★★★【映画評】ジャスティン・カーゼル『アサシン クリード』(2016)Assassin’s Creed (Part2)

ここから話はフェティシズムの世界に入ってまいります。ついて来れない人多数かも。

『アサシン クリード』もくじ

パート1

見る前に考えていたこと
見たら思ってたのとぜんぜん違って驚いた
『アサシン クリード』やっぱり長くてわかりにくいあらすじ
ここがだめだよ、アサシンズ・クリード――脚本
ここがだめだよ、アサシンズ・クリード――SF設定
ここがすごいよ、アサシンズ・クリード――Leap of Faith
アサシンは鷲か猫かマトリックスか?
ここがすごいよ、アサシンズ・クリード――ホース・アクション
ここがすごいよ、アサシンズ・クリード――パルクール

パート2

ここがすごいよ、アサシンズ・クリード――美術、コスチュームと小道具
ここがすごいよ、アサシンズ・クリード――マイケル・ファスベンダー
映画とゲームの主人公の話
配役について
ここがすごいよ、アサシンズ・クリード――多国籍性と言語について
ここがだめだよ、アサシンズ・クリード――拷問なしってマジ?!
映画やゲームの暴力描写について
監督のジャスティン・カーゼルについて
Assassin’s Creed the Movie 2 について
ゲームAssassin’s Creedについて
で、Skyrimの映画化はいつなの?
おまけ

ここがすごいよ、アサシンズ・クリード――美術、コスチュームと小道具

アサシンのコスチュームが好きなことは、ゲームも持っていないのにSkyrimのキャラにこのコスチュームを着せてることでもおわかりの通り。このフード付きのライトアーマー死ぬほど好き。

あー、と言ってもゲームやらない人には何がいいんだか悪いんだかさっぱりでしょうが、私も昔のゲームしかやってないときは、装備品なんて防御とかの数値しか見てなかった。
しかし現代の華麗なグラフィックのゲームをやってると、デザインも気になってくるんですわ。あれこれ着せ替えて遊んでると、これは死んでも着たくないと思うようなデザインもあれば、性能が劣ってもデザインが好きすぎて着たくなるのもある。それで、お気に入りの装備を身に付けていると感情移入の度合いが違うのだ。
Skyrimなんて重騎士と思えば重装備でもおかしくないし、男の子はああいうのが好きらしいが、あんなゴテゴテ重くてでっかくて鈍重そうなもの着る気がしないのと、せっかくの体が見えないのと、馬がかわいそうなので私はライトアーマー一択。このゲームで軽装なのは主に泥棒や暗殺者なので、つまりもともとアサシン装束なのだが。

一口にAssassin’s Creedと言っても、もう本編だけで10作も出ているゲームなので、ゲームごとに少しずつデザインや色が違うんだが、どれもすてき。

歴代アサシン(ゲーム版)のコスチューム。真ん中の英国紳士風がいちばんかっこ悪い! 舞台がビクトリア朝ロンドンなんだから、こういう格好じゃないとならないのはわかるけど、(舞台が英国だから)このエピソードだけやろうと思っていたのに、コスチュームを見てかなり引いた。やっぱり左3人の中東風が好き。それで下のが映画のアギラールのコスチューム。

ひぃー! かっこいい! このコスチュームもおそらく映画用のオリジナル。ゲームのアーマーとくらべるといちばん地味なのはリアリティを重視したのかな。それでもこれ着てあれだけ激しいアクションをしなきゃならないことを思うと、よく実用とゲームを結びつけたと思う。
もうはっきり言ってストーリーもアクションもいらない。この衣装着てマイケルが立ってるのを見るだけでも悶絶する、っていうぐらい好き(笑)。

せっかくだからうちのFinn(Skyrimの自キャラ)の画像も貼っておこう。

こうやってステルスして壁に張り付いてるとAssassin’s Creedっぽいでしょう? この服もおそらくMOD作者のオリジナル。
それだけ好きならもうAssassin’s Creed本編をやれよ!と思うでしょうが、後述するようにあのゲームはMODも使えないし、自由にキャラを作ることもできないのだ。だから、マイケルのそっくりさんでプレイすることもできない
別にそのつもりで作ったわけじゃないんですけどね。あとから見たらなぜかそっくりなのよね。こうやって並べると瓜二つじゃん! キャラの顔がいろいろあれなSkyrimでこれだけ作るの大変だったんだからね!(それもMODのおかげだが)

それにこれもSkyrimをやっていて気付いたが、この衣装、背が高くてスタイルいい人が着ると最高なんだわ。その点、マイケルは最高。コスチュームを着ているとほっそりしなやかに見えるんだが、脱ぐとすごい体なのもいいね。

あとフードがいい。私がフードフェチなのもすでに書いたが、明らかにアサシンにとってフードなんて視界を遮られるだけで邪魔だろうと思うのに(私はすごい邪魔だ)、それでもフードなしのアサシンなんて考えられないと思うぐらい好き。(それだけにフードじゃなくてトップハットの英国編は許せない)
フードだっていろいろあって、それほどかっこよく見えないのもあるし、顔が隠れて邪魔だと思うのもあるけど(Skyrimで今使ってるのはそれが悩み)、このフードは最高だし、時代色も十分で、マイケルはこれがまた似合うんだ。
この人、確かにきれいなお顔してるけどあまり特徴のない、ある意味平凡な顔立ちなんで、こういうちょっとしたアクセントがあると映えるよね。同じ意味で帽子とか傷とか眼帯とかもすごく似合うと思う。

見ていて思ったのは好きな人が好きな格好しているだけで、吐き気がするほどかっこよくてステキということ。
それでなんでこんなに好きなんだろうと考えた。私、時代劇(日本のも西洋のも)好きなのでわかるように、基本的にコスチューム・プレイが好きなんだわ。それもアサシン的なのが。サムライもニンジャも好きだしね。それで三船敏郎が侍やってるのは死ぬほど好きだけど、現代劇で彼を見ても(うんと若い頃は別として)「なに、このおっさん」としか思わない(笑)。
それを言ったらマイケルも、確かにオフの姿を見ると、そこまでは言わないが、確かにけっこうおっさんぽく見える気がする。

