで救ったのは、すでに述べたような各種MODと、そしてこの人の存在だった。
彼を知って、「やっぱSkyrimすげー! ハンパないわ! こんなゲームできて幸せ!」となったのだが、少しもったいぶって、関係ない話題から。

(Skyrimはやればやるほどハマっていて、未公開の記事が大量にできてるんですが、古い奴からすべて書き直したりスクショを撮り直したりしているので、公開はまだ先になりそう)

このゲームにのめり込めなかったのは、ストーリーがつまらないという他にも、キャラクターに感情移入できないのが大きかった。

普通は自分の分身である主人公にいちばん感情移入してやるものなのに、後述する理由でこいつはあまりにも主体性のない八方美人だし、ある意味、いちばん許せない感じのキャラが主人公だし。
それはたぶん皆さんも同感だから、男性諸氏は美女MODやらロリMODやらエロMODに熱中するんだろうが、女が見て楽しめるようなハンサムMODというのがほとんどない。やっぱり洋ゲーって男の世界なんだなと、MODを見るだけで痛感する。なぜか日本や韓国のゲームは女性に媚びた感じのが多いが、これはアジアに女性ゲーマーが多いせいか? それともアジア男が女っぽいせいか? まあどっちにしろ私の好みじゃないからどうでもいい。

バニラのルックスに関しては、私は美化MODなしでも十分遊べると思うし、それほどひどいとは思わないんだが、かといっていいなと思うような要素は皆無。自キャラだけはがんばって美形に作ったつもりだが、それでもいちおう見苦しくないだけで、見ただけでうっとりというわけではない。
そもそも結婚相手の中で結婚したいと思うようなキャラが皆無だし。筋肉だけは大盤振舞だが、不細工すぎて、なんか張り合いがないんだな。べつに女だって、私好みの強いおばさんや、ガタイのいい美人ならいいんだが、そういうのもいないし。(エルフはみんなでかいが、このゲームのエルフの顔はどう美化したところで受け付けない

そんなぱっとしないキャラの中で唯一というか、唯二に好きだと思ったのが、ブレイズのエズバーンと、グレイビアドのアーンギア(Arngeir これも「アーンゲイル」じゃなくて「アーンギア」。Skyrimの固有名詞のデタラメ表記についてはまた後で書く)の二人だった。ちなみにこの二人はメインシナリオの二大組織の長老で、ある意味、主演格だから、人物も作り込まれていて、好きになっても当然なんですけどね。

結局このゲームで見られるのはジジイだけ。なんか最近役者を見てもそう思うんだが、これってもしかして私が年取ってきた証拠だろうか? 確かに私も長らく「少年」を愛好してきたが、いつからか年上の男性に惹かれるようになってきた。
もっとも、私が言うすてきなジジイはイギリス人の爺さんに限られるけどね。だって、前にも書いたけど、この三人↓と

このお二方↓をくらべて

上のほうがすてきだなんて思える人は頭おかしい。どう考えたって下だろ?という気持ちは初めて見たときから変わってない。ちなみにこの当時は私は若かったんですけどね。(『スター・ウォーズ』についての記事はこちら) (そういえばマックス・フォン・シドーもスター・ウォーズに出てた)

ドラゴン教団、グレイビアドのリーダー格のアーンギアは、いかにも「導師」風の、神々しくも威風堂々とした老魔法使い、ついでに、この人々は、見かけはヨボヨボの老人だが、おそらくSkyrimのゲーム中最強じゃないかと思うほど強い。(プレイヤーがいたずらしないかぎり戦うことはないけどね)
一方、それと敵対するドラゴンスレイヤー集団、ブレイズに所属するエズバーンは、最初は頭のおかしい老人と紹介されたんで、てっきり瘋癲老人みたいなのかと思ったが、さすがに由緒ある組織の最後の(二人きりの)生き残りだけあって、見るからに頭が切れそうな策士タイプだし、戦闘では機敏にバシバシ敵を倒してくれるし、どっちもいい!
特に二人とも声が最高! こういう英国ジジイの声好きだなあ。

と思って、ふと、「そういえば声優ってどんな人なんだろう?」と検索してみた。そしたら、な、な、なんと!!

