★★★【映画評】レッドグレイヴ家の女たち――私の愛した女優たち Part2

Part1からの続き

(2018年2月27日、大幅加筆しました)

ナターシャ・リチャードソン

♥ ナターシャはヴァネッサの姉娘。お母さんそっくりと言われるが、ヴァネッサの愛嬌のあるところを拡大した感じ。
♦ 愛嬌のあるたれ目で、いっつもニコニコ笑っていて、生き生きした表情がかわいかった。

ありし日のナターシャ

ありし日のナターシャ

♥ 上に書いたようにどうも男運に恵まれないレッドグレイヴ家の女たちの中で、ナターシャもイギリス人の映画プロデューサーのロバート・フォックスとの最初の結婚はわずか2年で破綻した。
♦ ロバート・フォックスって誰かと思ったら、『アナザー・カントリー』のプロデューサーじゃない。やっぱり私とは縁が深い。
♥ 『ゴシック』もクレジットされてないけどプロデューサーのひとりだったらしいから、知り合ったのはその縁だな。なんで別れたのかは知らないけど。

♥ でも次はリアム・ニーソンという大物を射止めた。
♦ こちらは死ぬまでおしどり夫婦でしたね。
♥ ヴァネッサは監督と結婚して失敗、ジョエリーはプロデューサーと結婚して失敗、やっぱり映画女優は映画男優と結婚すべきなんだよ。

リアム・ニーソンとナターシャ

♦ 二人は息子を二人作って、夫婦仲もアツアツだったのだが、スキー事故が元で、ナターシャは45才の若さで亡くなってしまった。まだ若くてきれいだったのにかわいそうに。
♥ それも、スキー場で転倒した時はなんともなかったのに、よっぽど打ち所が悪かったのか、ホテルへ戻ってからいきなり倒れて脳死状態という悲惨な結果に。
♦ 結局、親族が話し合って、「本人の生前の意思」を尊重して生命維持装置を外したんだよね。
♥ 何度も言うけど、異常なぐらい仲良しで親密な家族だっただけに、リアム・ニーソンともすごく仲のいい、おしどり夫婦だっただけに、その決断をするまでの家族の気持ちを思うと、むごすぎてなんと言っていいのかわからない
♦ これは私も本当にショックだった。今、ナターシャの写真を探して検索をかけたら、出てくるのがなぜか彼女のお葬式の写真ばかりでまた悲しみを新たにした。
♦ でもさすがに夫も妻も大物俳優だけあって、参列者のメンツがすごいね。ユマ・サーマン、アラン・リックマン、レイフ・ファインズなど、私が好きな役者ばっかり。
♥ 単にイギリス映画好きだからでしょ。
♦ (遺族も含め)参列者がかっこよすぎて現実とは思えず、映画の一場面みたいだ

♥ ここにお葬式の写真を載せようと思ったんだけど、やっぱり幸せだった頃のほうがいいやというので、ちょっとめずらしいパパラッチ写真。バカンス中かな。

♦ これはめずらしいね! リアムはいつも堅苦しいスーツのイメージなんで、こういうくだけた服装は。
♥ 服装つーか裸じゃん! すげー体! これだけセクシーな体ならナターシャじゃなくても惚れるわ。
♦ この人は顔さえ見えなきゃすごいセクシーだって。身長も半端ないし、あの長身のナターシャが小さい女の子みたいに見える。

♥ とにかくこれだけのラブラブカップル(この二人も年取ってもいつもイチャイチャしてた)だけに、ナターシャの突然の死は衝撃だったでしょうねえ。
♦ 子供たちにとってもそうだよ。まだ中学生ぐらいだったし。
♥ なんでかダイアナ妃を思い出すんだよなあ。息子二人を残してってところもそうだし、彼女も長身の金髪美人だったし。
♦ でも薄情なチャールズと違って、リアムはあれから再婚もせず独身を守ってるし、いつもナターシャへの思いを語っているのも痛ましい。ジョエリーも今でもまだ姉の死を引きずってると言ってたよ。

