【動物・テレビ評】動物特集1 テレビの動物番組について

BBC『ウォーキングwithダイナソー』のTレックス

私は動物と外国と自然と外国の動物と自然が好きなので、テレビの自然ドキュメンタリーのたぐいが大好きである。特にその草分けであるBBCの自然シリーズはすべてディスクで持っている。だからテレビを買い換えたとき、いちばん期待していたのは、CSのアニマル・プラネットディスカバリー・チャンネルである。あの手の番組が24時間ノンストップで見られるって至福の境地だと思ったんで。
これがBBCとか英国系ならもっと良かったんだけど、英国からも買い付けてるようだし、いやしくもアメリカのテレビなんだから(NHKみたいに)つまらないはずはないと思って。(BBCの自然ドキュメンタリー――特にデヴィッド・アッテンボローのやつ――がいかにすばらしいかはこことかここらへんに書いてます)

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★★【映画評】トンデモ映画劇場 リチャード・ケリー『運命のボタン』 (2009) The Box

「どーでも映画」は私にとって本当にどうでもいい映画のことですが、「トンデモ映画」は一線を越えちゃってる、ある意味すごいかも知れない映画のことです。

♠ なんかまじめに考えるのもバカバカしくなってくるが、要するにスチュワードは金星人(だかなんだか)に操られてて、NASAもNSAもCIAも軍も巻き込まれているところを見ると、アメリカという国全体がスチュワードに操られてて、それで、それだけのすさまじいリソースと権力を行使して、やってることと言えば、一般家庭にボタンの付いた箱を届けて100万ドルあげますというテレビのクイズ番組みたいなことをやってるわけね。
♣ それでその一般人が失敗すると、地球人類が滅亡する(笑)。
♠ まあ、こうやって全貌が明らかになるとそれほど驚かないけどな。UFO信者とか、カルト信者とか、陰謀論者とかが信じてるシナリオって、だいたいそれと似たようなものだもん。

でもそれを劇場映画にした者は未だかつて(ハリウッドメジャーでは)いなかった! というわけで、ある意味、あまりにも勇者過ぎたリチャード・ケリーの問題作です。

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【映画評】ジャマン・ウィナンス『インク』 (2009) Ink

これは『ザ・セル』を見て、その「ドリームスケープ」が不満だったので、何か夢に関した映画が見たくて見たもの。

『インク』あらすじ

映画は裕福そうなビジネスマン、ジョン(Christopher Soren Kelly)が車を運転していて赤信号を無視したトラックに突っ込まれるところから始まる。何者かが車内で失神しているジョンの額に触れると、ここからジョンの夢になり、娘のエマ(Quinn Hunchar)と戯れているシーンになる。(夢だということはわかりやすく周辺がぼかしてあるのでわかる)

少し見ているとわかってくるのだが、この世界には、このように眠っている人に触れることで楽しい夢をもたらすストーリーテラーと呼ばれる人々と、逆に悪夢をもたらすインキュバスと呼ばれる人々が存在する。さらに、そのどちらにも属さず世界の間をさまよっているドリフターという存在もいる。彼らは現実世界の好きな場所・好きな時代に出入りできるが、現実世界の人間には彼らは見えず、触れることもできない。

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【映画評】ターセム・シン『ザ・セル』 (2000) The Cell

この映画、もう18年も前の映画なんだけど、当時よく貸しビデオ屋で見たのを覚えている。なんかおもしろそうとは思ったけど、監督は聞いたこともないインド人だし、好きな役者が出てるわけでもないし、なんか見るからにB級っぽいので借りなかった。でもやっぱりサイコダイバーものが見たくて見てみた。
冒頭、白いドレスを着た女が黒馬に乗って赤い砂漠を疾走するシーンを見たときは、「おっ!」と思った。まあ、誰がどう撮ってもきれいに見えないわけがない取り合わせだけに、あまり独創性は感じないが、こういう心象風景みたいなの好きなんで。

オープニングシーン。すごくきれいだけど、ここって「CGみたいに見えるけど実在する風景」の例としてよくネットに上がってるあれですよね。

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★★★【書評】『MORSE -モールス-』(2004)【映画評】『ぼくのエリ 200歳の少女』(2008)【映画評】『モールス』(2010)

正しい者を忍び込ませろ
古い夢は捨てろ
間違った奴らは追い返せ
彼らは決して
決して
きみが望むことはしてくれないんだから

――Morrissey “Let The Right One Slip In”

ああ、くそ、なんでいちいち違う題名付けるんだ。原題まで違ってるし。混乱するが、これはすべて同じ作品で、ヨン・アイヴィデ・リンドクヴィスト著のスウェーデンの小説『MORSE -モールス-』(Låt den rätte komma in)を原作としたトーマス・アルフレッドソン監督のスウェーデン映画が『ぼくのエリ 200歳の少女』(Låt den rätte komma in / Let the Right One In)、それのアメリカ版リメイクがマット・リーヴス監督『モールス』(Let Me In)となっております。混乱するので、ここでは原作小説、スウェーデン版、アメリカ版と呼ぶことにする。

(言うまでもなく三作とも盛大なネタバレありです。っていうか、もうこれ書くの飽きた。このサイトの記事はすべてそうなんで、嫌な人は見ないで下さい)
(今回はわけあって映画の写真は下の方にまとめてあります)

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下書き【映画評】マイケル・アプテッド『ナルニア国物語第3章:アスラン王と魔法の島』 (2010) The Chronicles of Narnia: The Voyage of the Dawn Treader

※ 更新が突然途絶える最大の理由は、シリーズものを書いてる最中に飽きてきたり、写真を探すのが面倒くさくなって、他のを書き始めるからだというのがわかったので、そういうときは流れを止めないために、未完成の状態でもアップして次に行くことにしました。タイトルに「下書き」とある記事は後ほど完成させます。

