【映画評】マイケル・ファスベンダーの結婚とジェーン・バーキンと例によってレッドグレイヴ母子の話

これは『スノーマン 雪闇の殺人鬼』のリビューの続きです。今いちばん惚れてるマイケル・ファスベンダーの映画で、けっこう期待して見たのに映画のできに不満だったため、映画の話はそっちのけで、ファスベンダーの結婚の話とか、往年の英国の美人女優ジェーン・バーキンとヴァネッサ・レッドグレイヴの話で盛り上がってしまったので、別記事にしました。カテゴリが映画なんで【映画評】と名は付いていますが、ほぼ個人的なフェティシズムの話です。

参考

『スノーマン 雪闇の殺人鬼』
『ドラゴン・タトゥーの女』
レッドグレイヴ家の女たち――私の愛した女優たち
美しく老いるということ

♦ というわけで、あらためて場所を変えて対談形式でやることにしました。
♥ なんでこういうことになったかというと、『スノーマン 雪闇の殺人鬼』でマイケルの相棒の刑事を演じたヒロインのレベッカ・ファーガソン(Rebecca Ferguson)がけっこうかわいくて好みのタイプだったんだよね。(と言っても30代半ばですが、いつも言うようにおばさん好みなので)

♦ 彼女はスウェーデン人の女優さん。美人だけどそこまで好みじゃないかな。
♥ でもなぜか見覚えがあるのでなんでだろう?と思っていたのだが‥‥
♦ 『ヘラクレス』(2014)のヒロインか。
♥ あの映画、まだリビューは上げてないけど、わりと好きだったんだよね。
♦ レベッカの役柄は幼い頃に犯人に父を殺されて、その復讐のために捜査に命を賭けているという設定。
♥ 普通のミステリだったらこの手のヒロインは絶対殺されないんだが、この映画ではあっさり殺されます。

続きを読む

カテゴリー: 映画評 | タグ: , , , , , , , , , , ,

【映画評】トーマス・アルフレッドソン『スノーマン 雪闇の殺人鬼』 (2016) The Snowman

またも北欧ミステリを見てしまった。私がなんで北欧ミステリが嫌いかは、『ドラゴン・タトゥーの女』のリビューに書いたので、重複を避けるためにそっちを見てください。

だからこの映画にもまったく期待はしてなかったんだが、マイケル・ファスベンダーが出てるからやむを得ず。
さらに、見る前に監督のトーマス・アルフレッドソン(Tomas Alfredson)は『ぼくのエリ 200歳の少女』の監督だと気付いて、ちょっと考えを改めた。あれはなかなか楽しめたからね。ただ、あそこにも書いたように、あれだって、原作はかなり下世話なグログロ・ホラーで、お世辞にもほめられた出来じゃなかった。(いつも言うが、★★★はリビューの出来についての評価であって、作品に対するものじゃないです)
さらに、プロデュースが毎度おなじみティム・ベヴァン(私のジョエリーの元夫でデイジーの父)のWorking Titleというところにもちょっと惹かれる。(アメリカとスウェーデン資本も入っている)。

うーん、役者・監督・制作と三拍子揃えば少しは見られる映画なんじゃない?と、ちょっと期待してしまった。ジョエリーが出ていて、監督デヴィッド・フィンチャーでもだめだった『ドラゴン・タトゥーの女』のこと)という事実はもう忘れてた。もちろん、観客にも批評家にも大不評だったという事実はこのときはまだ知らない‥‥

続きを読む

カテゴリー: 映画評 | タグ: , , , , , ,

【スポーツ評】全日本フィギュアスケート選手権(2019)


(平昌のリビューでフィギュアのことを書いたので、せっかくだから見たばかりのこれについても。ちなみにフィギュアは私の「専門外」なので、ただの素人の野次馬の無責任な感想です)

平昌から2年近くたっちゃったけど、もちろんその間フィギュアは見てないわけではなかった。
という曖昧な言い方なのは、競技はちゃんとは見てないけど、YouTubeとかで試合結果やアイスショーのビデオだけはチェックしてたから。ただ、平昌以来私のお気に入りである宇野昌磨が今シーズンはどうも調子が出ないようで、それもあってなんかあまり見る気にならなかった。
それが今回の全日本は見る気になったのは、羽生・宇野が出てるからじゃなくて、実は高橋大輔が出てたからである。

続きを読む

カテゴリー: スポーツ評 | タグ: , , ,

【スポーツ評】平昌冬季オリンピック(2018)