ゲームやマンガの衣装が原作ではかっこいいのに実写化すると恥ずかしいものになってしまうのは、やっぱり元がバカバカしいデザインだからだと思う。(特にアメコミ。私は原作もかっこいいとは思わないが) その点、アサシンの衣装は私がここまで惚れ込んだだけあって、生きた人間に着せてもかっこいい。
もちろん原案は実在の衣装やアーマーだろうし、それを作った衣装担当の人がすごいんだけどね。ちなみに衣装デザインはサミー・シェルドンという人。

あと武器がいい。これまたゲームの武器って大げさすぎてリアリティがなくてバカバカしいことが多いが、(Skyrimの剣もでかすぎ、太すぎだと思うので、Finnに持たせる武器はすべて差し替えてある)、これはアサシンだけあってやや控えめなデザインなところがかえってリアルでいい。だいたい私がSkyrimで使ってる武器や装備もアサシン仕様なので、なんか見慣れたやつがいっぱい出てきてうれしい。
そういやこれってSkyrimのDark Brotherhood(暗殺組織)と盗賊ギルド(闇の女神を信仰する泥棒カルト)をまぜあわせたみたいね。どっちがどっちにか知らないけど、かなり影響受けてる?

アサシンの衣装だけじゃなく、過去編の衣装や美術はすべてすばらしい。現代編にくらべると短すぎてじっくり鑑賞する暇がないのがもったいないぐらい。特にあの処刑場はすごかった。だからよけい現代編、特にアニムスのヘボさが目立つんだけど。
アブスターゴ財団の研究所もありがちなピカピカのハイテクビルじゃなくて、妙にクラシックなところもあるのが、ヨーロッパらしくていいと思った。アメリカ映画見てるとあのピカピカが頭いたくなるんだよな。

ここがすごいよ、アサシンズ・クリード――マイケル・ファスベンダー

もちろんこの映画を見たかったのはマイケルが出てるからこそなんだが、その期待に十二分に応えてくれた。何がって、これまで彼が出演したすべての映画の中で、ここでのマイケルがいちばん美しくかっこいい。
言うまでもなく私は『プロメテウス』のロボット役で彼に一目惚れしたんだが、あの『アラビアのロレンス』風マイケルよりこっちの方が好きなぐらい。それでもアラビアなんだね? と今気が付いた。確かに宗教は別として、衣装とか美術とか人間の美しさとか馬とかのせいで、中東はイギリスの次に好きなぐらい。やっぱり映画の舞台も中東が良かったなあ。まあこの頃のアンダルシアは映画で見ればわかるようにイスラムの国なんだが。

『プロメテウス』のマイケルが好きなのはほとんどあの髪型のせいと言ってもいいんだけど、ここでのマイケルは現代編はほとんどクルーカットの短髪、過去編はもつれた汚い長髪で、どっちも私が最も嫌悪する髪型であるにも関わらず、どっちのマイケルも美しい。こういうのが似合うってのは大発見だった。しかも過去編はかなり汚してるのにね。

いつもフードかぶっているので珍しい長髪アギラール。これは処刑場のシーン。

実は『マクベス』もやっぱりウォーペイントと汚しが入っていて、ほとんどここのメイクと変わらないはずなんだが、『マクベス』じゃ妙に年寄り臭く見えたのはなんでだろう? 違いは長髪ぐらいなんだけど。ただそれ言ったら『300』でも汚い長髪だったけど、あれは(変な化粧べったりのせいもあり)マジでキモかったんだけど。
こういうなまじ特徴のない人って、本当に映画によって印象がガラッと変わるからなあ。ある意味、役者はそうでなくちゃならないんだが。キアヌなんてどの映画でも全部いっしょだし(笑)。もしかしたらマイケルって名優かも。まあ、すでにいっぱい映画賞とってるってことはそれを認められてのことなんですけどね。

あと、機械につながれてるときはいつも上半身裸なので、自慢の肉体美を堪能できた。こういう見るからにジムで作った筋肉はあまり好きじゃないんだけど、それでもこの年でこの体を維持してるのは立派だと思う。着ても良し、脱いでも良しって、もう完璧じゃない。

はいはい、いい体ですね。ちなみにクライマックスの研究所での戦いはすべてこの格好でやる。露骨なサービスだがそれでもうれしい。
そういえばマイケルの映画って、あまり必然性のないヌードシーンが必ずあるな。『センチュリオン』ではいきなり全裸で逃亡だったし、『マクベス』でもマクベスが池で水浴びをするシーン(パンツははいてたがセクシーだった)があったし、なんかB級映画の女の子のシャワーシーンみたい(笑)。やはりそういう需要も大きいんでしょうな。

あとフードが似合う!ってまた同じ話の繰り返しになるが。
この人はいつも言うようにドイツとアイルランドの混血なのだが、私は鼻から上がアイルランドで、鼻から下がドイツだと思ってる。

つまり丸くて大きくてぱっちりした、色のない薄青の目がアイルランド(キリアン・マーフィーとかジョナサンリース=マイヤーズとか、私が好きになるアイルランド人はみんなこの目をしているよね)、口とあごはがっしりとたくましくて、唇が薄くて酷薄そうに見えるところがドイツ
当然フードをしていると見えるのは主として顔の下半分なわけで、アサシンにふさわしい強さと冷たさが感じられるのだ。そのわりに過去編では目がかわいく見えると思っていたのだが、別人と言うことを強調するために、過去編では茶色のコンタクトレンズを入れていたらしい。かわいく見えたのはそのせいか。
トップの写真みたいなプロモフォト(もちろん映画とは別に撮られている)は青い目を強調しているが、これは明らかにアサシンの神秘性を強調するためだろう。

フードを下ろしてると怖いのに、目が見えるとなんかかわいい

ゲームやマンガの映画化が恥ずかしい出来になってしまう原因は何かというと、プロが真剣に撮ってるのにコスプレにしか見えない、というのがある。(コスプレとコスチューム・プレイ=時代劇は別だからね! まったくこの手のインチキ英語は始末に悪い) 特に日本原作がそうだが、(美化された)絵と生身の人間では違ってあたりまえだしね。
この映画もそうなることをいちばん恐れていたんだが、結果はこの通り。元のゲームよりかっこいいじゃんか!