♥ 写真を集めていて気付いたのは、リアムとナターシャのオフの写真には、ほぼ必ずヴァネッサとジョエリーも写っていること。まあ、家族なんだから 当然といえば当然だが、旅行にまでいっしょに行くのか?
♦ どうやらナターシャの死後と思われるバカンスの写真でもリアムといっしょに写ってるし。
♥ 一卵性母子なんて言葉もあるが、この女たちは母系全員が一卵性としか思えず、とにかくいつでもどこでもいっしょ。姑と小姑がくっついてくるのって、普通なら迷惑そのものだけど(笑)。
♦ まああれだけの美人に囲まれたリアムは悪い気はしなかったんじゃないか。

旅先のお父さん状態のリアム・ニーソンと、ジョエリー、ヴァネッサ、ナターシャ

旅先のお父さん状態のリアム・ニーソンと、ジョエリー、ヴァネッサ、ナターシャ

♦ ユーモラスでかわいい写真なんだけど、今見ると泣けてしまうわ。いっつも並んで写真に写っていたこの3人なのに、ナターシャはもういないと思うと。
♥ なんかナターシャが死んでから、よけい母子の仲がべったりになったような気がするんだが。ジョエリーはどこへ行くんでもいつもお母さんといっしょで。今はそれに娘のデイジーが加わってるけど。
♦ まあ、今はヴァネッサもずいぶん年を取ったから、介護役という面もあるんじゃない?
♥ だってヴァネッサにはちゃんと夫がいるんだよ! フランコ・ネロは年取っても元気そうだし。
♦ それでもこの一家は女の絆の方が大事なんだよ。

ポンピドー・センターの英国映画展に招かれたナターシャ、ヴァネッサ、ジョエリーの二卵性母子

♦ 美人なのはいうまでもなくジョエリーのほうなんだが、私は女優としてはナターシャのほうが大成するような気がしていた。でももうそれを見ることはできない。

♥ 彼女の出演作で好きなのは?
♦ いちばん強烈に印象に残ってるのは、やっぱりデビュー作の、ケン・ラッセルの『ゴシック』かな。映画そのものにも興奮したが、彼女がヴァネッサのお嬢さんと知ってめっちゃ興奮したから。ナターシャはメアリ・シェリーを演じて、生き生きとした若さと美しさが印象的だった。

ケン・ラッセル『ゴシック』より、「悪夢」に扮するナターシャ・リチャードソン

ケン・ラッセル『ゴシック』より、「悪夢」に扮するナターシャ

♦ あー、これはちょっと説明が必要かな。上の絵はヘンリー・フュースリの絵画『悪夢』で、下がその絵をそのまんま活人画化したケン・ラッセルの『ゴシック』の一場面。
♥ 私はウィリアム・ブレイクで卒論書いただけに、フュースリのこの絵も大好きだったんで、この場面を見た時は本当に興奮した。ナターシャもきれいだったし。

♥ その後も『侍女の物語』とか『迷宮のヴェニス』とか、印象的な作品が多かった。
♦ 今思ったんだけど、わりとすごいダークな話が多かったね。どっちかというとこういうのって、ジョエリーのほうが向いてると思うけど。ナターシャは健康的な感じだけど、ジョエリーの方が謎めいた雰囲気があって。
♥ いいよ。ナターシャもきれいだったから。

♥ リアムとの間に息子が二人いるんだけど、この子たちは役者にならなかったのかしら? お葬式の写真でしか見たことがないが、なかなかかわいかったんだけど。もう20ぐらいにはなるはずだよね。
♦ それじゃお母さんが生きてたころ(中学生ぐらい)の写真を。

ナターシャと息子たち――マイケル(左)とダニエル

♥ かわいい! 父親はあれなのに、やっぱりナターシャの血を引いているからか息子たちはかわいらしいね。
♦ そしてこれが最近の姿。ホッケーを見にきた親子3人。左の野球帽がダニエルで、真ん中がマイケル。18歳か19歳ぐらい。

