【動物】動物特集3 爬虫類YouTubeのこと

というわけで前の記事に書いたような理由で、私にはとてもあこがれのモニターリザードは飼えそうにないので、代償行為としてYouTubeでモニター動画を狂ったように見ては、「はあああ~かわえ~!」と悶えていたのだが、関連動画に表示されるのを見ていると、爬虫類飼うのって今トレンドになってる?と思うぐらい、大量の爬虫類ペット動画が投稿されている。(実際ブームなんだろうけど、ペットショップなんて見たことなかったので知りませんでした)
それもなんか流行りがあるみたいで、同じ種類の動物の動画が多いねえ。まあ、モニターならサバンナモニターみたいに飼いやすいとか、入手しやすいとか、価格が安いとかいろいろあるんだろうけど。

とりあえず、そういう動画を少し紹介しながら、私から見た爬虫類の魅力を語ってみようと思う。恐竜が超魅力的なのは当然だが、小さいヤモリも大きなワニもそれぞれにかわいいから。

まずはこれこそ流行りのトカゲモドキ(ヤモリの一種。英語だとどっちもgeckoゲッコーで同じなのだが)。なかでもヒョウモントカゲモドキ(Leopard Gecko)が大人気。
私も最初は「はあ? ヤモリ~?」とバカにしていた。ヤモリってあの、夜、窓ガラスにピタッと張り付いてる地味ーなやつでしょ? と思ったら、今や外来種のペット用の改良が進んでるせいもあり、私の思ってたヤモリとぜんぜん違った。最近ネットでちょっと話題になったトカゲモドキの写真がこれ。

これを見て抵抗できる人はそうはいないよね。
この写真はニシアフリカトカゲモドキ(African fat-tailed gecko)(たぶん。私はペットトカゲにまでは詳しくないので違ったらごめん)のベビーだが、前述のように爬虫類は大人になっても基本的に変わらないので大人になってもこんなふうにかわいいまんま、大きさもヤモリサイズのまま。
大きな頭につぶらな大きな目という、人間から見て(赤ちゃんのようなので)かわいく見える第一要素を備えている(それもまん丸じゃなくてアーモンド型の目なところが妙におしゃれ)うえ、普通のヤモリと違ってまぶたがあるので、この大きなお目々をパチクリできる。舌も割れてなくてピンク色でペロペロがかわいい。ちっちゃいモミジのような手の付いた短い手足も、ぽっちゃりムチムチした体型もかわいい。
ヤモリの特徴である足裏の微細な毛はないので、ファンデルワールス力(説明省略)でガラスにピタッとくっつくことはできないが、おかげで脱走の心配がないし、ウロコっぽくないしっとりお肌は爬虫類の肌が苦手な人にも受け入れられそうだし、あと、口の形がいつも笑ってるように見えるのも人間受けするポイント。

というわけで、MassuChannelさんのかわいすぎるヤモリ動画。

なんか生きてるアニメというか、リアルポケモンというか、動物と思えない。体毛はモフモフで手触りがいいけど、顔はわりと不細工なウサギやモルモットより、こっちのほうがよっぽどかわいい
ちょろちょろしたイメージのあるヤモリと違って、動きもおっとりのんびりしていて、もちろん性質も温厚。爬虫類って牙やウロコや甲羅やトゲトゲで重武装しているイメージなんで、あまりの無防備さにドキドキするぐらい。なんでこんな動物が自然界で生き延びて来られたのか不思議に思うレベル。色も柄もよりどりみどりで、斑点だったり、ストライプだったり、キャンデーみたいでとーってもきれい。

こんなのペットショップで見たら「キャー! ほしい!」ってなるのも当然だわ。でも前述のように爬虫類飼うのは容易じゃなくて、金魚を飼うようにはいかないので、ちゃんと調べてからにしてくださいね。
個人的には爬虫類の魅力は固くてピカピカしたウロコと、長いシュッとしたしっぽなんで、プニプニしてしっぽの短いトカゲモドキはいまいちかなあとは思うが(あと、節のあるしっぽがちょっとイモムシのように見えるのも怖い)、見たらやっぱり抵抗できなそう。

トカゲモドキと同じぐらい人気があるのがフトアゴヒゲトカゲ(Bearded Dragon)。これは40cmぐらいの大きさになる中型のトカゲ。(写真は後述する「おちょこさん」)

トカゲモドキのかわいさは誰でもわかるが、こちらは私も最初は?だった。なんかカエル顔だし、体は上からぺちゃんこにつぶしたみたいに扁平だし、トゲトゲだらけだし、お爺さんみたいなんだもん。その認識を大きく変えてくれたのがこの「おちょこさん」。だいたいトカゲというのはほとんどじっとしまま動かないので、トカゲ動画はどこも当然のように捕食動画ばっかりになるのだが、おちょこさんはただじっとしているだけでかわいい。