言い訳

1年半前のリビューを今頃‥‥というのは、うちのブログじゃ普通なんで勘弁して下さい。ものによっては何年もかけて書いてるんで。
でもオリンピックのリビューはいつもはノリノリで書くんだけど、これは途中まで書いたところでなんかやる気を失ってしまい、それでもおもしろいところはいろいろあるので、いずれちゃんと仕上げて‥‥と思っていたらこうなる、という典型です。
そしたらなんか韓国周辺が騒がしくなってきて、そう言えばオリンピックの記事まだだったなあと思い出して、お蔵入りにするのも惜しいので公開しちゃうことにしました。今はラグビー・ワールドカップについて書きたいのにこんなの書いてるのもアレだけど。だから、最後が尻切れトンボの部分はご勘弁を。

例によって私はスポーツに対して辛辣なので(嫌いだとは言ってない)、キツい言い方が多いです。特に今回は人様の顔の造作について、かなりひどい言い方をしているので、特に男子フィギュアのファンの人は気分を害するかもしれないので閲覧注意です。

韓国については前から書きたいと思ってることがあって、気が向いたらそれもあとで書くかもですが、そっちはそもそも嫌いな話なので当てにしないで下さい。

続きを読む

カテゴリー: スポーツ評, 海外事情 | タグ: , , , , ,

ウェス・アンダーソン『グランド・ブダペスト・ホテル』Wes Anderson “The Grand Budapest Hotel” (2014)

♦ 『犬ヶ島』が思ったよりおもしろかったので、録画したまま放置してあった『グランド・ブダペスト・ホテル』を見てみました。
♣ これなんで録画したんだっけ?
♦ 役者がオールスターですごいと思ったからじゃないかな。私のひいき俳優だけ拾っても、レイフ・ファインズ、ウィレム・デフォー、ジュード・ロウ、エドワード・ノートン、ハーヴェイ・カイテル、ティルダ・スウィントン。あとF・マーリー・エイブラハム、 ジェフ・ゴールドブラム、ビル・マーレイ、トム・ウィルキンソンなんかも出ている。
♣ だからてっきりグランドホテル方式の群像劇だとばかり思ってたんだよね。タイトルから言っても。
♦ そう、それが第一の誤算だった。
♣ いや別に群像劇じゃなくてもいいんだけどさ。なんかもったいない感じ。
♦ 実はレイフ・ファインズ演じるコンシェルジュのグスタヴ・Hと、トニー・レヴォロリ演じるロビーボーイのゼロ・ムスタファの物語で、あとの人たちはカメオってほどじゃないけど、出番もごく短いの。

続きを読む

カテゴリー: 映画評 | タグ: , , , , , , , ,

★【映画評】ウェス・アンダーソン『犬ヶ島』 (2018) Wes Anderson “Isle of Dogs”

これはいい映画だから書かなきゃと思ったのだが、そんなに好きなわけでもないのと、大学が始まって忙しくなったので、あんまりちゃんとした文章にする時間がなくて、箇条書きみたいになってます。

『犬ヶ島』英語版トレイラー

先に断っておくと私は猫派だが、もちろん犬も大好き。犬がどれだけ人間に愛情を抱いていて献身的かはよく知ってるし(犬のそこがいまいちなんだけど)、特に人間と犬の友情物語を見ると、たとえそれが『Hachi』でもオイオイ泣いてしまう人間。でもこれは、そうだな、ポロッと一粒泣いたぐらい。というところで、だいたいの私の評価がわかると思う。

日本を舞台にしたアメリカン・アニメって、ディズニーの『ベイマックス』(Big Hero 6)がひどかったので、普通だとそれだけで避けるところ。いや、『ベイマックス』はひどいっていうより、本当にどうでもいい話すぎて何も言うことがなかったというのは『君の名は。』のリビューに書いた通り。

続きを読む

カテゴリー: アニメ評, , 映画評 | タグ: , , , ,

★★★【マンガ評】小池ノクト『蜜の島』(2013-2015)

!!ネタバレ注意!! この作品はミステリです。このリビューは思いっきりネタバレしてますので、気にする方は絶対に先に読まないで下さい。私は何度読み返しても「おおー!」となるからぜんぜん平気だけどね。あと、根本的な謎に関わるネタバレに入る前にいちおう警告が出ます。

mitu1

小池ノクト『ひぐらしのなく頃に』竜騎士07『蛍火の灯る頃に』のマンガ化作品(これはあまり気に入らないんだが)を描いていたので名前を知った。それでオリジナル作品のこれのあらすじをふと見たところ、おもしろそうだと思ったので読んだら完全にツボにはまった。

