★【映画評】レッドグレイヴ家の女たち――私の愛した女優たち Part2

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ナターシャ・リチャードソン

♥ ナターシャはヴァネッサの姉娘。お母さんそっくりと言われるが、ヴァネッサの愛嬌のあるところを拡大した感じ。
♦ 愛嬌のあるたれ目で、いっつもニコニコ笑っていて、生き生きした表情がかわいかった。

ありし日のナターシャ

ありし日のナターシャ

♥ 上に書いたようにどうも男運に恵まれないレッドグレイヴ家の女たちの中で、ナターシャも映画プロデューサーのロバート・フォックスとの最初の結婚は破綻したんだけど、次はリアム・ニーソンという大物を射止めた。
♦ 二人は息子を二人作って、夫婦仲もアツアツだったのだが、スキー事故が元で、ナターシャは45才の若さで亡くなってしまった。まだ若くてきれいだったのにかわいそうに。
♥ それも、スキー場で転倒した時はなんともなかったのに、よっぽど打ち所が悪かったのか、ホテルへ戻ってからいきなり倒れて脳死状態という悲惨な結果に。
♦ 結局、親族が話し合って、「本人の生前の意思」を尊重して生命維持装置を外したんだよね。
♥ 何度も言うけど、異常なぐらい仲良しで親密な家族だっただけに、リアム・ニーソンともすごく仲のいい、おしどり夫婦だっただけに、その決断をするまでの家族の気持ちを思うと、むごすぎてなんと言っていいのかわからない。
♦ これは私も本当にショックだった。今、ナターシャの写真を探して検索をかけたら、出てくるのがなぜか彼女のお葬式の写真ばかりでまた悲しみを新たにした。
♦ でもさすがに夫も妻も大物俳優だけあって、参列者のメンツがすごいね。ユマ・サーマン、アラン・リックマン、レイフ・ファインズなど、私が好きな役者ばっかり。
♥ 単にイギリス映画好きだからでしょ。
♦ (遺族も含め)参列者がかっこよすぎて現実とは思えず、映画の一場面みたいだ。

リアム・ニーソンとナターシャ

ここにお葬式の写真を載せようと思ったんだけど、やっぱり幸せだった頃のほうがいいやというので、リアム・ニーソンとナターシャ

♦ ジョエリーなんて今でもまだ姉の死を引きずってると言ってたよ。
♥ 写真を集めていて気付いたのは、ニーソンとナターシャのオフの写真には、ほぼ必ずヴァネッサとジョエリーも写っていること。まあ、家族なんだから 当然といえば当然だが、旅行にまでいっしょに行くのか?
♦ どうやらナターシャの死後と思われるバカンスの写真でもニーソンといっしょに写ってるし。
♥ 一卵性母子なんて言葉もあるが、この女たちは母系全員が一卵性としか思えず、とにかくいつでもどこでもいっしょ。姑と小姑がくっついてくるのって、普通なら迷惑そのものだけど(笑)。
♦ まああれだけの美人に囲まれたニーソンは悪い気はしなかったんじゃないか。

旅先のお父さん状態のリアム・ニーソンと、ジョエリー、ヴァネッサ、ナターシャ

旅先のお父さん状態のリアム・ニーソンと、ジョエリー、ヴァネッサ、ナターシャ

♦ ユーモラスでかわいい写真なんだけど、今見ると泣けてしまうわ。いっつも並んで写真に写っていたこの3人なのに、ナターシャはもういないと思うと。
♥ なんかナターシャが死んでから、よけい母子の仲がべったりになったような気がするんだが。ジョエリーはどこへ行くんでもいつもお母さんといっしょで。今はそれに娘のデイジーが加わってるけど。
♦ まあ、今はヴァネッサもずいぶん年を取ったから、介護役という面もあるんじゃない?
♥ だってヴァネッサにはちゃんと夫がいるんだよ! フランコ・ネロは年取っても元気そうだし。
♦ それでもこの一家は女の絆の方が大事なんだよ。

♦ 美人なのはいうまでもなくジョエリーのほうなんだが、私は女優としてはナターシャのほうが大成するような気がしていた。でももうそれを見ることはできない。
♥ 彼女の出演作で好きなのは?
♦ いちばん強烈に印象に残ってるのは、やっぱりデビュー作の、ケン・ラッセルの『ゴシック』かな。映画そのものにも興奮したが、彼女がヴァネッサのお嬢さんと知ってめっちゃ興奮したから。ナターシャはメアリ・シェリーを演じて、生き生きとした若さと美しさが印象的だった。