それと声ね。この人のねっとりとささやくようなアクセントと声質がすっごい色っぽくて、それも彼の好きなところだったんだけど、せっかくのセリフ劇の『マクベス』は合ってなかったのか、あまり感心しなかった。それがここでは最高! なんというかこういう陰キャラ(笑)のほうが似合うのか。〈マクベスこそ究極の陰キャラでしょ!〉

ちなみにマイケルはこの映画ではプロデューサーにも名を連ねている。その理由が「映画作りに最初から最後まで加わりたかったから」だというのだが、それぐらいこの映画に思い入れがあるのかな? ゲームをプレイしたことは一度もないと言ってたのに。まあ、それを思うと彼だけがやたらめったらかっこいいのもわかるような‥‥。
それと誤解してたけど、『マクベス』で一緒に仕事をした監督のジャスティン・カーゼルと相手役のマリオン・コティヤールを連れてきたのはマイケルで、逆じゃなかった。そんなに気に入ったのか?  でも世評じゃ、この映画より『マクベス』のほうが断然いいという人もいるから、例によって私が変なんでしょう。

映画とゲームの主人公の話

はっきり言って歴代のAssassin’s Creedの主人公の誰よりマイケルの方がかっこいいよ。どうもあのゲームは顔が好きじゃないせいもあるけど。

というところで、私がいちばん好きな写真であるフードかぶったマイケルの写真(Skyrimのリビューに引用したやつ)を入れようとしたんだが、元画像がどこかに行っちゃって、しょうがないので画像検索をかけたら、これって元のゲームのイメージ画像の顔をマイケルに入れ替えただけじゃん! コラだったのかよ! そういえばフードの種類も違うし、気付くべきだった。

上がゲームの主人公、下がマイケル

ファンによるコラージュでなければ、映画制作の速報として出回っていた時期の写真だったので、もしかしてまだ本物が間に合わないのではめ込み合成で出したのかも。でもこれ見ると顔の違いが一目瞭然! (片方は絵だというのを別としても)マイケルの方が断然いいじゃん! だいたいマイケルの方が似合ってて、私には上の方が下手なコラに見えるぞ。
これは初期のいくつかのエピソードで現代編の主役となるデズモンド・マイルズという男らしいのだが、その現代編のデズモンドを見てみたら、なんちゅうか私の嫌いなタイプのヒスパニックのこそ泥顔で、私にはなんの魅力もない男。モデルになったフランシスコ・ランデスはカナダの俳優だが、名前からしてスペイン系だし、こっちもマイケルとは比べ物にならない。〈だから絵と比較されても‥‥(汗)〉
しかも職業はニューヨークのバーテンダーだって? アメリカ人なのかよ! あー、もう買う気失せた!

こちらがゲームの主人公のデズモンドくん。うへー!

しかし、オリジナルに似せようという気はまったくなかったんだな。いや、映画の主人公はカルで、まったくの別人だからこれでいいのか。でも原作ゲームのファンは主人公に思い入れないのか? (ほぼ)毎回主人公も変わるゲームだからいいのか?

配役について

というところでマイケル以外の役者評。

まずはヒロインのマリオン・コティヤール(Marion Cotillard)。フランス人女優で、私は『インセプション』を見てすごいきれいな人だと思って気にしていた。あのときも「あと10年ぐらい熟成させて頂きたい」なんて書いてたが、今は順調におばさんになってきていて、とにかく目玉がでっかい人なのでスーザン・サランドンみたいな感じになってきた。(というか元からわりと似ていた)
おばさん好きでスーザン・サランドンも大好きな私だが、そのわりにはあまり食指が動かなくて、太ったし衰えたなあと思ってしまうのは、やっぱりフランス人だからか。うん、若い頃はかわいかったし、今でも十分色っぽいが、やっぱりフランス人は無理だわ。
マクベス夫人に続いてこの役も女優としてはすごくおいしい役なんだが、それほど感銘は受けなかった。知的な感じのルックスだし、天才科学者役なので顔だけきれいな小娘に演じさせるよりずっといいけどね。
ただ、声の感じとか訛りとかのせいで、おばさんにしちゃかわいらしすぎて、威厳がないので私は嫌い。やっぱりおばさんは威風堂々として背の高い人でないとだめだ。

いちばん気になったのはフランス訛り! 『マクベス』はそういう役作りと聞いていたし、『インセプション』では気にならなかったんだけど、これは気になる! 父親がイギリス人なのに、なんで娘はフランス人なのよ? そういえば『インセプション』でも父親はマイケル・ケインだった(笑)。まあハーフの子とか見てると、父親がアメリカ人なのに息子は英語がど下手なんていう子もいるからしょうがないか。
フランス語訛りの英語は若い女の子だと舌足らずに聞こえてすごくかわいいんだが、おばさんになるとちょっとアレだ。この人はかわいらしい声なのでよけい違和感があるし、威厳がないしバカっぽいと感じてしまう。あの “Welcome to the Spanish Inquisition. というセリフ(こちらの予告編参照)なんて、イギリス女優に言わせたらゾクゾクするほどヤバくて官能的だったはずなのに、あの舌足らずの英語で言われてもなあ。

あと、最初に「なんかトリニティみたい」と感じてしまったが、やっぱり違いすぎるのも失望感のもとだった。いちいちトリニティとくらべてしまって違和感覚えたりして。それぐらいトリニティ大好きなんで。
『マトリックス』の時点で、キャリー・アン・モスもけっこうな年だったんだが、それでもあんなにかわいいしきれいだったのに、この人はおばさん臭いのに小娘に見えるのがなあ。
ま、いつものように私はイギリス人バイアスがかかってるからしょうがない。〈キャリー・アンはカナダ人なんだけど〉 だからコモンウェルスはイギリスのうちなの。