アーンギアの声優はクリフトファー・プラマー、エズバーン役はマックス・フォン・シドー

だというじゃないか! ええええええ!!!!!!

どうもどこかで聞いた声だとは思ってたんだが、まさかこんな大スターが演じてるとは夢にも思わなかった。いや、(私には)どうでもいいハリウッド・スターがよくゲームの吹き替えやってるのは知ってたが、このお二方は、クリストファー・リー亡き後、イアン・マッケランと並ぶ「声聞くだけでもうっとりの」役者。(でもいちばん好きなのはチャールズ・ダンス。声のみか顔も、あんなに色っぽいジジイ他にいない。次点で好きなのはこの人たちより若いけど、リアム・カニンガム)
クリフトファー・プラマーは『Dr.パルナサスの鏡』を見てべた惚れだったし、マックス・フォン・シドーはもう口にするのも畏れ多い名優。誤算は前者はカナダ人、後者はスウェーデンで、どっちも英国人じゃなかったことだが、話してるのがイギリス英語なら同じなのだ。

『Dr.パルナサスの鏡』でDr.パルナサスを演じるクリフトファー・プラマー(左)

と、Skyrimのアーンギア

こちらは『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』のマックス・フォン・シドー

と、Skyrimのエズバーン。やっぱり顔も似せてあるのかな?

私にとってマックス・フォン・シドーといえば、やっぱりベルイマンより『エクソシスト』のメリン神父なんだけど、ここは最新のお姿というわけで、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』の出演シーンを貼っておいた。まだ生きてたのか!なんて驚いてたけど、やっぱりかっこいいわ。ストーム・トゥルーパーの誰より背高いし。
まあ、クリフトファー・プラマーもマックス・フォン・シドーも、若い頃は正統派のハンサムだったから(そのため、私はあまり関心なかった)、年取ってもかっこいいのはあたりまえだけどね。

これこれ、このゲームのオフィシャル・トレイラーでナレーションをつとめているのがマックス・フォン・シドーです。やっぱり最初から主演扱いだったんじゃないか。

セリフもかっこいいから訳してしまえ。例によって日本語版はアレだから。

行動の時が来た
ドラゴンが戻ってきたのだ
古(いにしえ)の書はそれを予言していた
敗れ去ったと見えたのは
オブリビオンが開き
スカイリムの子らが血を流す時までの
単なる時間稼ぎに過ぎなかった
なのに人々は誰ひとりとして
ドラゴンがこの世に存在することすら信じようとしなかった
そしてついに真実が姿を現す
紅蓮の炎に包まれて
しかし、そのドラゴンでさえ恐れる者がいる
その名はドヴァキン
ドラゴン語でドラゴンボーン

はあ~、かっこいい。声だけならいかにも爺らしい震え声なのに、なんでここまでかっこいいんだろ? やっぱり名優と言われる人はそこが違うんだな。私はイアン・マッケランはべつに好きでもなんでもなかったんだが、彼が演じるガンダルフの“You shall not pass!”は何度リピートして聞いても飽きないぐらい好きだし。

というわけで、知る前から好きだったけど、「中の人」を知ってしまったらもう止まらない。ていうか、私はエズバーンと結婚したい! だって、毎日寝ても覚めてもマックス・フォン・シドーの声が聞けるなんて最高じゃない!

ところが残念なことに、エズバーンとは結婚できない。ていうか、このゲームで結婚できる相手は限られていて、NPCの中のほんの一握りだけ。なんで!?
だいたい、こういうメイン・キャラはぜんぶ結婚対象から外されてるんだよな。Simsじゃないんだから、あくまでそれっぽいだけの結婚ごっこなんだから、多くを求めてはいけないことはよくわかってるけど、それにしてもプレイヤーの気持ちを考えてなさすぎる