♥ おお、立派に成長したね。チビでふっくらしてたダニエルも男らしくなってるし。リアムは年取ったけど。
♦ でもなんかいまいちかなあ。二人ともハンサムだけど、まあこれぐらいの男の子はざらにいるし、お父さんお母さんの持ってたオーラがないと思わない? マイケルはすでに映画デビューも決定してるとこの記事には書いてあったけど、IMDbにも載ってないし、そもそもマイケルの名はIMDbにない。どんな小さな役でも出てれば載らないはずがないんだが。
♥ やっぱりハズレだったな。惜しい! 娘ならレッドグレイヴ王朝の仲間入りは保証されていたのに!
♦ なんだ、そりゃ?(笑)
♥ このファミリーはなぜか女でないとだめなので、息子はどんな恵まれた境遇でもハズレなんだよ。もったいないなあ。この子たちもサラブレッドなのに。
♦ だいたい、いつの間にかリアム・ニーソンもレッドグレイヴ王朝の一員とされている。別に婿入りしたわけではないし、英国を代表する俳優なのに。
♥ アイルランド。
♦ 北アイルランド生まれでしょ。北アイルランドは英国だよ。
♥ 確かにイギリスでいちばん引っ張りだこの役者ではある。惜しかったなー。顔はお父さんよりいいのに。
♦ いっそ婿入りしてほしかったよ。男系がだめだとかんじんのレッドグレイヴの名前が消えちゃうし。
♥ 書いてないけど、これ以外にも大勢親戚はいて、全員映画関係者なんですけど。
♦ それにしてもヴァネッサの直系が残らないと。子供らは全員レッドグレイヴ姓でいいのに。

ジョエリー・リチャードソン

やっぱり美人は赤ん坊の頃から美人という証拠写真。ヴァネッサに抱かれる幼いジョエリーだけど、まんま天使じゃん!

♦ そのナターシャの妹がジョエリー。
♥ 一見するとあんまり似てない姉妹と思うけど、でも実はよく似てる。そして二人ともヴァネッサのいいところをそれぞれ別の形で受け継いでいるという姉妹。
♦ お花が咲いたような愛くるしさと華やかさのあるナターシャに対して、ジョエリーは氷の女王然としているからね。
♥ でもナターシャはお母さんとくらべるとちょっと大味。どっちかと言えば私はジョエリーのほうが好きだった。というわけで、私がジョエリーを好きな理由。この足!

恵まれた肢体を惜しげもなく披露するジョエリー

恵まれた肢体を惜しげもなく披露するジョエリー

♦ 脚ながっ!
♥ 私だって若くて痩せてた頃ならこのぐらい‥‥
♦ このぐらい何?
♥ あ、すみません。負けます。無理です。
♦ 驚くべきは、この家系の女たち(ヴァネッサ以降)は老いも若きもみんなこのスタイルをしているってことなんだが。お母さんも若い頃はまさにこの体型だったんだよ。ただ、その中でもいちばん背が高くてスタイルがいいのがジョエリー。
♥ いちばん美人なのもジョエリーじゃないか。
♦ なのになぜか女優としてはいちばん無名というのが‥‥
♥ それは言ってもしょうがないことですけどね。顔で役がもらえるわけでもないし。ただ、彼女ももちろんレッドグレイヴ家の女だから、演技力だって問題ないことを思うと、ちょっとかわいそうな気がする。
♦ あえて言うなら、ここまで目立つ(長身も美貌も)女優さんはかえって使いにくいかも。ヴァネッサもリンもナターシャもそれなりに庶民的な部分があったけど、ジョエリーは本当に女王みたいで。
♥ それじゃその証拠写真。