♥ まず邦題から突っ込む。『アスラン王と魔法の島』ってのはなんだ? ここまではほぼ翻訳書のままで来てたのに、なんでこんな題に?
♣ アスラン王様じゃないし、いや確かに作中でも王とは言われてるけど。
♥ 「海の向こうの国の皇帝の息子」だから皇太子じゃないの?
♣ でもその国ってつまり天国だし、そこの皇帝って神様だし、神の子ってことでキリストのメタファーだし
♥ というよりほとんどアスラン関係ない話だし。
♣ 翻訳書に倣って『朝びらき丸 東の海へ』じゃだめだったのかね。
♥ あの邦題は私もちょっと疑問だったけどね。Dawn Treaderを朝びらき丸と訳したのは名訳だけど、「東の海へ」というのがなんか収まりが悪くて、普通に『朝びらき丸の冒険』とか『朝びらき丸の航海』じゃいけなかったのかと。

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★★【映画評】アンドルー・アダムソン『ナルニア国物語第2章 カスピアン王子の角笛』 (2008) The Chronicles of Narnia: Prince Caspian

♥ というわけで、ここに書いたように、トールキンは最後まで力入れて書いたのにルイスは無視ってのもひどすぎるというので、けじめのためにしかたなくやります。
♣ 何もそこまで嫌わなくても。確かに出来はよくないが、それでも他のくだらないお子様向け映画よりは、少しは見るものもあると思うよ。
♥ だから役者だけはいいって前も書いたじゃん。これもカスピアンがベン・バーンズじゃなかったら絶対見なかった。せっかくのすばらしい思い出を汚されるだけだから。

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【映画評】アンドルー・アダムソン『ナルニア国物語第1章 ライオンと魔女』 (2005) The Chronicles of Narnia: The Lion, the Witch and the Wardrobe

ひとりごと日記から転載に当たっての覚え書き

なんでここまでディズニーを嫌うかというと、詳しくは「ディズニー映画」タグのリビューを見てもらいたいが、簡単に言っちゃうと、とにかくダサい、うさん臭い、(原作ものは)改竄がひどい、つまんないからである。
それとは別に『ナルニア国物語』をディズニーが映画化することに関しては、絶対許せないものがある。というのも『指輪物語』がアメリカで出版されたとき、オリジナルの挿画を付けたいという話があったのだが、トールキンはディズニーだけは絶対にやめてくれと言ったんだそうだ。ルイスが生きていたらなんと思ったかはわからないが、やっぱり合わなすぎるから断ったと思う。
まさに水と油、天と地、神とウジ虫ぐらい違うのに、なんでこういうことに‥‥というのはまた繰り返しになるからやめておくけど。

文中、LOTRとナルニアを比較するような表現が多いが、実際問題として、こちらは子供向けの童話なので、あまり共通点はない。単に、原作者のトールキンとC・S・ルイスがオックスフォード大学の同僚で親友同士だったことと、ほぼ同時期に映画化されたというだけ。私にとって、どちらもかけがえのない大切な物語であること、私がここまで英国に入れ込む要因になったことなどは言うまでもない。

《 》で囲ってあるのは後から付け加えた文です。

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【テレビ評】『ナルニア国物語』The Chronicles of Narnia (1988) (BBC TV) 

BBC版『ナルニア国物語』から――左からエドマンド、スーザン、アスラン、ピーター、ルーシー

ひとりごと日記から転載 再録に当たっての覚え書き

イギリスの作家C・S・ルイスの『ナルニア国物語』(The Chronicles of Narnia)は子供時代の私の人格形成に最も大きな影響を及ぼした小説であり、その他の幾多の英国児童文学とともに、現在の私を作ったと言っていい。(いつも並び称されるJ・R・R・トールキンの『指輪物語』はあいにく子供向けではないので、初めて読んだのは高校生のときである)

ただ、その映像化作品については、『ロード・オブ・ザ・リングス』と『ホビット』はなんとか書き上げた(『指輪』のほうはこっちにまとめてないが)というのに対して、『ナルニア』は主としてディズニーのおかげで完全にやる気を失って、ほとんど書いてなかった。それで、今後このシリーズがどうなるのかは知らないが、せめて今できている3作ぐらいはちゃんとリビューを書こうと思って、古いリビューもこちらに再録することにした。

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★★★【映画評】ジャスティン・カーゼル『アサシン クリード』(2016)Assassin’s Creed (Part2)

ここから話はフェティシズムの世界に入ってまいります。ついて来れない人多数かも。

『アサシン クリード』もくじ

パート1

見る前に考えていたこと
見たら思ってたのとぜんぜん違って驚いた
『アサシン クリード』やっぱり長くてわかりにくいあらすじ
ここがだめだよ、アサシンズ・クリード――脚本
ここがだめだよ、アサシンズ・クリード――SF設定
ここがすごいよ、アサシンズ・クリード――Leap of Faith
アサシンは鷲か猫かマトリックスか?
ここがすごいよ、アサシンズ・クリード――ホース・アクション
ここがすごいよ、アサシンズ・クリード――パルクール

パート2

ここがすごいよ、アサシンズ・クリード――美術、コスチュームと小道具
ここがすごいよ、アサシンズ・クリード――マイケル・ファスベンダー
映画とゲームの主人公の話
配役について
ここがすごいよ、アサシンズ・クリード――多国籍性と言語について
ここがだめだよ、アサシンズ・クリード――拷問なしってマジ?!
映画やゲームの暴力描写について
監督のジャスティン・カーゼルについて
Assassin’s Creed the Movie 2 について
ゲームAssassin’s Creedについて
で、Skyrimの映画化はいつなの?
おまけ

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