ダイエット大作戦 その1 偏食家の食生活

えー、膝の痛みに耐えかねて、その第一の原因と思われる肥満をどうにかしなくちゃならなくなりました。それで病院でちゃんとした栄養士について栄養指導を受けることになったんだけど、これはその記録です。
予定では三部作になるはずで、まずここでは現状ってことで、「偏食は本当に悪なのか?」という話からです。その2は私の恐るべき食生活の実態と栄養士の診断。その3がだいたい半年ぐらいやってみてのダイエットの成功または失敗の報告になるはずです。


私は幸か不幸か長年のひとり暮らしのおかげで、自他共に許す偏食家にして手抜き料理の女王である。好き嫌いも多いが、今はそれに加えて体の都合で食べられなかったりするものも多い。料理は早い話がやる時間も体力も気力もほとんどない
そのことにずっとコンプレックスを抱くと同時に、逆に開き直ってプライドも持っていたのだが、寄る年波と足の障害のおかげでダイエットを余儀なくされている。それで今度、病院でプロの栄養指導を受けることになったのだが、その助けになればと思って食べたものを記録してみることにした。それは気が向いたら後ほど、栄養士の評価といっしょに公開するが、偏食家の実態も書いてみたらおもしろいかもと思ったのでまとめてみた。前にも似たような文章書いた気がするがまあいいや。

まず大前提として、

1.食べることが嫌い。

幼少時、虚弱児で食が細かった私はとにかく量が食べられなかった。加えて歯も悪かったので、食べれば歯が痛くなる、お腹が痛くなる、気持ちが悪くなる(吐き気がする)の悪循環で、食べること自体が嫌いだった。
しかし、そこは子供だから甘いものやお菓子は別腹なのだが、実を言うと、味は好きでも実際に食べると歯が痛くなったり、気持ちが悪くなったりするので、本当はそんなに好きじゃなかった。
その名残りは今でも残っていて、今は甘いものも好きになったが、確実にお腹が痛くなるアイスクリームやかき氷、カフェインで気持ちが悪くなるチョコレートは、めったに食べないし、食べてもほんの少ししか食べられない。ちなみにチョコミント・アイスは好き(矛盾!)なので、冷蔵庫にはいつも入っているが、150ccの小さいカップが1か月以上保つ。

2.当然料理も嫌い

好きなもののためなら努力もするし時間も割くが、嫌いな食い物のためにそんなことはしたくない。というわけで、これも若い頃からの料理嫌い。できないのとは違うから間違えないで。これでも若い頃は主婦もどきも飯炊き係もやってたし。まあ、それからあまりにも長い間、まともな料理から離れちゃったので、やり方もほとんど忘れたがね(笑)。

就職して、ひとり暮らしを始めたころ(30才ぐらい)、これについては自分でケリをつけた。なにしろ激務だったんで、料理なんかに割く時間が惜しい。
独身の私でもそうだったんだから、これに関しては兼業主婦にもおさんどんを求める日本の制度がおかしい。男は仕事終えて帰れば料理もできてるし掃除洗濯も済んでるのに、なんで女は帰ってからそれをすべてやれと? くたくたに疲れて深夜に帰ってくるのに、スーパー寄って重い買い物袋下げて、なんてやってられないわ。そんな暇があるなら5分でも多く寝た方がいい、料理にかかる時間で稼いだ金でおいしいものを買えばいいというわけで、たまたま新宿が経由地だったので、晩飯はすべて新宿のデパ地下で買った総菜だった。

ところがこれはすぐに破綻。毎日店を替えても飽きるし、そもそもまずいんだわ。食べることに興味ないとは言っても、まずいものを食べることにはそれ以上に興味ない。そして、いくら下手くそな私の料理と言っても、やっぱり作りたてのホカホカと、シナシナの作り置きとでは違いすぎるし、素材とかもいろいろ不満がある。そこでやっぱりお総菜はやめた。