アンジェリーナ・ジョリー(左)とジョエリー

アンジェリーナ・ジョリー(左)とジョエリー

♦ これはちょっと説明がいるな。左のアンジーはアカデミー賞授賞式のときのもので、この不自然に足をニョキッと突っぱったポーズが滑稽だというので(実際、この日はどの写真でもずっとこのポーズだった)、ネットではさんざんアホコラの素材にされたもの。
♥ で、アンジェリーナ・ジョリーが嫌いな私は、「なんだ、この不格好な足。スタイル悪いな」とバカにしていたんだけど、こういうドレスはこういうスタイルの人が着なくちゃダメだよね、という証拠写真が右のジョエリー。この違い見て!
♦ しかもこの二人は(公称では)身長も同じ。年もほぼ同じ頃の写真。縮尺もほぼ同じになるように切り取ったんだけど。
♥ 実際、手足の長さは同じようなものなんだけど、顔の大きさとスタイルの良さが違いすぎる! 左の白塗り唇おばけと違って、ジョエリーの完璧なプロポーションと美貌!
♦ 断っておくけど、アンジェリーナ・ジョリーだってハリウッドでは屈指の美貌とスタイルの持ち主ってことになってたんだからね。実際、これでも一般人よりははるかにスタイルいいんだと思うと、ジョエリーの完璧さがわかると思う。
♥ 本物の美女ってのはこういうのを言うんだよ。しょせんアメリカ女なんぞこんなものですわ、ほっほっほ!
♦ なんであんたが勝ち誇ってるんだ? そういやアンジーって最近は末期ガンみたいな激やせで話題になったけど、どうなってるの?
♥ ほんとに病気だったらかわいそうだけど、そうじゃなくて心を病んでるだけみたいに見えるな。なんかおかしいよ、あの女。

♥ それでアンジーじゃないけど、ジョエリーはレッドカーペットの上ではいつもこんな調子。大女優の貫禄は十分なんだけど、女優と言うよりモデルかなんかに見えてしまうのが私は不満。
♦ 実際、モデル並みの体型なんだからしょうがない。
♥ そんなところよりスクリーンの上で目立って欲しかったのに。

♦ なんでそこにこだわっているかと言いますと、私は当然、二人の娘にはヴァネッサを超えて欲しかったんですね。でも、ナターシャは死んじゃったし、このままではヴァネッサどころかリンも超えられないというのでちょっとあせってるわけ。

美しすぎるジョエリー

中年になっても美しすぎるジョエリー

♦ とりあえず、ジョエリーの映画の話しましょうよ。デビュー作は『ホテル・ニューハンプシャー』
♥ お父ちゃん(トニー・リチャードソン)の映画か。
♦ ウェイトレスの役って言うと?
♥ あの初めの方でロブ・ロウが童貞喪失する女の子じゃない?
♦ 言われてみると確かに。あれ見た時はまだ彼女がヴァネッサの娘さんとは知らなかったんだけど、あの映画って実は私の人生のひとつの転機だったんで、なんか感無量だわ。
♥ 他に出てたのがジョディ・フォスターナスターシャ・キンスキーって、超美人ばっかりじゃない! トニー・リチャードソンってホモのくせに美女を見る目があったのね。
♦ むしろホモの人の方が女のルックスにはうるさかったりするよ。

♥ でも、ジョエリーが圧倒的な印象を残したのはやっぱりピーター・グリーナウェイの『数に溺れて』ですよね。
♦ そう! なにしろ私はグリーナウェイにギンギンに惚れてた時期だったし、映画自体も最高だったし、彼女が真夜中のプールで裸で泳ぐ場面のエロチシズムにはしびれたし。
♥ それより、あの冷たい美貌のジョエリーが、車の中でいきなりおっぱいつかみ出して、「吸って」と言うところに悶絶しましたよ。
♦ 処女然としたナターシャに対して、エロス要員だったというのがけっこう驚き。