ケン・ラッセル『ゴシック』より、「悪夢」に扮するナターシャ・リチャードソン

ケン・ラッセル『ゴシック』より、「悪夢」に扮するナターシャ・リチャードソン

♦ あー、これはちょっと説明が必要かな。上の絵はヘンリー・フュースリの絵画『悪夢』で、下がその絵をそのまんま活人画化したケン・ラッセルの『ゴシック』の一場面。
♥ 私はウィリアム・ブレイクで卒論書いただけに、フュースリのこの絵も大好きだったんで、この場面を見た時は本当に興奮した。ナターシャもきれいだったし。

♥ その後も『侍女の物語』とか『迷宮のヴェニス』とか、印象的な作品が多かった。
♦ 今思ったんだけど、わりとすごいダークな話が多かったね。どっちかというとこういうのって、ジョエリーのほうが向いてると思うけど。ナターシャは健康的な感じだけど、ジョエリーの方が謎めいた雰囲気があって。
♥ いいよ。ナターシャもきれいだったから。

♦ ニーソンとの間に息子が二人いるんだけど、この子たちは役者にならなかったのかしら? お葬式の写真でしか見たことがないが、なかなかかわいかったんだけど。もう20ぐらいにはなるはずだよね。
♥ 惜しい! 娘二人ならレッドグレイヴ王朝の仲間入りは保証されていたのに!
♦ なんだ、そりゃ?(笑)
♥ でもこのファミリーはなぜか女でないとだめなので、息子はハズレかも。もったいないなあ。この子たちもサラブレッドなのに。
♦ だいたい、いつの間にかリアム・ニーソンもレッドグレイヴ王朝の一員とされている。別に婿入りしたわけではないし、英国を代表する俳優なのに。
♥ アイルランド。
♦ 北アイルランド生まれでしょ。北アイルランドは英国だよ。
♥ 確かにイギリスでいちばん引っ張りだこの役者ではある。息子見たいなー。絶対お父さんよりいい男に違いないから。

ジョエリー・リチャードソン

♦ そのナターシャの妹がジョエリー。
♥ 一見するとあんまり似てない姉妹と思うけど、でも実はよく似てる。そして二人ともヴァネッサのいいところをそれぞれ別の形で受け継いでいるという姉妹。
♦ お花が咲いたような愛くるしさと華やかさのあるナターシャに対して、ジョエリーは氷の女王然としているからね。
♥ でもナターシャはお母さんとくらべるとちょっと大味。どっちかと言えば私はジョエリーのほうが好きだった。というわけで、私がジョエリーを好きな理由。この足!

恵まれた肢体を惜しげもなく披露するジョエリー

恵まれた肢体を惜しげもなく披露するジョエリー

♦ 脚ながっ!
♥ 私だって若くて痩せてた頃ならこのぐらい‥‥
♦ このぐらい何?
♥ あ、すみません。負けます。無理です。
♦ 驚くべきは、この家系の女たち(ヴァネッサ以降)は老いも若きもみんなこのスタイルをしているってことなんだが。お母さんも若い頃はまさにこの体型だったんだよ。ただ、その中でもいちばんスタイルがいいのがジョエリー。
♥ いちばん美人なのもジョエリーじゃないか。
♦ なのになぜか女優としてはいちばん無名というのが‥‥
♥ それは言ってもしょうがないことですけどね。顔で役がもらえるわけでもないし。ただ、彼女ももちろんレッドグレイヴ家の女だから、演技力だって問題ないことを思うと、ちょっとかわいそうな気がする。
♦ あえて言うなら、ここまで目立つ(長身も美貌も)女優さんはかえって使いにくいかも。ヴァネッサもリンもナターシャもそれなりに庶民的な部分があったけど、ジョエリーは本当に女王みたいで。
♥ それじゃその証拠写真。