それで一念発起して、ちゃんと三度三度まともなご飯を作り始めた。ところが「健康的な食事」のおかげか次の健康診断の時、一気に太ったのとコレステロールの増加でびっくり。これは「健康的な食事」をやめて、またちゃらんぽらんな食生活に戻したらすぐに元に戻った。

3.そもそも米が嫌い

別に意識してそうなったわけじゃないんだが、私は見るもの聴くものもそうだが食生活も西洋寄りだ。もちろん私流のいい加減クッキングだから、西洋料理と言えるのかどうかわからないけど。
和食が嫌いなのはそもそも米が嫌いだから。と言うと、さすが非国民と言われそうだが、私にはなんで日本人がこう米が好きなのかのほうが不思議だ。というのも、うちの家系は米嫌いが多いみたいなんで。

弟は子供の頃はご飯が大嫌いで、おかずしか食べないのでいつも親に叱られていた。それで「ご飯ちゃんと食べないなら、もう何も食わせない」と言われた彼が取った妥協策は、最初に小さい茶碗に盛られたご飯だけを一気にかき込んで食べてしまう、そのあとゆっくりとおかずだけを食べるというもの(笑)。
でも葬式で会った父のいとこは80代のおばあさんなのに、やっぱり白米がきらいでご飯は一切食べないと言っていた。親戚なんて何人もいない、絶滅寸前の鈴木家でこれなんだから、本当に米嫌いの家系なのかも。
ちなみに弟は私と違ってグルメだし料理も好きみたいなので、今は私よりよっぽどちゃんとした食生活をしている。

よってうちには炊飯器がない。ご飯は基本的に外食のみ。家では電子レンジに入れるだけのご飯(120gの小さいサイズ)を備蓄して、たまに食べたいときは食べる。
こう言うと、「じゃあ主食はパン?」と聞かれるが、そもそも主食という概念が日本料理特有のものなので、特に主食というものはない。粉ものが好きなのでパンとか麺類はよく食べるけど、あと、ナンやトルティーヤも大好き。豆類や豆腐やじゃがいもが主になることもあるし。

そうそう、なんで米が嫌いかというと、甘いから。お菓子ならともかくご飯に甘いものを食べるという神経がわからん。その甘さを中和するため、必然的におかずは濃い味になってしまって、それも体に悪い気がするし。
あと、ニチャニチャした食感もきらい。これも外人に共通する感想。同じ理由で(お菓子じゃない)餅も嫌い。外米はわりと好きかも。

炊きたてのご飯がいい香りというのも、ご飯そのものが好きで、味を思い浮かべるからそういう気がするだけだと思う。私にはいい香りどころか、ある種のケミカルな異臭に思えるし。それにくらべ、朝のパン屋に行ったことのある人なら、焼きたてのパンの香りを知っているはず。あの香ばしくて豊かな香りには、人生の幸福のすべてが詰まっていると思うんだが。

4.そもそも和食も嫌い

和食の何が嫌いかというと、まず上記のように味が濃すぎる。薄味にすればいいと思われるかもしれないが、そもそも和食の薄味自体に疑問を持っている。関西が薄味と言うが、それは(醤油の)色が薄いだけで、向こうのきつねうどんとか私にはしょっぱくて食べられたものじゃない。それに本当に味を薄くしてしまうと(もちろん代わりにだしを強めにするんだが)、ご飯のせいもあって薄ぼけた味にしかならない。
それにくらべ西洋料理は、塩なんてほんのひとつまみしか入れないのに、スパイスやなんかのせいでしっかりした味になる。

あと、これも自分で作ってみればわかるが、和食は砂糖使用量(みりんを含む)があまりにも多すぎ。ご飯だけでも甘くてたまらないのに、この上おかずも甘いなんて。西洋ではお菓子以外に砂糖を使うことなんてまずないのに。
とかなんとか言いつつ、私は関東風の甘い卵焼き以外は卵焼きじゃないと思ってるがね。卵焼きがしょっぱいなんてオエッだ。あとめんつゆも甘党。東京の昔ながらの蕎麦屋とかだと、田舎蕎麦に慣れてるせいか連れはみんな甘すぎるというが、私はそれがうまいと思うし。生まれ育った土地の味というのはなかなか変えられないね。