『数に溺れて』のプールシーン

『数に溺れて』のプールシーン

♥ それより、当時は気付かなかったけど、今思いだしてびっくりということがあるのよ! この映画のストーリーは、なにしろグリーナウェイだから簡単に要約はできないんだけど、それでも簡単に言っちゃうと、全員が同じシシーという名前の、祖母、母、娘の三代の女たちが、不思議な絆でつながれていて、全員が自分の夫を溺死させて殺すというお話なの。ジョエリーはその孫シシー役で。
♦ げっ、そう言えばそんな話だった!
♥ この、母子三代ってのがモロにこの一族にかぶるわけよ。特に最近は常に、ヴァネッサ、ジョエリー、デイジーの三人で行動しているし。映画の三人よりずっと美人だけどね。
♦ 彼女たちの夫たちは殺されないで離婚されただけでまだましってこと?(笑)
♥ デイジーはまだ独身だ。でも、レイチェル、ヴァネッサ、ジョエリーの三代だと、全員夫に裏切られて、ある意味、夫たちを切り捨てることで生きてきたじゃない。
♦ ジョエリーの離婚理由って知らないんだけど。
♥ とにかく別れるぐらいだからうまく行ってなかったんでしょ。この一族が男運がないことは明らかだし。あと、全員同じ名前ってことからも、この女たちはある意味一人の女ってことが暗示されてるんだけど、レッドグレイヴ一族の一卵性母子ぶりはもう言うまでもないし、まさかこの脚本って、レッドグレイヴ家をモデルに書かれたんじゃ?と思うぐらい。
♦ ほとんど魔女の一族みたいじゃないか!
♥ 年とってもあんなにきれいなのは魔女だからかもよ。

グリーナウェイの三魔女 いちばん右がジョエリー

グリーナウェイの三魔女(『数に溺れて』より)
いちばん右がジョエリー

三魔女

もう一度、三魔女をご覧ください

♦ うーむ。この一家がモデルってのもあながちうがった見方でもないような気がしてきたぞ。グリーナウェイならそれぐらいやりかねないし。
♥ まじでこの三人で映画化してほしかったね。映画の祖母と母はただのおばちゃんたちだったので。
♦ それで、あの映画のテーマのひとつは「男たちの知らない女」【注】で、男とは別世界に自分たちだけの世界を構築している女たちだったんだけど、この人たちがまさにそれのような‥‥
♥ 彼女らは望んでそうしてるわけじゃないが、結果としてそう見えるんだよね。

【注】「男たちの知らない女」 SF作家のジェイムズ・ティプトリー・ジュニアの短編のタイトル。彼女(男名前だけど女)も私の理想の女性のひとりなので。

♦ 話を戻すけど、ナターシャがケン・ラッセル、ジョエリーがグリーナウェイって、作品に恵まれないどころか、これ以上考えられないぐらいの恵まれたスタートを切ってるんだよね。なのにまだお母さんを超えられないって、やっぱり運がなかったのかな。
♥ ラッセルもグリーナウェイもマニアックすぎる監督だからじゃありませんか?
♦ 私はイギリス映画の頂点に立つ人たちだと思うがなあ。思い出したけど、単にヴァネッサの娘さんというだけじゃなく、めっちゃ私好みの映画にばかり出てたから興奮してよけい好きになったんだった。

♥ あと何に出てたっけ?
♦ 『チャタレイ夫人の恋人』は見た。これもエロくてよかった。まだ若かったショーン・ビーンが森番役で。あのからみは絶品だった。

BBC版『Lady Chatterley』のジョエリーとショーン・ビーン

BBC版『Lady Chatterley』のジョエリーとショーン・ビーン

♥ うっわー! ショーン・ビーンが若くてかわいい! この人の若い頃ってこんなんだっけ? 私は『カラヴァッジオ』でデビューした時からずっと見てるのに忘れてた!
♦ でしょう? 特に最近はすっかり『ゲーム・オブ・スローンズ』のエダード・スタークのイメージが目に焼き付いてるからね。
♥ これはディスク買うっきゃないわ。
♦ この二人の全裸はもちろん、セックスシーンもやりまくりで買いでっせ。
♥ なんか下品‥‥。

♥ (IMDbを見ながら)ええー? ジム・ヘンソンの『ストーリーテラー』のお姫様ってジョエリーだったんだ! すごい美人と思って見ていたが。
♦ どのお姫様?
♥ カラスに変えられた王子のやつ。
♦ ああ、あれは大好きだった。その縁か、テレビ版の『ジム・ヘンソン・アワー』でもお姫様やってるのね。
♥ ジム・ヘンソンはちゃんとブルーレイのボックスセットを出してほしいよ。私はLDで持ってるけど、今は廃盤にキチガイみたいなプレミアムがついててさ。本当好きだったんで。あの美しかったジョエリーが見られるなら金に糸目は付けないんで。