結局見ておもしろいビデオとそうじゃないのの違いって、編集やカメラのうまさと、キャプションのセンスなんだよね。おちょこさんの動画は絵が鮮明できれいなのと、キャプションがかわいくて笑えるので前から好きだったのだが、これはめずらしく飼い主さんがアテレコを付けた動画。こういうのってすごい白けるのが普通なんだけど、これは絵と声が合いすぎて、死ぬほど笑った。
それと飼い主さんの声がかわいくて(これは変調してあるけど地声もかわいい)、これもかわいいトカゲに似合ってる。私は大阪弁は基本的に嫌いなんだけど、こういうのって大阪弁の方が絶対かわいいのはなんでだろ。あと私が見てる爬虫類チャンネルのほとんどの人が関西の人なのも不思議。やっぱり関西人はエンターテイナーが多いのかしら?

最後の「ああ、しんど。今日もめっちゃ働いたわー」で大笑い。ベタッと伸びてるだけでなんにもしてないやんけ! でもほんとに言いそう。

その他のトカゲ類は庭でチョロチョロしているちっちゃいの(昔は東京でもたくさんいたのに、もうすっかり見なくなった)から、恐竜のようなコモドドラゴンまで本当に多種多彩で、どれもかわいくて飽きない。
もう面倒だからいちいち写真は貼らないけど、私の爬虫類写真フォルダにはとても今の時代に生きてるとは思えないほど奇怪な姿をしたトカゲや、この世のものとは思えない色彩のトカゲがいっぱいで、その多様性に驚かされる。こんなん動物園でも見たことないぞ。

ただ、私は何度も言うけどやっぱりモニターリザードがいちばん好きかな。強くて大きい動物が大好きな私としては、もちろんコモドドラゴンにも魅力は感じるのだが、あれだとかえってトカゲが恐竜にいかに劣るか、っていうか、恐竜がどんなにすばらしい生きものかを感じてしまって逆効果なので、モニターぐらいのサイズがいちばんトカゲの魅力を感じる。しっぽがすらっと長くて、体型もスマートだし、なんか洗練された印象がある。そう思うと顔つきも目つきも妙に知性を感じさせるから不思議。

逆にイグアナゴツゴツトゲトゲしたところがいかにも古代生物っぽくてかっこいい。イグアナもペットにできるが、飼うのむずかしくないのかしら。活発なモニターより動きがスローだし草食なので温厚そうに見えるが。

というわけで、次は涙なしでは見られないイグアナ動画。飼い主さんが子供の頃から飼っていた小さなイグアナの「イグちゃん」が、飼い主さんが大人になって結婚し、3人の子供が産まれてもずっと家族といっしょに成長を続け、最後老衰で亡くなるまでの記録。犬猫より長生き確実な爬虫類だから、ちゃんと飼えばこうなるんだよなあ。

カメレオンもペットにできるのは驚いた。てっきり絶滅危惧種かと。もちろんペットとして流通している爬虫類はほとんど養殖ものだけどね。カメレオンはもちろん色や形と保護色、あとミトンみたいなお手々がかわいいが、あのトリモチみたいな長く伸びる舌と、左右別々に動く目はちょっとこわい。

そしてもちろんヘビ。噛まれたことがあるとかでない限り、あんなに愛らしくて美しいヘビを嫌う人の気持ちがわからない。まあ、犬猫を嫌ったり怖いという人もいるから同じか。手足がなくてニョロニョロしてるから怖いっていう人もいるが、私は足がたくさんありすぎてゾワゾワしてるやつのほうがよっぽど怖いけどな。

ヘビはたいてい顔がかわいいので、帽子をかぶせたらかわいいんじゃないかと考えた人は正しかった。というわけでネットじゃちょっとしたはやりの帽子ヘビ写真。

ヘビには特化した特殊な進化をした動物特有の優美さがある。早く走るために指の爪一本だけで立つことを選択した馬、飛ぶために腕を翼に変えてしまった鳥、海で生きるために哺乳類らしさをすべて捨て去ったイルカクジラ類。どれもまったくむだがない姿で、本当に美しいし優雅だが、それはヘビにも当てはまる。

あんなヒモみたいな姿で、敏捷だし強いし、どんなところにも登れるし、泳げるし、走れるし、ジャンプだってできるし、運動能力が高いんでびっくりするよね。
それにヘビは顔がかわいいつぶらな猫目はトカゲモドキにも負けないかわいらしさだし、口も(捕食時以外は)ちっちゃいおちょぼ口でかわいいし(捕食時はあごが外れてガバッと開く)、舌をチロチロさせる(においを嗅いでいる)のもかわいい。
でもヘビは何よりなめらかなツルツルのウロコと、色とりどりの鮮やかな色と柄の美しさがたまらない。まさに生きた宝石のようだ。トカゲモドキやフトアゴヒゲトカゲも、ペット化してから品種改良でいろいろ美しい色の品種が生まれているようだが、ヘビの美しさにはかなわない。