マリオンを小娘と感じてしまうのはもしかしてこの人のせいかもしれない、と思うのがシャーロット・ランプリング(Charlotte Rampling)。『愛の嵐』一本で私を狂わせたのシャーロット(イギリス人)は、もちろん年取ってからも好きだったが、さすがにこの年(現在72歳)になるときついな。もともと半分溶けたような顔つきとジトーとした目つきが色っぽかったんだけど、それが溶けきってしまって(笑)。
彼女が出てるってことも忘れてて、あまりに変わり果てた姿に顔見てもすぐには思い出せなかったんだが、しゃべるのを聞いたら一発でわかった。あのねっとりとしたアンニュイでセクシーなアクセントは、年を取ってもまったく変わらないからすごい。

ブレンダン・グリーソン(Brendan Gleeson)はアイルランド人のベテラン俳優。私はイギリス/スコットランド/アイルランドの映画をよく見るから、彼の出てる映画も大量に見てる。ここでは単なるデブって感じで、いまいち存在感がないのは、もともと登場人物全員が薄っぺらいからしょうがないが、もったいない。(彼の名誉のために付け加えておくと、実験に協力を拒んで廃人同様にされたという設定なので)
いちばん有名な役柄は『ハリー・ポッター』の“マッドアイ”ムーディー先生か。ここでは息子のブライアンが本人の若い頃の役で出演している。

カルと対面するアラン・ライキン

アブスターゴ財団の親玉でソフィアの父アラン・ライキンを演じたのがジェレミー・アイアンズ(Jeremy Irons)。彼はもちろん私の英国爺アイドルのひとりで、昔からずーっと好きな人。中でもデヴィッド・クロネンバーグの2本の映画が忘れがたい。
彼も今では70歳近いんだが、もともと老け顔だったしあんまり変わらないし、あいかわらずスタイルも良くてすてき。(この人、もともと顔より体がすばらしかったんです)
あとジェレミーのいいところはやっぱり深い低音!〈イギリス役者というとこればっか〉 あの声を聞いてるだけで幸せだからいいの!
しかしなんでイギリス人は悪役ばっかなんだ! 私はむしろ悪役の方が好きだし、貫禄のない悪役が出るよりいいけど。とにかくせっかくのいい役者もアホンダラな脚本のおかげで見せ場がなくてかわいそう。

キャスト紹介なのに単独写真じゃなくて、いちいちマイケルをからませてくるところに執着が見えますね。

過去編のヒロイン、マリア役のアリアーヌ・ラベド(Ariane Labed)。うーん、これはかなり好みが分かれそうな‥‥っていうか、こういう男なんか頭から丸かじりしそうな肉食系美女は日本じゃ受けないだろうなあ。
ギリシア人で、それにふさわしく彫りの深すぎる濃い顔立ち。もちろん美人は美人なんだが、ここでは素顔がまったくわからないぐらいのどぎついメイク。彼女を見てたら『センチュリオン』のオルガ・キュリレンコを思い出した。
うん、なんかすごい顔だけど、野性味と迫力満点で、彼女は女アサシンなんだから、かわいいだけのチャラい姉ちゃんが演じるよりずっといいよ。死に方も潔いし。

と思ってしまうのは、主としてSkyrimでナヨナヨブリブリした娘っ子キャラを作って悦に入ってる男どもを見て、「そんなチャラチャラした小娘が生きていける世界じゃないだろう!」とむかついてるせい。
私も濃い顔は苦手だけど、戦う女が好きなので彼女は魅力的だと思う。ただあの化粧はなんとかしてあげたいなあ。でもスペイン王妃もすごい化粧(刺青?)してたから、案外史実に忠実なのかも。考えてみたらこの頃の日本の化粧なんかもっとキモいし。

ところでアギラールとマリアの間に恋愛感情はあったんでしょうか? 過去編はとにかく猛スピードで飛ばすので、ラブシーンなんかやってる暇はないんだが、なんかちょっとあるような気がしたね。
カルとソフィアの間もなんかモヤモヤしてるけど、もちろん指一本触れない。この童貞っぽい、もとい、ストイックな関係はいいと思ったけどね。『マトリックス』のいちばんの汚点はニオとトリニティができちゃったことだと思ってるので。

現代編のアサシン3人組(他にも何人かいたはずだが、この3人しか覚えていられなかった)は単なるタフガイじゃないところが個性的でよかった。
リーダー格のムーサ(マイケル・K・ウィリアムズ)はアメリカ黒人で、ありがちな軽いノリ、ネイサン(カラム・ターナー)はイギリス人で、こっちもいかにもな感じのひょろいのっぽのガキ、中国人のリン(ミシェル・H・リン)は中国顔きらいなんだけど、本物のカンフー遣いで、格闘シーンの切れとスピードが半端ないし、背が高くて足長いし、見ごたえがあった。

どうでもいいことだが、主人公がカラム(Callum)という名前なのに、それが本名の俳優が出演してるのってなんかうれしい。Callumはスコットランドの名前なのでそれもうれしい。(デヴィッド・マッカラムとかもいたよね) 名前としてもかわいいしかっこいいし、すごい好き。(私は名前フェチなので、名前だけでも好きになれない主人公というのがある)
しかしスペイン人がどこでスコットランドに渡ったのか? 最初はメキシコにいたし。ちなみにスコットランド・ゲーリックでCallumはハトの意味なんだが、これまたどこでワシ(アギラール)がハト(カラム)に化けたのか?