♦ ただ、これ以降はなぜか縁がなくて、ろくに見てないのよね。『101匹わんちゃん』の実写版なんて作られたことすら知らなかったし、シュワルツェネッガーと共演なんてしてたのも知らなかった(笑)。
♥ 最近では『Tudors』のキャサリン役をやってるわね。これDVD買わないの?
♦ ほしいけど、ちょっと最近金欠で。
♥ 個人的にはそんなのより『ゲーム・オブ・スローンズ』に出て欲しいんだけどなー。
♦ サーセイ・ラニスターなんてまさにジョエリーの役柄よね。レナ・ヘディより合ってたと思う。こっちはナチュラルブロンドだし。
♥ それでもサーセイには老けすぎ。年さえもうちょい若かったらなあ。惜しいなあ。

♦ あとはレッド・ライトみたいな変な映画に出てる。デ・ニーロの秘書役で。
♥ そういやあそこでこういう話書こうとしたけど、長くなりすぎると言われて切られたんだった。
♦ ほんとちょい役だったからね。それでも異常な存在感を放ってたけど。
♥ すっかりおばあさんになったと思ってたけど、それでも異常なほどかっこいいしきれいでした。
♦ デヴィッド・フィンチャーのドラゴン・タトゥーの女にも出てるよ。これは絶対見なくちゃならない映画で、録画してあるけどまだ見てないだけ。

♥ とりあえず、年から言って、ジョエリーが母を超えることはもうありそうにない。
♦ それでも出演した映画の中の存在感は抜群だったし、きれいだったから私は不満はないけどね。
♥ でも役者ってのは、この人ならこれっていう当たり役が欲しいのよ。シガニー・ウィーヴァーもすごい頭がいいし演技派だったけど、『エイリアン』に出てなかったら、ほんと地味な女優として終わってたと思う。なのに一本当たり役があるだけで、一生それで食っていけるから。
♦ その意味、この姉妹は不運だった。でもまだ娘がいるから。

ジョエリー・リチャードソン・ギャラリー

♦ なんとなく不満だからジョエリー・ギャラリー。まずはいつも言ってる、女優と言うよりモデルみたい、レッドカーペットの上が似合いすぎというモデル立ちジョエリー。

♥ 個人的にはアンジェリーナ・ジョリーと並べた写真が最高峰なんだけど、だいたいどのプレミアやフェスティバルでの写真はどれもこうだよね。
♦ スタイルも美貌も完璧すぎで人間に見えない。しかもこれ報道写真だから、フォトショなしでこれだから。(現代じゃプロモ写真はすべてPhotoshopで修正されている)
♥ 単独で立ってると身長2メートルぐらいに見える(笑)。
♦ でも男優と並ぶとやっぱりせいぜい178cmぐらいだとわかるから、やっぱりプロポーションが人間離れしているだけなんだ。

♥ でもこういうジョエリーはあまり好きじゃない。普段着の顔がいい、ってわけで、ロンドンの町で撮られたパパラッチ写真も貼っておこ。

♥ パパラッチ写真って、どんな美人でもすごいブスに写ったり、恥ずかしいところ撮られたりするものなのに、この人たちはそれでもファッショングラビアみたい!
♦ 私はヴァネッサのこういう格好がすごい好き。こういうなりふり構わないスタイルがかえって貴族的(貴族というのは誰になんと思われようと平気なので、普段はかなりだらしない格好もする)に見えるし、それがまた似合ってるし。
♥ こんなおばさんスタイルでスッピンでも、美しすぎスタイルが良すぎるんで、普通のおばさんには見えないのよね。二人とも。
♦ おばさんスタイルって言うけど、着てるものはものすごい高いブランドものに違いないですけどね。
♥ だからブランドものをブランドちらつかせて着るのは見栄張った田舎者。本物の貴族はそういうのをしまむらみたいに着るの。
♦ なんだ、そりゃ?(笑) そういえばヴァネッサもジョエリーも、公の場所に現れるときでもスッピンのこと良くあるよね。女優だってモデルだってスッピンは別人みたいな人が多いのに、この自信がすごいといつも思う。
♥ だから貴族が着飾る必要ないのと同じで、本物の美人は化粧なんて必要ないのよ。シワの一本一本まで美しい。