あらすじだけ見たときは、いわゆる「本当は恐ろしい田舎」もの、奇妙な習慣のある孤島を舞台にした、諸星大二郎の『妖怪ハンター』シリーズみたいな民俗学ホラーだと思ってた。実はこの手のマンガは腐るほどあるんだけど、クズも多いんでぜんぜん期待していなかったんだが。(考えてみたらそもそも『ひぐらしのなく頃に』が「本当は恐ろしい田舎」ものだった)

続きを読む

カテゴリー: マンガ評, ★★★ | タグ: , ,

★★【映画評】ジュラシック・ワールド/炎の王国 (2018) Jurassic World: Fallen Kingdom

JurassicWorldFallenKingdom

(2019年5月5日追記あり)

♠ というわけで、『ジュラシック・ワールド』の続編となる『ジュラシック・ワールド/炎の王国』も♠♣対談でやらせてもらいます。
♣ これおもしろいじゃん。なんでボツになったのかな? 名言いっぱいあるし。
♠ 自画自賛になるけど、「基本的にこのシリーズはバカで無責任な男と、バカで無責任な女と、バカで無責任な子供しか出てこなくて、そいつらがバカで無責任なことやってドツボにハマるということの繰り返し」というのは至言だったよな。というのもこの映画もまるっきり同じなんで。「人も化石人類しかいないのか」っていうのも正しいなあ。
♣ まあ、『ジュラシック・ワールド』の話なのに、『グレムリン』や『Walking with Dinosaurs』のほうを熱く語ってるあたり、やる気がないのはみえみえでしたけどね。

♣ ところで「炎の王国」って何それ? どこに炎が? 溶岩ならあったけど。
♠ 『墜ちた王国』もしくは『王国の終焉』だよなあ。でもきっとそれだとかっこよすぎてこの映画にはふさわしくないから、わざとダサい名前に変えたんだと思うな。
♣ 何それ?

続きを読む

カテゴリー: ★★, 動物, 映画評 | タグ: , , , , , , , , , , ,

【映画評】ジュラシック・ワールド (2015) Jurassic World

これは公開時に見てすぐ書いたリビューなんだけど、なんか気乗りがしなくて、きちんとブログ化する気にならず、お蔵入りになっていたもの。(そういうのがすごい多い) でも最近『炎の王国』を見て、また憤慨して書く気になったので(笑)、こちらもセットで復活させることにした。今読むとけっこうおもしろいし。

Jurassic World_02

♠ 先に断っておくけど、1993年の『ジュラシック・パーク』は大興奮したよ。
♣ とりあえず「恐竜が動いてる!」というだけでも感動しましたからね。『Walking with Dinosaurs』とどっちが先だっけ?
♠ BBCのは1999年。だから世界に先駆けてリアルな恐竜を動かしたという特撮班(フィル・ティペットとILM)の手腕だけは評価する。だから初めて生きた恐竜を見たときのサム・ニールとローラ・ダーンの反応は、まさに映画見ているときの私たちの反応と同じだったわけ。
♣ 話はアホでしたけどね。
♠ それ言ったら終わりだから。その『ジュラシック・パーク』シリーズも今作で4作目。
♣ オリジナルは腐ってもスピルバーグだったし、出演者も地味ながら有名どころだったのに、もう名前も知らない人しか出てないし、監督も無名の新人だし、見る影もないのは予想してたけど‥‥。
♠ 話がつまんない、芝居が臭くて見てられないのは最初からだからいいんだよ。問題は唯一の売りのCG恐竜がこれでいいのかってこと。

続きを読む

カテゴリー: 映画評 | タグ: , , ,

【マンガ評】五十嵐大介『海獣の子供』 (2006-2011)

kaiju1

五十嵐大介動物や自然をテーマにした幻想的な物語を描く人というので、前から気になっていたマンガ家。

お話は学校になじめない14歳の少女琉花(るか)が、ジュゴンに育てられた少年(うみ)に出会ったところから始まる。彼はもうひとりの少年(そら)といっしょにフィリピンの沖合で発見されたのだ。

2~3歳まで海中で暮らしていたので長時間水の外にいると体調が悪くなるとか、そもそも赤ん坊が海の中でどうやって生きてたんだよ!とか、海はフィリピンあたりの南方系、空は金髪の白人で、2人とも明らかに日本人じゃないし、彼らを拾った保護者も関係者も全員外国人なのに、なんで日本語の名前がついていて日本語をしゃべるのかとか、そういうところに突っ込むのは野暮なんだろうから、とりあえずやめておく。まあ、前者はファンタジーと思えばどうってことないが、後者はファンタジーでもあり得ないと思うが。

続きを読む

カテゴリー: マンガ評 | タグ: , , , ,