さらに、日本料理の基本は醤油にしろ味噌にしろ漬け物にしろ、基本的に発酵食品だ。それで発酵食品というものは、必然的にすごい匂いがする。これこそ好きな人にはいい匂いとしか感じられないだろうが、私は臭いと感じてしまう。エスニック料理も同じ理由であまり好きでない。(インドの話で書いたようにカレーは例外)
同じ臭いなら私はやっぱり漬け物よりチーズのほうが百倍好きだなあ。とか言いつつ納豆は好きだけど。だから味噌はわりと好きなんだけど、たいていの人が醤油をかけて食べるものも私は何もかけない。だって焼き魚とか魚の塩だけで十分だし、寿司に至っては酢飯にがっつり味がついていて、醤油なしでも私は寿司を食べると喉が渇いてしょうがない。

5.生ものがすべてダメ

ここからがやっと偏食らしくなるが、まず魚でも肉でも、動物の生肉はいっさい受け付けない。だから刺身も寿司も嫌いだが、それをこれまで後悔したことはない。正確に言うと、偏食がバレると恥ずかしいので人前ではなんでも食べてみせるからいちおう味は知ってる。
それで刺身も寿司もうまいやつはうまいことも知ってるが、それでもわざわざ食べたいとは思わないし、焼いてくれたらうれしいのにといつも思う。魚にしろ肉にしろ、焼けばあんなおいしいものをなんで生で食べるんだ? 本当に生のほうがおいしいなら世界中に生食文化がもっとあるはずじゃないか。
何がきらいかと言って、ヌメヌメ、グニュッとした食感も見た目もすべてきらいなんだが、それ以上に生物学なんかかじってしまったせいで、肉も魚も貝も寄生虫の巣窟ということを知ってからはまず無理。アニサキスは冷凍すれば死ぬと言ったって、それ寄生虫の死体も食べてるじゃありませんか。(なぜか焼いてあれば気にならない) ステーキは表面さえ焼けば中には細菌はいないからと言われても、バイキンと接してたと思うだけで無理。(なぜか焼いてあれば気にならない)

6.見た目がグロかったり、ぬらぬらぐちゃぐちゃぶよぶよしたものは食べられない

たとえばトマトね。外見はあんなにかわいいのに、中を切ればカエルの卵みたいなヌラヌラに包まれた小さな種がブニュー!と‥‥あんなグロい食い物ねーよ! だけどイタリアンが好きなのでトマト自体は慣れて食べられるようになった。ただしそれは煮たり焼いたりした場合で、生のトマトを食べる場合は今でも、身がしっかりと固いのを選んで、入念に種とヌルヌルを取り除いて、流水で丹念に洗ったのしか食べられない。
エビなんかもどう見ても虫なんで、味はすごく好きなのだが、剥きながらいつも「おええー!」と思ってる。貝だってかなりグロだよね。おいしいけど(笑)。ホヤだのナマコだの食べる人は勝手にしてください。

肉は大きい動物の肉(牛肉や豚肉)は(脂身以外の赤身に限る)平気なんだけど、鶏ぐらい小さいと皮とかついてるし、生きてたころを想像させるし、ケンタッキーフライドチキンでもキモすぎる。臓物なんか絶対無理。でもシシャモははらわたまで食べる不思議(笑)。