あと、現代編でジェレミー・アイアンズのボディガードを演じていたデニス・メノシェDenis Ménochet フランス人)と、過去編でトルケマダのボディガードを演じたHovik Keuchkerian(さすがに読めない。レバノン生まれスペイン育ち)がすごく良かった。
今うっかりボディガードと書いたが、たぶん本当はテンプル騎士団のもっと偉い人。だけど、現代・過去それぞれのボスにいつもぴったり付き従ってるところがボディガードに見えるだけ。それにアラン・ライキンは老人だし、トルケマダは情けない小男なので、バトルシーンはこの人たちが担う、つまりカル=アギラールの当面の敵になる大事な役。やっぱり敵が弱いとつまんないもんね。
なぜかこの二人は体の大きさを除くと(Hovikは巨人なので)顔も雰囲気も似ていて、私は最初これもご先祖さまと子孫なのかと思っていたぐらい。典型的なボディガード顔っていうのか、無骨で無口で無表情で、のっそりとでかくて、むやみに強くて、頭は見るからに悪そうだが、主人には犬のように忠実という、ある意味理想のボディガード。バトルの敵は変に小賢しいやつより、こういう方が戦い甲斐があっていいわ。特に敵がペチャクチャしゃべるのすごい嫌いなんで。

ここがすごいよ、アサシンズ・クリード――多国籍性と言語について

キャストで特筆すべきはこの多国籍性。主役級だけでも英愛独仏ギリシア、もちろんスペイン人も出てるし、スルタン役はエジプト系イギリス人、他にもオーストラリア人やスウェーデン人、アルメニア人とか、とにかく人種はグローバル。
私はほんとのグローバリズムには懐疑的だが、こういう映画は歓迎だ。いろんな国の人が出てる方が国際的で格上な感じがするし、ヨーロッパっぽいし、アメリカ人がほとんど出てないだけでも感激。いや、いつもアメリカ人にばかり風当たりが強いのは、アメリカ語が嫌いなのと、アメリカ映画が作られすぎなので、アメリカ人は見飽きてるから。(監督はオーストラリア人)
ロケ地はスペインとマルタ島。マルタと言ったら、マルタ騎士団の故郷(テンプル騎士団同様、イスラムと戦った)。おお! 合ってるじゃないか。

そこで問題となるのが言語だが、過去編はマイケルも含め全員スペイン語で話す。むしろスペイン人のほうが少ないし、みんな国籍違うんだからもう共通語の英語でいいのに(当然ゲームの方は世界中どこへ行っても全員英語を話す)ここらのこだわりも偉い。ちなみにスペイン語は聞いてるとけっこう気持ちいいので好き。

どうでもいいが、私は英語ネイティブが外国語を話すのを聞くのが好き。(非英語民族が英語話すのは当然なのはちょっとむかつくけどね) YouTubeにもそういう場面だけ集めたビデオがたくさんあるから、同じ嗜好の持ち主は多そう。なんでか英語国民が外国語しゃべってるところってセクシーなんだよね。
というか、外国語しゃべってる人はみんなセクシーに見える。ただし非ネイティブの英語(アメリカ人を含む)は除く。なまじわかるとダメだ。わからない言語はセクシーだと言うべきかも。いや、それは違うな。ごく一部を除いてたいていの外国語は私には耳障りに聞こえるし。特に中国語と韓国語とアメリカ語が最悪。なのに日本人の知人が中国語や韓国語をしゃべってると、なぜかかっこよく見える。ふーん? 知ってる人が自分の知らない外国語をしゃべるのはかっこよく見えるってことか?

とりあえず、マイケルはお父さんがドイツ人なので、もちろんドイツ語はペラペラ。今度はドイツ語話す映画が見たいわ。
それを言ったら、シャーロット・ランプリングはフランス人と結婚していて長年フランス住まいだったせいで、フランス語はネイティブ並みに話せる。彼女のフランス語は英語よりもっとねっとりしてポルノ級にセクシーだった。
映画スターで語学の天才って誰だろ? マイケルのようにヨーロッパ人はだいたい数か国の血が混じってるのでトライリンガルもめずらしくないんだけどね。クリストファー・リーが8か国語をしゃべれて、だから軍隊で諜報部に入ったのは有名だし、確かヴィゴ・モーテンセンって6か国語かそれぐらいしゃべるんだよね。彼って頭もいいんだわ。すてき。

ここがだめだよ、アサシンズ・クリード――拷問なしってマジ?!

そういえば大事なことを言い忘れてた。トルケマダとスペイン異端審問と言えば拷問でしょ、拷問!! 拷問の出ない異端審問なんてありえない! 当然それが見られると思って、アギラールとマリアが捕まったときはワクワクして見てたのに、拷問シーンをすっ飛ばしていきなり焚刑って何これ!(怒) これじゃせっかくこの時代この場所を舞台にした意味がない。ぶつぶつ‥‥
百歩譲ってマイケルは鎖につながれてただけでも十分エロっぽかったので、もうちょっと痛めつけられるのを見ていたかったのに、あっという間に脱出してしまうのもすごい物足りなかった。

と言いますのも単に変態というわけではなく、〈いや変態だろ〉、私はどっかに書いたようにヒーロー・ヒロインは誰よりも苦しい思いをしなければならないという持論の持ち主なので。特にこういう歴史物の残酷シーンが好きなのも、単なる猟奇趣味というわけではなく、〈猟奇趣味だろ〉、ここに書いたように現代人とは似ているようでまるで別の人種だってことがわかっておもしろいから。なんか影の声がうるさいが無視するように。

トルケマダの名前を聞いただけで、私の脳内では拷問者vs暗殺者という構図が浮かんでワクワクしてたのに。だいたい拷問しないトルケマダなんてそれほど悪い人に見えないよね(笑)。
結局、現代編が長すぎて、かんじんの過去編が短すぎるからああいうダイジェスト映像みたいになっちゃう。これが過去編だけだったら、あんなこともこんなこともできたのにー!