♥ こっちもパパラッチ写真だけど、中年なのにこのかっこよさ! 彼女が着ているものはどこでもなんでも大好き。
♦ だってモデルよりスタイルいいし。

♥ これは若い頃の不良ジョエリー。こういうのもかっこいい。
♦ これは映画の一場面か雑誌のグラビアでしょ!
♥ でもってこちらはガラッと雰囲気が変わって、

♥ 公式行事に現れたヨーロッパのどこかの国の王族って言われても信じるでしょ。
♦ だって本当にロイヤル・ファミリーなんだもん! この気品と風格が!
♥ 若い頃真っ白なドレスに王冠かぶった写真なんてグレース・ケリーそっくりでしたよ。
♦ 映画でグレース・ケリーやったのって、ニコール・キッドマンだっけ? 彼女はグレースらしくないって言われてたけど、やっぱりあんな馬の骨じゃ品格に欠けるよね。

ティム・ベヴァン

♦ ジョエリーは1992年にプロデューサーのティム・ベヴァンと結婚して、娘のデイジーを産んだんだけど、ティムとは9年後に別れている。
♥ ナターシャよりは続いたんだな。ちなみに日本じゃビーヴァンと書いてるけど、正しくはベヴァンだからね。

ティム・ベヴァンと結婚していた頃の20代のジョエリー。子供はたぶんデイジー。

♦ ティムはニュージーランド人の映画プロデューサーで、ワーキング・タイトル・フィルムズ(イギリスの映画制作会社)の創立者で、今もその所有者。
♥ 私、ワーキング・タイトルの映画すごいいっぱい見てる! っていうか、イギリス映画というとたいていここのロゴが付いてる気がする。
♦ イギリスに制作会社ってそんなにないしね。『ファーゴ 』とか『ビッグ・リボウスキ』などのコーエン兄弟の映画のほか、おびただしい数のイギリス映画をプロデュースしている。
♥ 昔のだと、『マイ・ビューティフル・ランドレット』とか、『 ロンドン・キルズ・ミー』とか、私がめっちゃ好きだった映画ばっかりじゃない!
♦ ていうか、あの頃はイギリス映画というだけでなんでも好きだったから(笑)。
♥ 今だと、『ショーン・オブ・ザ・デッド』やその後のエドガー・ライトの映画もみんなワーキング・タイトルだね。
♦ 最初はニュージーランド人と聞いただけで「ええー?」と思ったんだけど、イギリス映画界のめっちゃ有力者じゃない。
♥ その意味じゃお姫様の輿入れ先としてはふさわしかったんだけど。
♦ 最近のもあんまり私の好みではないけれど有名作品ばっかりじゃない。とりあえず、彼も顔はまずいけど、映画界の大物で大金持ちと。

♥ でもジョエリーは金も名声もすでにあるんだから、やっぱり顔を優先すべきだった。お世継ぎのためにも。
♦ じゃあ誰ならよかったのよ?
♥ ルックス、金、名声、ぜんぶ持ってるのか? じゃああとは家柄だけ‥‥と思ったが、お爺ちゃんサー付きだしな。ウィリアム王子あたりなら良かったかも
♦ なんだ、そりゃー!
♥ けっこうお似合いだと思わない? 彼も背高いし。
♦ 世代が違いすぎるわ!
♥ じゃあ、デイジーと弟王子でもいいや。〈もちろんヘンリー王子の婚約発表前に書いてます。でもアメリカの得体の知れない女優と結婚するぐらいなら、デイジーの方がはるかに美人だし家柄も良かったのに!〉 私の頭の中ではもうヴァネッサが女王、その娘たちは王女というイメージなので、いっそ丸ごと英王室と入れ替えればいいのにと思う。王様なんて誰がなっても 同じだし、どうせなら見栄えがする方がいいから。
♦ 実を言うと、王族とつるんでる写真もたくさんあるんですがね。まあ、結婚してもすぐ離婚しただろうけど(笑)。