小ヘビもかわいいが、巨大なヘビもすてき。ただ、人気のボールパイソン(小型のニシキヘビ)はたぶんおとなしくて飼いやすいので人気が高いんだろうが、私の目にはちょっと、太すぎ短すぎでツチノコみたいに見えるんでいまいち。もちろんそこがかわいいから人気なんだろうが、私はやっぱりスマートで長いヘビが好き。個人的に好きなのはアナコンダやボア。〈もはやスマートとか言ってられるレベルじゃないんですが。オオアナコンダは世界最大のヘビだし〉 もちろんコブラのような毒蛇には、ある意味ファム・ファタール的な危険な魅力があるし、コブラは目がすごくかわいい。

カメは子供の頃小さいのを飼ってたことがある。カメがすてきなのもヘビと同じく特殊な進化の産物だからだ。なんと言ってもフォルムがかわいいし、ちょこちょこした歩き方がかわいいし、体はカチンコチンだし、手足はシワシワだし、顔はお爺さんみたいなのに、もう何をしてもかわいい。私のお気に入りのカメ動画はこれ。

カメというとのろまのイメージだが、意外とすばしこいし、用がなければほとんど動かない爬虫類の中では活発で好奇心旺盛なのもかわいい。
リクガメ、ミズガメ、ウミガメと、それぞれまったく違った魅力があるが、どれもそれぞれに飼うのはけっこう難易度が高いのが難点か。〈つーかウミガメは水族館以外無理でしょ〉

そして爬虫類の王者ワニ。特殊な進化と言ったが、カメやワニみたいに何十億年もほとんど変化していない動物は、ある意味で進化の頂点に達したわけで、そして現代まで生き延びたという点で明らかに進化の勝者でもあるわけで、これもフォルムの完璧さに感動する。特に防御に徹したカメとくらべ、ワニは精密機械みたいなキリング・マシーンで、装甲性能も最強って強力すぎ。

そのくせ頭が良く、卵をつきっきりで世話したり、産まれた子供を守ったり、鳥のような子煩悩さを見せるあたりもたまらない。
私は陸の最強の捕食者はホッキョクグマ、海の王者はシャチだと思ってるが、それを言ったら水陸両用の王者はワニだよね。(でもジャガーには食われるけどね)


というわけで、それまでペット動画なんてめったに見たこともなかったし、まして日本人の動画はまったく見たことがなかったのに、爬虫類見たさに夢中で見まくった。そこで気付いた日本人と外国人(主にアメリカ人)の爬虫類YouTuberの違い

身も蓋もないが外人の方が圧倒的に金持ちというのが第一印象かな。爬虫類飼育自体はそんなにお金がかかるものでもないのだが(もちろん稀少種とかはすごい高いが)、なぜか爬虫類飼育者ってコレクションみたいに生体の数を増やしていく傾向があって(これだけは私にはよくわからない)、爬虫類部屋を持っている人が多いが、その部屋の広さと豪華さが日本とは桁違い。庭に離れを建てている人や、家の中に水族館並みの設備を持ってる人もいるし。
まあ、日本でもペットのためにマンション借りた「MZ爬虫類」さんや、家一軒買ってしまった「鰐さん」みたいな頭のおかしい人(ほめ言葉)もいますけどね。基本的にみんな狭い家でやりくりして飼ってる感じ。

とにかく、室内にワニの池持ってるオーナーが金鎖ジャラジャラの黒人だったりするのを見ると、「ああ、やっぱり」という感じ(笑)。やっぱりその手の人が飼うイメージなんですかね。ドーベルマンとかといっしょで。
かと思うと、前述のようにか弱そうなおばさんが巨大なトカゲと同居して、猫かなんかみたいにかわいがっていたりする。下の動画もそういうミスマッチがおもしろい、「Bigboy」という名前のBlack Throat Monitorを飼ってるお宅のビデオ。

やっぱりペットは飼い主に似るのか、おっさんが飼ってるとトカゲもおっさん化(笑)。ビデオを撮ってるのは奥さんと思われるが、「おねんねしてるんですかー」とか「おなか見せて、かわいいおなか」って、なんかまるで赤ちゃんか猫に話しかけるみたいに話すのがすごい笑える。でも何をされてもおとなしいモニター。ちなみにここのうちは、犬みたいに呼ぶと走ってくる巨大イグアナも飼っている。