アンジェリーナ・ジョリー(左)とジョエリー

アンジェリーナ・ジョリー(左)とジョエリー

♦ これはちょっと説明がいるな。左のアンジーはアカデミー賞授賞式のときのもので、この不自然に足をニョキッと突っぱったポーズが滑稽だというので(実際、この日はどの写真でもずっとこのポーズだった)、ネットではさんざんアホコラの素材にされたもの。
♥ で、アンジェリーナ・ジョリーが嫌いな私は、「なんだ、この不格好な足。スタイル悪いな」とバカにしていたんだけど、こういうドレスはこういうスタイルの人が着なくちゃダメだよね、という証拠写真が右のジョエリー。この違い見て!
♦ しかもこの二人は(公称では)身長も同じ。年もほぼ同じ頃の写真。縮尺もほぼ同じになるように切り取ったんだけど。
♥ 実際、手足の長さは同じようなものなんだけど、顔の大きさとスタイルの良さが違いすぎる! 左の白塗り唇おばけと違って、ジョエリーの完璧なプロポーションと美貌!
♦ 断っておくけど、アンジェリーナ・ジョリーだってハリウッドでは屈指の美貌とスタイルの持ち主ってことになってたんだからね。実際、これでも一般人よりははるかにスタイルいいんだと思うと、ジョエリーの完璧さがわかると思う。
♥ 本物の美女ってのはこういうのを言うんだよ。しょせんアメリカ女なんぞこんなものですわ、ほっほっほ!
♦ なんであんたが勝ち誇ってるんだ? そういやアンジーって最近は末期ガンみたいな激やせで話題になったけど、どうなってるの?
♥ ほんとに病気だったらかわいそうだけど、そうじゃなくて心を病んでるだけみたいに見えるな。なんかおかしいよ、あの女。

♥ それでアンジーじゃないけど、ジョエリーはレッドカーペットの上ではいつもこんな調子。大女優の貫禄は十分なんだけど、女優と言うよりモデルかなんかに見えてしまうのが私は不満。
♦ 実際、モデル並みの体型なんだからしょうがない。
♥ そんなところよりスクリーンの上で目立って欲しかったのに。
♦ なんでそこにこだわっているかと言いますと、私は当然、二人の娘にはヴァネッサを超えて欲しかったんですね。でも、ナターシャは死んじゃったし、このままではヴァネッサどころかリンも超えられないというのでちょっとあせってるわけ。

美しすぎるジョエリー

中年になっても美しすぎるジョエリー

♦ とりあえず、ジョエリーの映画の話しましょうよ。デビュー作は『ホテル・ニューハンプシャー』
♥ お父ちゃん(トニー・リチャードソン)の映画か。
♦ ウェイトレスの役って言うと?
♥ あの初めの方でロブ・ロウが童貞喪失する女の子じゃない?
♦ 言われてみると確かに。あれ見た時はまだ彼女がヴァネッサの娘さんとは知らなかったんだけど、あの映画って実は私の人生のひとつの転機だったんで、なんか感無量だわ。
♥ 他に出てたのがジョディ・フォスターにナスターシャ・キンスキーって、超美人ばっかりじゃない! トニー・リチャードソンってホモのくせに美女を見る目があったのね。
♦ むしろホモの人の方が女のルックスにはうるさかったりするよ。

♥ でも、ジョエリーが圧倒的な印象を残したのはやっぱりピーター・グリーナウェイの『数に溺れて』ですよね。
♦ そう! なにしろ私はグリーナウェイにギンギンに惚れてた時期だったし、映画自体も最高だったし、彼女が真夜中のプールで裸で泳ぐ場面のエロチシズムにはしびれたし。
♥ それより、あの冷たい美貌のジョエリーが、車の中でいきなりおっぱいつかみ出して、「吸って」と言うところに悶絶しましたよ。
♦ 処女然としたナターシャに対して、エロス要員だったというのがけっこう驚き。

『数に溺れて』のプールシーン

『数に溺れて』のプールシーン

♥ それより、当時は気付かなかったけど、今思いだしてびっくりということがあるのよ! この映画のストーリーは、なにしろグリーナウェイだから簡単に要約はできないんだけど、それでも簡単に言っちゃうと、全員が同じシシーという名前の、祖母、母、娘の三代の女たちが、不思議な絆でつながれていて、全員が自分の夫を溺死させて殺すというお話なの。ジョエリーはその孫シシー役で。
♦ げっ、そう言えばそんな話だった!
♥ この、母子三代ってのがモロにこの一族にかぶるわけよ。特に最近は常に、ヴァネッサ、ジョエリー、デイジーの三人で行動しているし。映画の三人よりずっと美人だけどね。
♦ 彼女たちの夫たちは殺されないで離婚されただけでまだましってこと?(笑)
♥ デイジーはまだ独身だ。でも、レイチェル、ヴァネッサ、ジョエリーの三代だと、全員夫に裏切られて、ある意味、夫たちを切り捨てることで生きてきたじゃない。
♦ ジョエリーの離婚理由って知らないんだけど。
♥ とにかく別れるぐらいだからうまく行ってなかったんでしょ。この一族が男運がないことは明らかだし。あと、全員同じ名前ってことからも、この女たちはある意味一人の女ってことが暗示されてるんだけど、レッドグレイヴ一族の一卵性母子ぶりはもう言うまでもないし、まさかこの脚本って、レッドグレイヴ家をモデルに書かれたんじゃ?と思うぐらい。
♦ ほとんど魔女の一族みたいじゃないか!
♥ 年とってもあんなにきれいなのは魔女だからかもよ。