結婚してまでいっしょにいたいと思うようになるのは、やっぱり長らくいっしょに危険を乗り越えて旅をしてきた仲間でしょうが。ところがストーリーやクエストで重要な役割を果たすNPCとは結婚できないようになっている。結婚できるのはその他大勢の雑魚キャラ(の一部)だけ。当然、思い入れも愛着もない。
それでも男なら、相手が若い美人でありさえすればいいのかもしれないが、女としてはやっぱりそれだけじゃだめなんだよ! どうせ結婚するなら何か見所のあるやつでなくちゃ。だいたいドラゴンボーンともあろう者が、なんでそんじょそこらの鍛冶屋や炭鉱夫や乞食風情と結婚しなきゃならないんだよ! ふざけんな! 少なくとも主役級じゃないと釣り合わないだろうが!
もうひとつ結婚可能NPCのリストを見ていて気付いたのは、そもそも爺(当然、婆も)は結婚相手から外されていること。差別だ! 爺婆が恋愛したり結婚したりして何が悪い!

もうこうなったらMODに頼るしかない。最初に探したのは、普通なら結婚できないNPCと結婚できるようになるMOD。セラーナ(『Dawnguard』のヒロインの吸血姫)と結婚できるMODがあるのは知ってたから、当然あると思ってた。でもなし。旧スカイリムのMODをあさっても、エズバーンと結婚できるとうたったMODはひとつもみつからなかった。なんでー! みんな爺好きじゃないのかよ!

それじゃコンソールやCreation Kit(MOD制作ツール)でなんとかならないかと、そういうのの解説をしているサイトを見て回ったのだが、確かにそれでなんとかできる場合もあるらしい。でもエズバーンはだめ。理由はおぼろげに理解したところでは声のせいだった
つまり、NPCはボイス・タイプというのが決まってて、汎用のボイス・タイプ(何しろ何百人という登場人物がいるので、ひとりの声優が多くのキャラの声を当てている)ならなんとでもなるが、ユニーク・ボイス(ひとりの声優がひとりのキャラだけを担当している。マックス・フォン・シドーやクリフトファー・プラマーはもちろんこれ)のNPCは、そもそも結婚専用ボイスが用意されていないので結婚不可能なのだ。

だから、たとえば別の声を当てるとか、いっそしゃべらないようにするなら結婚も可能かもしれないが、そもそもあの声を聞きたいから結婚したいのにそれじゃ意味ないという皮肉な結果に。がっかり‥‥

まあ、しょうがない。でもエズバーンはメインシナリオのクリア後も、ずっと同僚のデルフィンといっしょにスカイ・ヘイヴン・テンプルにいるから、会いたくなればいつでも会えるし。と思っていたのだが‥‥
シナリオ・クリア後に会いに行ってみたところ、エズバーンは桜の木(?)の下でいかにも隠居っぽく本なんか読んでいたが、いくら話しかけても、「ん?」と「何か用か?」しか言わなくなっていた! ひどい! マジで悲しくて泣いてしまった。
だめだ! このシナリオはやっぱりクリアするわけにはいかない。私のエズバーンがこんな抜けがらみたいになっちゃうなんて!

実は、シナリオをクリアする気がなければエズバーンとずっといっしょにいる方法はないわけじゃない。NPCの中にはクエストの間中だけ、フォロワーと同じように追随する者がいるのだが、エズバーンがまさにそれなのだ。しかもエズバーンにはそのチャンスが二度もある。彼がフォロワー化したところでクエストの進行を止めてしまえば、いつまでもエズバーンといっしょに旅ができるわけ。
もっとも、メインクエストの登場人物を他のクエストの中で連れ回していたら、不具合が起きる可能性は当然高まるだろう。というか、普通にちゃんとプレイしても不具合が起きるスカイリムなら起きないはずがない、っていうか不具合確定だし、その場合、せっかくの冒険がすべてチャラになってやり直し、の可能性が高いし、とにかく長く遊ぶのが目的の私としては、エズバーンひとりのためにそこまでやるか?と言われると悩んでしまう。
まあ、それでもいちおう、エズバーン登場の直前でメインクエストは止めてあるんですがね。