♦ でも若い頃の写真見るとティムもそんなに悪くないよ。なんかかわいいし、優しそうだし。今はすっかり太っちゃったけど、やっぱり気がよさそうに見える。
♥ なんで別れたんだろ?
♦ 知らない。
♥ もう本当に女の子さえ生まれれば亭主なんかいらないのかも。
♥ ヴァネッサがフランコと、ナターシャがリアムと別れなかったのは、どっちも女の子が生まれなかったから?(笑)
♦ 本気でそんな気がしてきた。
♥ ますます魔女めいてきたな。

デイジー・ベヴァン

♦ というわけでさすがのレッドグレイヴ一族も、わたくし的にはリチャードソン姉妹で終わった感じだったのだが、最近になって、ジョエリーのお嬢さんのデイジー・ベヴァンが女優デビューしていることを知った。
♥ ネロ家もニーソン家も男がだめっぽいし、ナターシャには娘がいなかったので、この子がレッドグレイヴ王朝の次代の正統なお世継ぎになる。これが彼女のお写真なんだけど。

♥ ひえー! きれい! ロセッティの絵が命を得たみたい。
♦ ほんと。私、ロセッティをはじめとするラファエル前派の美人画って、きれいきれいすぎて嘘くさいと思ってたんだけど、イギリスには本当にこの手の美人がいるんだよねえ。
♥ だいたいどんな美人の家系も代を重ねるにつれて劣化していくものなのに、ここはむしろどんどん洗練されてきれいになっていく!
♦ しかも驚くべきことにお父さんの血筋はまったく感じさせない。唯一、お父さんが濃い色の髪だったので、この家系には珍しいブルネットというだけ。

♦ それでデイジーが役作りなのか、金髪に染めた写真があったんだけどさ、それが若い頃のジョエリーに瓜二つで、本当に息を呑みました。比較のために参考写真作ってみたんだけど。

♦ 左が金髪デイジー、右がジョエリーのたぶん30代の写真。
♥ ほんとだ、そっくり! デイジーの方が化粧が濃いだけで、顔の造作がおんなじだ!
♦ ジョエリーの20代の写真があればもっと似てたんだけどね。いい角度のがなかった。
♥ ジョエリーって30歳ぐらいでかなり顔が変わったよね。昔は骨と皮に痩せていて、でも顔はふっくらして愛らしい感じだった。
♦ 年取ったら貫禄が出てきたね。私はジョエリーは年取ってからのちょっと冷たい感じが好きだな。
♥ さすがにデイジーはまだあどけなさを残してるけど、この子も年取ってからが楽しみですね。私がそこまで生きてられるかどうか知らないけど。

♦ でもこの写真は本当にジョエリーが甦ってきたかと思って息が止まったよ。
♥ まだ死んでないよ!
♦ デイジーの方が濃い顔に見えるのは、やっぱりブルネットだからでしょう。でも目の色や目の感じはそっくり。
♥ 鼻も口も同じだよ。顔の輪郭が丸っこく見えるのは角度が違うからだし、これぞまさに一卵性母子! とにかく髪の色を除いては、ベヴァン家の血は一滴も入ってないね。
♦ 立ち姿でわかるように、スタイルもまったく同一なんだよ。
♥ なんというかこれはもう、何の小説だっけ? 代々子供の肉体に憑依して永遠に生きてる一族のホラー。あれを思わせるね。
♦ やっぱり人間じゃなかったか。

♦ でも現実にはナターシャは早逝するし、リンもコリンも2010年に亡くなっている。
♥ 次はヴァネッサの番か。彼女が死んだら私、本当に泣いちゃうわ。
♦ でもレッドグレイヴ家の血脈はちゃんと次代に受け継がれていくから。
♥ 私のほうがたぶん先に死ぬけどね。
♦ というわけで、私も命ある限り、彼女らのファンでいたいと思います。おわり。

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