グリーナウェイの三魔女 いちばん右がジョエリー

グリーナウェイの三魔女(『数に溺れて』より)
いちばん右がジョエリー

三魔女

もう一度、三魔女をご覧ください

♦ うーむ。この一家がモデルってのもあながちうがった見方でもないような気がしてきたぞ。グリーナウェイならそれぐらいやりかねないし。
♥ まじでこの三人で映画化してほしかったね。映画の祖母と母はただのおばちゃんたちだったので。
♦ それで、あの映画のテーマのひとつは「男たちの知らない女」で、男とは別世界に自分たちだけの世界を構築している女たちだったんだけど、この人たちがまさにそれのような‥‥
♥ 彼女らは望んでそうしてるわけじゃないが、結果としてそう見えるんだよね。

♦ 話を戻すけど、ナターシャがケン・ラッセル、ジョエリーがグリーナウェイって、作品に恵まれないどころか、これ以上考えられないぐらいの恵まれたスタートを切ってるんだよね。なのにまだお母さんを超えられないって、やっぱり運がなかったのかな。
♥ ラッセルもグリーナウェイもマニアックすぎる監督だからじゃありませんか?
♦ 私はイギリス映画の頂点に立つ人たちだと思うがなあ。思い出したけど、単にヴァネッサの娘さんというだけじゃなく、めっちゃ私好みの映画にばかり出てたから興奮してよけい好きになったんだった。

♥ あと何に出てたっけ?
♦ 『チャタレイ夫人の恋人』は見た。これもエロくてよかった。まだ若かったショーン・ビーンが森番役で。あのからみは絶品だった。

BBC版『Lady Chatterley』のジョエリーとショーン・ビーン

BBC版『Lady Chatterley』のジョエリーとショーン・ビーン

♥ うっわー! ショーン・ビーンが若くてかわいい! この人の若い頃ってこんなんだっけ? 私は『カラヴァッジオ』でデビューした時から見てるのに。
♦ でしょう? 特に最近はすっかり『ゲーム・オブ・スローンズ』のエダード・スタークのイメージが目に焼き付いてるからね。
♥ これはディスク買うっきゃないわ。
♦ この二人の全裸はもちろん、セックスシーンもやりまくりで買いでっせ。
♥ なんか下品‥‥。

♥ (IMDbを見ながら)ええー? ジム・ヘンソンの『ストーリーテラー』のお姫様ってジョエリーだったんだ! すごい美人と思って見ていたが。
♦ どのお姫様?
♥ カラスに変えられた王子のやつ。
♦ ああ、あれは大好きだった。その縁か、テレビ版の『ジム・ヘンソン・アワー』でもお姫様やってるのね。
♥ ジム・ヘンソンはちゃんとブルーレイのボックスセットを出してほしいよ。私はLDで持ってるけど、今は廃盤にキチガイみたいなプレミアムがついててさ。本当好きだったんで。あの美しかったジョエリーが見られるなら金に糸目は付けないんで。

♦ ただ、これ以降はなぜか縁がなくて、ろくに見てないのよね。『101匹わんちゃん』の実写版なんて作られたことすら知らなかったし、シュワルツェネッガーと共演なんてしてたのも知らなかった(笑)。
♥ 最近では『Tudors』のキャサリン役をやってるわね。これDVD買わないの?
♦ ほしいけど、ちょっと最近金欠で。
♥ 個人的にはそんなのより『ゲーム・オブ・スローンズ』に出て欲しいんだけどなー。
♦ サーセイ・ラニスターなんてまさにジョエリーの役柄よね。レナ・ヘディより合ってたと思う。こっちはナチュラルブロンドだし。
♥ それでもサーセイには老けすぎ。年さえもうちょい若かったらなあ。惜しいなあ。

♦ あとはレッド・ライトみたいな変な映画に出てる。デ・ニーロの秘書役で。
♥ そういやあそこでこういう話書こうとしたけど、長くなりすぎると言われて切られたんだった。
♦ ほんとちょい役だったからね。それでも異常な存在感を放ってたけど。
♥ すっかりおばあさんになったと思ってたけど、それでも異常なほどかっこいいしきれいでした。
♦ デヴィッド・フィンチャーの『ドラゴン・タトゥーの女』にも出てるよ。これは絶対見なくちゃならない映画で、録画してあるけどまだ見てないだけ。