ところで、声優について調べていて、ひとつ疑問が解けた。

私は日本人と好みが合わないのはいつものことなんでもう慣れてるが、それにしてもこのゲームの場合の乖離はひどすぎると思っていた。
というのも、私が(そもそもほとんど好感の持てるキャラのいない)Skyrimで、いちばん好感が持てるのは、男なら上記のようにエズバーン、女ならそのエズバーンの仲間でブレイズのリーダーのデルフィンなのだが、驚いたことに2ちゃんや日本のブログでは、エズバーンとデルフィンはpublic enemy No.1、殺しても飽き足らない極悪人扱いなのだ。

はあ~、なんで? ブレイズはドラゴンボーン(主人公)の守護が目的の組織なんだから、いちばんの味方でしょ?
どうやら、なんでブレイズが不人気かというと、パーサナックス(グレイビアドの長で人間の味方のドラゴン)を殺せと命じるかららしい。確かに私もパーサナックスは好きだけど、でもドラゴンは名前付きも含めて片っ端から殺してるんだし、パーサナックスはオルデュイン(ドラゴンの王様で人類抹殺派)の副官だったんだし‥‥。

デルフィンは強くてきつそうな女だから、おたくが嫌うのもわかるが、エズバーンは見るからに好々爺で何も悪いことしてないでしょ。そもそも彼が准主役みたいなもんなんだし。まあおたくはジジイも好きじゃないとは思うが。

一方、私が喜んで殺したいほど嫌いなキャラNo.1は、男が闇の一党のシセロ、女は吸血鬼のセラーナなんだが、驚いたことにこの二人は日本じゃ大人気で、セラーナなんか結婚したいキャラNo.1らしい。はあああ~? なんで?
セラーナはまだ女だし、Dawnguardのヒロインだからわからないでもないが、吸血鬼だし、あの父ちゃんの娘なんだから、正体はこれだよね

バケモンじゃねーか! さすがにゲーム内では変身した姿は見せないので、これは彼女の本来の姿を見せるMODの画像です。でも人間の姿をしてるときだって、目が光って怖いし。
特に私がセラーナを嫌いになったのは、たぶんバグだろうと思うんだけど、戦闘中にちょっとでもこっちの攻撃が当たると敵対するようになったから。普通、3回連続で当てないとそうはならないはずなのに。毎回毎回狂ったように殴りかかられてこっちも切れた。
魔法を使っていて誤爆するなと言われても無理なので、ここで待てと言って置いていこうとしても付いてくるし。セラーナが出てくるDawnguardはキチガイみたいに長大なシナリオ(シナリオが長いっていうより、連れ回される距離が長い)なので、その間中こいつとずっといっしょなのはブチ切れそうだった。なのにこの女がいいって???

どうやらその理由は、日本語吹き替え版の声がかわいいということらしい。(英語版はごく普通) というのもなぜか日本語版ではセラーナは「なんとかでございますわ」というお嬢様口調でしゃべるのだ。それがどれぐらいキモくて嫌いかは、すでに『ひぐらしのなく頃に』のリビューで書いたから省略するが、要するに声優が好きってことで、私がエズバーンを好きなのと原理はいっしょじゃないか。なーんだ。

一方、私がシセロを嫌いなのは、とにかく声としゃべり方がうざいから! ズバリ言うと『アドベンチャー・タイム』のレモングラブのあの声と口調に近い。と言ってもわからない人が多いだろうから解説すると、頭のてっぺんから絞り出すようなヒステリックなキンキン声で、幼児口調でキーキーわめき散らすキチガイ・キャラというところが共通している。
実はレモングラブはすごい好きなんだけど(笑)。キチガイもあそこまで徹底するとかえって笑えるし、レモングラブは切ない部分もあるが、シセロはうざいだけで、「母」に関するセリフはマジ気色悪い。(ついでにこの「母」自体が気色悪い) あれを従者にすると道中ずっとしゃべり続けるらしいが、どうすりゃそんなのに耐えられるのかわからない。
というのは英語版の印象で、日本語版はまともなのかと思ったら、やっぱり英語版に似せてやってる。なのにあれがかわいいとか言うやつもいるんだよな。わからん。

というわけで、気色悪いのは気色悪いが、やっぱりSkyrimは声優がすごいという話でした。

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