7.子供舌なので食べられないものが多い

つまり辛かったり酸っぱかったり苦かったりするものはすべて原則として嫌い。私は動物なので、これは本能に従っているだけだ。動物がなんでそういうのを避けるかというと、そういう味のするものは毒だったり腐っている恐れがあるからで。
でもカレーは大好物だったり、果物の酸味は平気だったり、矛盾してるのが偏食なんで勘弁してください。ちなみに寿司は甘くて酸っぱいというあまりにもご飯らしくない味付けも嫌い。でも甘酢生姜は好き(笑)。
辛みに弱いのは喉の粘膜が弱いので、ある意味しょうがない。特に弱いのが唐辛子。味自体は好きなんだが、あの赤い粉が一粒でも粘膜に付くと、ものすごい咳とくしゃみの発作に襲われる。それでもうまい四川料理なんて、涙と鼻水をポロポロ流しながら食べてたこともあった。

でも考えてみれば西洋料理(と言って私が思い浮かべるのはイタリアンと英国系だけだが)には、辛かったり酸っぱかったり苦かったりするものって原則としてないよね。やっぱりアジア料理ってマゾ向けだわ。

なんか書いてるうちに飽きたのでもうやめるけど、偏食って親とかにさんざん叱られるんで悪いことだと思っていた。でも大人になってつらつら考えるに、自分の金で自分の好きなもの食って何が悪い! さらに自分の嫌いなもの食わないで何が悪い!!!って感じで、ほんとよけいなお世話だよな。人になんか食えと強制する方がよっぽど失礼で、私たちは自分が食べないだけなのに、なんで非難されるのか? 嫌いなもの食わせるのってれっきとした拷問だろ。クモが嫌いな人の鼻先にクモを押しつけて慣れろというみたいな。
というのも、ネットとか見てるとやっぱり日本では偏食や好き嫌いは大人でも一方的に糾弾されているようだからだ。

それにくらべ、私でさえこれは行き過ぎだと思って前に「偏食の女王」と書いた、ベルギー人の友人アンドレの娘エミリーなんて、チョコレートクリーム以外まったく口にしなくても、お母さんのヴァレリーはまったく意にも介してなかった。理由は「健康で元気いっぱいだし太ってもいないから」。
そのときは私も怪しく思ってたが、結果はヴァレリーの言った通りで、エミリーは今では18才ぐらいになったが、元気いっぱいの健康的な若い女性に成長した。(今もチョコレートしか食べてないのかどうかは知らない)

そういや、ネットではよく何十年も同じ食品(それもピザとかインスタントラーメンとかのジャンクなやつ)しか食べてないという外人のニュースを見るが、それで病気になったというのは見ない。それだとあたりまえだからニュースにならないだけかもしれないが。
でもサッカーの中田英寿も野菜嫌いで野菜はまったく食べないと言ってたけど、それであのスタイル(日本人男性としては理想の体型だと思う)を維持して、しかもサッカーみたいな激しいスポーツをやってたしなあ。私の偏食ぐらいかわいいもんだわ。

あと、和食が体にいいというのも単なる妄想。それなら西洋人は病人だらけになってしまうし、明治維新後の日本人は急速に体力・体格が落ちて平均寿命が短くならなきゃおかしい。もちろん事実はその逆。白人・黒人の常識離れした体力や暑さ寒さに対する強さを見るとよけい。

ていうか、それを言ったら私自身が生きた見本だったわ(笑)。

そういう偏食で何も食べなくてガリガリの栄養失調の昭和30年生まれの子供が、大人になったら日本人離れした体格に成長して(私は世界中のどこの国の女性の平均身長より大きい)、まがりなりにも還暦まで生きてるからな(笑)。
そう言えば私の周囲では、食べるものに気を使って健康にいい食事をしてたり、健康のために運動を欠かさない人って、そもそも病気持ちだからか、あるいは神経質すぎるからか、早死にした人が多いような気がする。健康神話なんて嘘という生きた証だな、私は。55才まで超ヘヴィースモーカーだったし。

とはいえ、足の不調はマジで末期的なので、この痛みから解放されるためにもダイエットはしなくちゃ。というわけで、パート2に続きます。

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