トルケマダにも失望したが、ジェレミー・アイアンズも老いたりとはいえ、まだ十分サディスティックな魅力のある人なので、何をやらかすのかワクワクしていたらがっかりだったし。私は娘に何かひどいことをする(それで娘はアサシン側に寝返る)のを予想して見ていたんだが、娘は父親の野望を知った後も(カルを見逃したことを除けば)父親に忠実だったところをみると、悪いお父さんじゃないんだよね。(人類奴隷化計画以外は)

と、良からぬ期待をしてたのにもわけがあって、原作ゲームは18禁なんだから、当然そういう場面が含まれるはずと思ったので。
それとSkyrimのゴア表現を見て、思ってたよりずっとグロくて過激なので感動したせいもある。Skyrimは首チョンパは日常茶飯事、切り株もしっかり見せるし、血も流れるし、グロい死体は見せるし、もちろん拷問だの生け贄だのもあり。
だけどSkyrimは暴力的なゲームじゃない。その気になれば別に木こりで一生を終えてもいいし、畑だけ耕して農夫として生きてもいいんだから。

それにくらべてAssassin’s Creedは人殺しゲームでしょうが! 主人公が職業殺人者なのに、血ひとつ見せないとは何事だ。首チョンパはいらんから、せめて喉をかき切ったら血が吹き出るぐらいのことはやったらどうだ。人殺すのはいいが、血を流すのはだめという倫理基準もわからん。
というわけで映画はいくら人を殺しても血一滴流れないハリウッド仕様。まあゲームと映画は別かもしれないし、映画はレーティングの関係で控えたのかもしれないが、テレビの『ゲーム・オブ・スローンズ』ですらあれだけやってるのに、こちらはいかにもぬるい感じがしてしまう。

あと、同じマイケルの出た『センチュリオン』の暴力描写に感激したので、ついくらべてしまうせいもあるな。あの「なまくらな剣でゴリゴリ切る」感じはすごかったし、血糊の量も半端なかった。
で、何が違うかと言えば、あっちは英国インディーだから何でも好きにできるが、これはアメリカ・メジャー資本というだけ。やっぱりアメリカは不自由で嫌い。

映画やゲームの暴力描写について

というようなことを書いた直後に、アメリカで相次ぐ学校での銃乱射事件に業を煮やしたのか、トランプ大統領はホワイトハウスの公式YouTubeアカウントで“Violence in Video Games”というビデオを公開した。あまりにタイムリーなので話は映画からそれるが一言。
見たら、本当に最近の人気ゲーム(やはりFPSが多い)の殺人シーンを集めただけ。それも至近距離で頭を撃つと破裂したり、首をちょん切ったりする場面ばかりの。(Assassin’s Creedはなかったが、ベセスダのFall Out 4はあった) これをもってトランプが何を言いたいのかは知らないし興味もない。銃規制の前にゲームに規制をかけたいのか?
私が見た率直な感想は、その手のマニアが喜びそうというだけ。え? 私は違うよ。銃で撃つのなんかおもしろくないし。
上にも書いたようにSkyrimもけっこう暴力表現がきついんだが、18禁ゲームだしねえ。ちなみに私はMODで血しぶきは消してある。残酷なのがいやだからじゃなくて、カメラに血が飛び散ると視界が曇って見にくいからという、ただそれだけ。

そしたら今度はGames for ChangeというNPO団体が、これに対するアンチテーゼのつもりか、ゲーム内の美しいシーンだけを集めた映像を公開したのがニュースになった。こちらもそれなりに楽しめたんだが〈てことは、あっちも楽しんだのかい!〉、でもどっちもズレてると思わざるを得ない。
私はてっきり「Skyrimは首ちょん切って切り株まで見せるけど、背景はこの通り圧倒的に美しいんですよ」みたいなビデオだと思った(笑)。つまりFall Out 4とかCall of Dutyとかのゲームの中の美しいところだけを見せるのか(実際、廃墟も戦場も夢のように美しいし)と思ったら、そもそも子供向けのほのぼのファンタジーの映像だけだった。比較対照するものが違う!
だいたい暴力的ゲームの話なのに、「非暴力のゲームもありますよ」って話がおかしい。仮に日本で児童ポルノ撲滅のためにロリアニメを規制しようとなったとして、その時にサザエさんを見せて、「健全なアニメもありますよ」と言ってるようなもの

ダメダメ、本当に乱射事件をやめさせたいなら、ゲームのゴア表現なんかもっと過激でいい。ハリウッド映画みたいに、撃たれても切られてもバタンと倒れるだけで血も出ない、穴もあかないような映像ばっかり見て育った子供は、人を殺すってことがどういうことなのかも、殺される方の痛みもわからないで、気楽に引き金を引くやつになっちゃうよ。
現実に顔を撃たれた人の写真とか見たことあるけど、実際はゲームみたいにきれいなもんじゃなくマジで吐くほどグロい。そういうのを学校で子供に見せるべき。そうすりゃ人に銃口を向けたらどうなるのかよくわかって、多少の抑止力にはなると思う。運転免許の講習会でグロい事故動画見せるみたいな感じで。
これは半分冗談だが、半分本気で言ってる。免疫も必要だからね。それに人殺す映画やゲームは野放しにしておいて、血だけは見せてはならんなんてほんとに変だから。

子供の心を傷つけてトラウマを与えるという非難に対しては、Assassin’s CreedもSkyrimも、そもそもこのホワイトハウスのビデオに出てくるゲームはすべて18禁の有料ゲームだから、小さい子がうっかり見てしまうようなものではない。
ところが、YouTubeは誰でもクリックひとつで見られるので、最近ではそっちが問題になっている。昔の子供にとってテレビがそうだったように、今のお母さんは子供にYouTube見せて放置している人が多いのに、アメコミやディズニーキャラを使って子供向け動画を装ったグロ・暴力・エロ動画(ディズニーの『アナと雪の女王』を騙った動画が多いからかElsaGateと呼ばれている)を作って流す悪い奴らがいるのだ。これは確かに無差別テロだわ。だからアメコミやディズニーは害悪だから子供に見せちゃいかんって、私は何十年も言い続けてるのに!(笑) 実際、何本か見てみたけど、グロ動画としても出来が悪いしつまらなかった。〈そういう問題か!〉