あと、外人と日本人のビデオの違いは顔見せの有無。これは私も前から気付いてた。世界的に人気のある猫動画のアップ主には日本人が多いのだが、日本人は絶対顔見せないし、声も出さないのが不自然だと思って。たとえばYouTubeでおそらく一番人気の猫「まる」の飼い主さんは絶対ビデオに出なくて、声もかけない。英語コメントに「たまにはまるを撫でたりしてあげて」というのが載るぐらい。確かに犬猫みたいに人といっしょに暮らしてる動物の動画に人が出ないのってなんか不気味かも。
逆に爬虫類動画はできたら人は出ないでほしい。上の夫婦みたいに人もセットでキャラとしておもしろいのはいいが、普通の(海外の)爬虫類動画では、飼い主がカメラの真正面に立って、ペットを手にして(あるいはケージの前に立って)しゃべるというパターンが多く、「邪魔だからどいて! こっちはトカゲが見たいんだから!」と思うことがしばしば。
その点奥ゆかしい日本人はあまり飼い主が前面に出ることはなくてありがたい、と言いたいところだが、最近出始めてるなあ。

もうひとつ、日本人のビデオを見て驚いたのは滑舌の悪さ。人前に出てしゃべるなら、もうちょっとしゃべり方なんとかならないのかと思うが、これが普通なのか? 学生があまりにボソボソしゃべるから、私はてっきりわざとやってるんだと思って、「もっと大きい声で!」とか「はっきりしゃべれ!」と言うのは酷だったのか? そう言えば役者でも日本人は滑舌が悪すぎてイライラするから私が異常なだけか。私はしゃべくりのプロだし、英語やってるといやでも早口で大声になるんだよね。まあツバ飛ばしてしゃべりまくる外人もアレだから、普通にしゃべってほしいだけだけどね。

あと私が気になるのは飼育環境。家が狭かったりボロいのはしょうがないが、せめてケージぐらいきれいなのにしてあげてほしいっていうか、私だったらそうすると思って見てるので。

特にトカゲモドキなんだけど、海外の人はたいてい90cmのガラス水槽に土を入れて、岩や流木や植物をたくさん入れて、テラリウムかジオラマみたいに作った中にトカゲモドキを入れている。どう見てもこの方が自然環境に近いしトカゲも幸せそうに見えるし、この水槽自体がおしゃれでインテリアとしてもすてき。

これはYouTubeから適当に拾ってきたヒョウモントカゲモドキのおうちだけどこういうの。

もちろん日本にもそうしている人はいるが、たいていの人は100均のプラケースみたいな小さい容器に紙(ペットシーツかキッチンペーパー)敷いただけのケージで飼っている。シェルター(トカゲが隠れることができるような穴のある人口の岩)も日本人のは判で押したように同じ素焼きの植木鉢みたいなやつだけど、海外のは自然の岩をかたどったきれいなのが多い。
もちろん日本人がちゃんと世話をしないわけじゃなく、むしろ世話を焼きすぎなのが日本人だし、これでトカゲも何の問題もなく健康に育ってるからこれで十分ってことなんだし、何よりトカゲ本人も土と岩じゃなくてプラスチックと紙の床でも気にしないのかもしれないけど、なんかあまりに見た目が味気なくて安っぽくて引っかかる。実際そういう日本人の動画に対して「こんなおうちじゃかわいそう」という英語コメントも見るし。だいたいプラスチックだと中のトカゲもよく見えないし。
なんでなのかね? 日本だと湿度が高いからカビが生えたりするのかしら? でもトカゲモドキ自身湿度の高いところに住んでるんじゃないの? 霧吹きしたりしてるし。
もうひとつ原因じゃないかと思うのは、日本人ってまじめすぎてなんでも言われた通りにしないと気が済まないから、「トカゲの飼い方」みたいな本にそう書いてあるんじゃないかしらということ。YouTubeに上がってる飼い方解説のビデオでもみんなこの方式だよね。

爬虫類はいじったりなでたりできないので基本的に観賞用。だったらケージそのものも鑑賞にふさわしいものにしてあげればいいのにとは思う。とモヤモヤしていたら、やはり爬虫類YouTuberである「かかか Chop!!」さんが、自分のトカゲモドキの世話をしながらまさに上で私が言ったような話をして、「できればそうしたいけど、日本だと住宅事情があるからなかなかね‥‥」という話をしていたので、ああやっぱり!と思った。
でも六畳一間でないかぎり90cm水槽ぐらい置けると思うけど、こういう人たちって必ず多頭飼いだから無理なのかな。魚だと水替えとかあるからどこにでも設置するわけにいかないかもしれないけど、水使わないんだし。とにかく私が買うとしたら絶対立派なおうち買ってあげる。

というわけで次はトカゲをいじる話です。

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