♥ とりあえず、年から言って、ジョエリーが母を超えることはもうありそうにない。
♦ それでも出演した映画の中の存在感は抜群だったし、きれいだったから私は不満はないけどね。
♥ でも役者ってのは、この人ならこれっていう当たり役が欲しいのよ。シガニー・ウィーヴァーもすごい頭がいいし演技派だったけど、『エイリアン』に出てなかったら、ほんと地味な女優として終わってたと思う。なのに一本当たり役があるだけで、一生それで食っていけるから。
♦ その意味、この姉妹は不運だった。でもまだ娘がいるから。

♦ というわけで、わたくし的にはこの姉妹で終わった感じだったのだが、最近になって、ジョエリーのお嬢さんのデイジー・ベヴァンが女優デビューしていることを知った。
♥ ネロ家のほうは男がだめっぽいし、ナターシャには娘がいなかったので、この子がレッドグレイヴ王朝の次代の正統なお世継ぎになる。これが彼女のお写真なんだけど。

ジョエリーのお嬢さん、デイジー・ベヴァン

ジョエリーのお嬢さん、デイジー・ベヴァン

♥ ひえー! きれい! ロセッティの絵が命を得たみたい。
♦ ほんと。私、ロセッティをはじめとするラファエル前派の美人画って、きれいきれいすぎて嘘くさいと思ってたんだけど、イギリスには本当にこの手の美人がいるんだよねえ。
♥ だいたいどんな美人の家系も代を重ねるにつれて劣化していくものなのに、ここはむしろどんどん洗練されてきれいになっていく!
♦ しかも驚くべきことにこの子のお父さんって、正直言って醜男の部類なのよ。なのにお父さんの血筋はまったく感じさせない。唯一、お父さんが濃い色の髪だったので、この家系には珍しいブルネットというだけ。参考までにこの母娘の写真、もう一度並べてみますね。

BBC版『Lady Chatterley』のジョエリーとショーン・ビーン

Redgraves17♦ わかる? おんなじ顔でしょ?
♥ ほんとだ! うりふたつ! ジョエリーの方が年上だった他は、髪の色が違うだけ。ベヴァン家の血は一滴も入ってないね。
♦ 立ち姿でわかるように、スタイルもまったく同一なんだよ。
♥ なんというかこれはもう、何の小説だっけ? 代々子供の肉体に憑依して永遠に生きてる一族のホラー。あれを思わせるね。

♥ だいたいティム・ベヴァンって誰よ?(例によって日本ではティム・ビーヴァン表記だけど、この名字は普通ベヴァンと読むと思うので)
♦ ニュージーランド人の映画プロデューサーで、『ファーゴ 』とか『ビッグ・リボウスキ』などのコーエン兄弟の映画のほか、おびただしい数のイギリス映画をプロデュースしている。
♥ 昔のだと、『マイ・ビューティフル・ランドレット』とか、『 ロンドン・キルズ・ミー』とか、私がめっちゃ好きだった映画ばっかりじゃない!
♦ ていうか、あの頃はイギリス映画というだけでなんでも好きだったから(笑)。
♥ 最近のもあんまり私の好みではないけれど有名作品ばっかりじゃない。とりあえず、こいつも顔はまずいけど、映画界の大物で大金持ちと。
♦ 最初はニュージーランド人と聞いただけで「ええー?」と思ったんだけどね。
♥ でも金も名声もすでにあるんだから、やっぱり顔を優先すべきだった。
♦ 顔だってそっくりじゃない。じゃあ誰ならよかったのよ?
♥ ルックス、金、名声、ぜんぶ持ってるのか? じゃああとは家柄だけ‥‥と思ったが、お爺ちゃんサー付きだしな。ウィリアム王子あたりなら良かったかも
♦ なんだ、そりゃー!
♥ けっこうお似合いだと思わない? 彼も背高いし。
♦ 世代が違いすぎるわ!
♥ じゃあ、デイジーと弟王子でもいいや。私の頭の中ではもうヴァネッサが女王、その娘たちは王女というイメージなので、いっそ丸ごと英王室と入れ替えればいいのにと思う。王様なんて誰がなっても 同じだし、どうせなら見栄えがする方がいいから。
♦ 実を言うと、王族とつるんでる写真もたくさんあるんですがね。まあ、すぐ離婚するだろうけど(笑)。
♥ ビヴァンくんともすぐ別れたしね。もう本当に女の子さえ生まれれば亭主なんかいらないのかも。
♥ ナターシャがリアムと別れなかったのは女の子が生まれなかったから?(笑)
♦ 本気でそんな気がしてきた。
♥ ますます魔女めいてきたな。

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