私がここ(この記事自体も閲覧注意です。あ、うちの記事はすべてそうか)に書いたような、『マイリトルポニー』のグロ動画もその一種かとも思ったが、あっちはその手の趣味の大人がその手の趣味の大人のために作ってるから違うか。でもやっぱりYouTubeでこの手の動画を流すのはまずいよね。
しかしそれを言ったら、ホワイトハウスのビデオだって子供が見たら絶対まずいだろ! しかもゲーム性とかストーリーは関係なく、単なる残酷シーンだけ取り出して編集したのをYouTubeに流すって、なんてひどいやつだ、トランプ! てめえ自身がテロリストじゃないか! 当選後は意外とおとなしいのでつまらないと思っていたが、とうとう正体を表したか(笑)。

監督のジャスティン・カーゼルについて

『マクベス』を撮るまでオーストラリア以外ではまったく知られてない無名監督だったんだけど、マイケルのおかげでこの抜擢。しかも『マクベス』の10倍の予算を任されるという大出世。

マイケルは『スロウ・ウエスト』で短編を撮っただけの監督に劇場映画撮らせてあげたり、私はまだ1本も見る機会がないんだが、スティーヴ・マックイーン(あの俳優じゃなくてイギリスの黒人社会派監督)のすべての映画に出演してたり、義理堅いっていうのか、同じ監督と仕事をするのが好きな人だね。

でもカーゼル監督、この映画がコケて干されないといいけど、と余計な心配をしてしまう。
気になって調べたら制作費が1億2500万ドル。興行収入がだいたいその2倍ぐらいだからトントンってところか。パート2が作られるかどうか微妙なライン。でもこれはディスクのほうが売れそうな気がする。私も買う気だし。

『マクベス』が期待したほどじゃなかったんで軽視していたが、この人は撮れる人だ。(CGなしの)アクションが撮れて、いい男をかっこよく撮れるだけでも私は十分だが、特にクライマックスのリンゴ奪還からラストまでの、ノンストップのスピード感と緊張感がすばらしい。話がよくわかってない私もぽかーんと見とれてしまったぐらいだ。いや、それを言ったらオープニングからずっと、話はわからないままだが、映像には酔いしれた。キャスティングのセンスもいいし、結局脚本があれだった以外、どこも悪いところはないんだよね。
あとこの人はすごく美しい絵が撮れる、というのは『マクベス』でも感じた。特にこういう壮大な風景。絵がきれいというのは大事。

逆にいまいちだったのは音楽かな。映画はゲームの音楽使ってるんじゃないのか? なんかヘビメタっぽいのとかヒップホップとかブルースとか寄せ集めの感じの半端な印象だった。せっかくスペインが舞台なんだから、スペイン音楽使えばいいのに。それで音楽監督は誰だろう?と調べたら、ジェド・カーゼルって弟じゃないか。これは身内ひいきして失敗したか。
ちなみに映画内で使われた音楽を探すのって、昔はすごい大変で苦労したんだが、今はこんなの(tunefind.com)ができていて、一発ですべての使用曲がわかるうえ、そのさわりが聞けるってすごいと思った。

Assassin’s Creed the Movie 2 について

あらすじのところに書いたように、いかにも「つづく」という感じの終わり方だったので、いやでもパート2に期待してしまう。IMDbでもすでにページが作られている(中味は空っぽ)ので、計画があるのは本当らしい。
問題があるとしたら、マイケル・ファスベンダーが多忙すぎてスケジュールが取れないことぐらいか? 最近やけに売れっ子だから。

でも見たい見たい見たい見たいよー!!!! マイケルにはこの映画をもう一度じっくり見直して、自分がいかにかっこよく映ってるか気付いてほしい。『X-Men』(やっぱり見ちゃったのであとで書くよ)みたいなアホ映画に出るのとどっちが得かよーく考えてほしい。
〈マイケルはああいうマイナー映画や地味な社会派映画にも進んで出ているような人だから、それは誰よりよく知ってると思いますよ。それよりアホ映画というならこの映画だって‥‥〉

あと、彼ももう若くないので、続編作るならなるべく年取る前にしてほしい。キアヌはあの若く美しい時期に(映画の出来は別として)3本撮れたのは本当に幸運だった(Matrixのことを言っている)。どうしてもアクション映画は若いうちでないと苦しいので。

ゲームAssassin’s Creedについて

このゲーム、ずーっと気になっていたのに避けてたのはアクションゲームだと思っていたからなんだよね。別にアクションがいやなわけじゃなく、キーボードとマウスで最近のアクションゲームやるのは骨だろうと思ったから。
でもSkyrimも文句言いつつやってるうちに慣れてしまったから、これもいけるかな?

このシリーズはゲームごとに舞台や時代背景が変わって、イタリアのルネッサンスだったり、フランス革命だったりするんだが、今出ている古代エジプト編のひとつ前の『アサシン クリード シンジケート』はビクトリア朝ロンドンが舞台なんだって!
ビクトリア朝ってのがなんかちょっと月並みすぎていやなんだけど、ロンドンの屋根の上をパルクールで縦断できたら!と思うとワクワクするね。(実はすでにそういう小説があります。パルクールじゃないけど、ロンドンの屋根の上を舞台にしたファンタジー)(なんでロンドンの屋根がすばらしいのかの説明は長くなるんで省略)

そこでさっそくプレイ動画を見てみたんだけど、確かに19世紀ロンドンの町並みを忠実に表現したグラフィックはすごい! 私、これならマップ見ないでも歩けるかも。(ロンドン中心部は基本的にそんなに変わってないので) ただ、主人公(男女の双子を切り替えて使える)の顔と衣装がどうしても気に入らない。
顔はともかく、せっかくのアサシン装束がフロックコートっぽくなってるのと、その格好でトップハットかぶってるのはちょっと‥‥。19世紀ロンドンだからしょうがないんですけどね。むしろあそこでいつもの着てたら目立ちすぎ!

でも顔や衣装なんてMODでいくらでも変えられるから‥‥と思ってから、そういえば「Assassin’s CreedにMODってあるのか?」と気付いた? そう言えば私、何度も(Skyrimのために)「Assassin’s Creed MOD」で検索かけたことあるけど、Skyrim関連のしかヒットしなかったような‥‥
調べてみたら、マジでMODはないんだって! うっそー!
MODがないんじゃおもしろさ半減、っていうか、要するに与えられたものだけで遊ぶゲームか。いや、それが普通なんだけど、あまりにも自由度が高いSkyrimから入っちゃったのは失敗だったかも。他のゲームはすべて窮屈な感じがしてできなくなっちゃうから。Skyrimの前にずっとやってたローグライクが、MODがあって当然のやつだったしね。

と言っても、Witcher(ポーランド製のオープンワールドRPG。やっぱり中世ものなのと、ヨーロッパ製なので気にしていた)は買っちゃったよ。あれこそストーリーも主人公も固定だけど、その主人公も衣装もかっこよかったからね。ヨーロッパのゲームに興味あったし。
だけどSkyrimでさえまだ極めてないので、時間がなくて一度も起動してない。本格的にゲームで遊ぶのは退職後かなあ。

それでもやっぱり気になって、Assassin’s Creedのプレイ動画を少し見てみた。まず驚いたのはグラフィックのすごさ。2007年の「I」でさえ、Skyrim並みの画質じゃない? まあ、グラフィックがSkyrimよりすごいってことは、確実に他のどこかで節約してるんだろうと思うけど。(マップがあれほど広くないとか)
それにSkyrimでさえ、今でも毎回起動するたびに、あまりの美しさに絶句してるぐらいなんで、ほんっとうに今のゲームのグラフィックはすごいです。もっとも人物の顔はいまだにかなりあれだが。

心配していたアクションについては、かなりぬるそうなので平気だろうが、やっぱりキーボードでプレイするのはきびしそう。コントローラー買うのはめんどくさいなあ。
ゲームとしてはやっぱり、クエストをこなしながらメインクエストを進める感じで、細かいクエストはお使いゲームになっちゃうのはSkyrimと同じ。だけど、Skyrimはクエストを一切無視して気ままに遊ぶこともできるんだが、こっちはどうなんだろ? 少なくとも勝手に話をすっ飛ばしたりはできそうにないな。
いちおうクリア後も遊べるようだが、やっぱりRPGと違うから、クリアまでがゲームって感じなのかな?(最近は多少はRPG要素もあって、スキルとかレベルとか上がるみたい)

まあ、Steamで安くなった頃、試しにひとつ買ってみようと思う。でもどれ買おう? 最新版は古代エジプトが舞台だが、それはそれでいいけど、グラフィック的には砂漠っていちばん単調でつまらなくない? でもロンドンはあれだったし、フランス革命やアメリカ独立戦争は(敵国なので)あまりやりたくないなあ。

いっそ、そうやって各国各時代を巡り歩いてパルクールするだけのゲームがあるといいのに。と思ったら、最近、同じソフトハウスから、『ディスカバリーツアー』という本当にそれだけのDLCが出たので、ほしいと思ったら、ゲームに出てくる有名な彫刻や美術品の局部がすべて謎の貝殻で隠されているというのが、非難の的になっている。なんでも教育用で子供も見るからというんだが、ひどい! ポリティカル・コレクトネスの弊害がここにも! これだからカエル(フランス人)は!

これがMODが使えるゲームなら、「モザイクなんかMODで消すからいいわ」ってなるのにね。やっぱり不自由なゲームはあまりやりたくないんだが、やっぱり安く見かけたら買っちゃいそう。

あ、いいこと考えた! 映画のストーリーは完全なオリジナルなんだから、これを原作に(さらにこれの完結編も付けて)新しいゲーム一本作っちゃえばいい! あなたもカルになれるってことで。そしたら買うよ、私は! 拷問もできるなら絶対買う!
でもこの映画、ゲームのファンにはめっちゃ評判悪いんだよね。やっぱり話がわからないと思った人多数なのと、ゲームの世界観と違うかららしい。ちぇっ、みんないい男見たくないの? 〈こういうゲームのファンの男は見たくないだろうと思う〉

で、Skyrimの映画化はいつなの?

まるっきり噂さえ聞こえてきませんね(笑)。なんでよ? あれだけのメガヒット作なのに! まあ作っても受けなさそうだしね(笑)。

理由はだいたい想像付くんで、やっぱりあれこそお話がつまらないから。Skyrimというゲームはプレイヤーが作るもので、メインストーリーはおまけに過ぎない。(と、私は思ってる)
だいたいバイキングが悪いドラゴンを退治するお話(笑)なんて、実写だったら子供だましすぎて笑われる。それでもドラゴンは見たいけど。
大人向けなら内戦の話にするしかないけど、そうするとどちらを悪者にするかで、帝国派とストームクローク派の間で戦争が起きる。無理だな(笑)。

でもSkyrimの宣伝用の実写版ショートムービーはわずか1分のやつだけど本当にすてきだったんだよなあ。あれを2時間やってくれたら信者は泣くけどなあ。キャスティング考えてるだけで楽しめるんだけど、誰か作ってくれないかなあ。もちろんマックス・フォン・シドーとクリフトファー・プラマーは確定で

とりあえずマイケル・ファスベンダーは『エイリアン: コヴェナント』という、私にとってはこれよりさらに重要な映画がすでに封切られているので、まだまだフィーバーが続きそうです。

おまけ

エピグラフに使ったハサン・サバーフ(ニザール派の開祖)の言葉、“Nothing is true; everything is permitted.”は私には思い出深い文句。というのはこれをエピグラフにしたウィリアム・バロウズの小説を翻訳したときに、かっこいいと思って覚えた言葉だから。(下訳だったんで私の名前は出てません) 今回は数十年ぶりに新訳でやってみました。これ、このブログのモットーにしてもいいぐらいだな。〈さっそくしちゃいました〉

おわり

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