★★★【映画評】レッドグレイヴ家の女たち――私の愛した女優たち Part1

レッドグレイヴ王朝の人々――(左上から)マイケル・レッドグレイヴとレディー・レイチェル・ケンプトン、コリン、リン、ヴァネッサの3兄妹、ヴァネッサの第一夫のトニー・リチャードソン、第二夫のフランコ・ネロ、コリンの娘ジェマ・レッドグレイヴ、ヴァネッサの娘、ジョエリー・リチャードソン、ナターシャ・リチャードソン、ナターシャの夫リアム・ニーソン

♥ たまには「好きな女優さん」という月並みなテーマで(笑)。
♦ いや、何かにつけてレッドグレイヴ家の女たちのことを理想の女性像として引き合いに出してるけど、かんじんのリビューがほとんどないので、一度はまとめておこうと思って。

(2018年2月27日、大幅加筆しました)

♦ で、いきなりだが、女が好きになる女というのは、もちろん自分の理想像だと思う。「もしなれるものならこうなりたかった」という感じの。
♥ 女が好きになる女が「なりたい女」なら、男が好きになる女は「やりたい女」ですね。
♦ それは男女関係なくそうでしょう。異性(ゲイの場合は同性)に求めるものと言ったら究極的には。それでやりたいだけの女と自分がそうなるのとでは大違い。
♥ というわけで、私は男の好み以上に女に関してはうるさいのだ。
♦ だって自分の理想なんだから変な女で満足する気なんかないし、そもそも単なる理想だから妥協する必要もないし。
♥ 日本で人気のオードリー・ヘップバーンとかマリリン・モンローとかは私はおえっとしか思わないのだが、それもつまり自分はこうはなりたくないってことだろうね。
♦ うん。私が生きてる男でいちばんかっこいいと思うのはデヴィッド・ベッカムだけど、男としてベッカムになりたいかと言われたらちょっと‥‥。
♥ いや、ベッカムはともかく、あの二人はマジで変な顔だし、モンローなんてスタイル悪いじゃん。ファニーフェイスだけどかわいいってことでしょ。私はどうせならやっぱりかっこいい美人の方がいいや。
♦ それで、私がなれるならこうなりたかったと思うのがレッドグレイヴ家の女たちなのだ。

♥ いつも言ってる「おっかない強いおばさん」は? この人たち、きれいだけどべつにおっかなくないよ。
♦ 『エイリアン』のシガニー・ウィーヴァーを原型とするタイプね。最近では『スターシップ・トゥルーパーズ2』で惚れたブレンダ・ストロング(笑)。あれはどっちかというと「やりたい女」(笑)。でも私はああいうタイプじゃないし、あんなに強くなれないし、どうせならやっぱり美人になりたいし(笑)。ああ、もちろんシガニーもブレンダもちゃんとすれば若い頃は美人だったんですけどね。
♥ なんだかわからないが大女が好きだってことだけはわかった。
♦ それはいちばん譲れない部分だから。だって自分の理想なのに自分より背が低いなんてありえない。身長は最低175cmはほしい。背が高くてきれいな人ってそれだけで女神みたいじゃない。
♥ シガニーとブレンダが183cmか。さすがに女で6フィートあるとすごいね。
♦ +ヒールだからね。男優と並んだり、グループで写真撮影すると遠近感が狂う
♥ やっぱり175ぐらいがバランスいいかな。

レッドグレイヴ・ファミリーとのなれそめと『裸足のイサドラ』について

♦ ここで「女たち」とひとからげなのに注意。なんとこのファミリーは英国の映画・演劇界のロイヤル・ファミリー、演劇界のサラブレッドと言っても過言ではない由緒ある家柄なのだ。
♥ ここにレッドグレイヴ家の家系図があるんだけど、なんと19世紀から七世代に渡って、家族のほぼ全員(もちろん配偶者も含めて)が俳優か映画・演劇関係の仕事をしている。
♦ 中でも最初に名を上げたのはマイケル・レッドグレイヴ(1908-85)で、後にサーの称号をもらっている。彼にはヴァネッサ、コリン、リンと3人の子供がいたのだが、全員が俳優になったばかりか、長女のヴァネッサは映画史に不朽の名を刻む名女優となった。
♥ 男は使えないというこの家系の特徴としてコリンはいまいちだけど、リンも名女優。私が知ったのももちろんヴァネッサから。

♦ まだうんと若かった頃だったと思うけど、彼女の代表作『裸足のイサドラ』(1970)をテレビで見て、ヴァネッサの虜になった。
♥ アメリカの天才ダンサー、イサドラ・ダンカンの生涯を描いた伝記映画で、ヴァネッサはこれで二度目のカンヌの主演女優賞を取ってます。
♦ イサドラ・ダンカンという人はモダン・ダンスの祖だそうで、伝統や決まりごとを一切無視したダンスで毀誉褒貶を巻き起こしたんだけど。
♥ さらに、その自由奔放さは私生活でもまったく同じで、世間の目などまったく気にせず自由に生きるイサドラの様子は、70年代という時代の雰囲気もあいまって、少女だった私の目にはまさに女の理想の姿と思えましたね。
♦ それを演じたヴァネッサ・レッドグレイヴは、美貌と抜群のスタイルの持ち主で、長い手足で踊ると本当に美しかった。
♥ おまけにイサドラは古代ギリシアを理想としていたので、いつも裸足でギリシア風の衣装だったんだけど、そういう服装をしていると本当にギリシア彫刻かギリシアの女神と見まがうほどだった。
♦ (彼女のダンスが型破りなので)ブーイングする観客に腹を立てたイサドラが、観客の目の前で衣装を引き裂いて裸になり、“My body is beautiful!  My body is free!”と叫ぶシーンは今も忘れられない。

♥ それですっかり彼女のファンになったんだけど、その後ヴァネッサと映画監督のトニー・リチャードソンの間の二人の娘、ナターシャジョエリーがちょうど同じ頃にデビューして、ちょうどその頃イギリス映画ならなんでも見まくっていた私は、「あのヴァネッサのお嬢さん!」、「しかも二人とも超美人!」ということで娘も追っかけるようになった。
♦ 二人ともきれいだったけど、特に姉より美人の妹のジョエリーに夢中だった。そのジョエリーも今は50才で、ナターシャは死んじゃったし、今はもうジョエリーの娘さんのデイジーがデビューしてますけどね。

遺伝力の話

♦ というわけで、このファミリーは英国演劇界のロイヤル・ファミリーのようなものなんだが、その遺伝力が半端なくて、とりわけこの家系の女性たちは、全員が超のつく美人で、長身でスタイルが良くて、もちろん演技力もすばらしいという、女優の中の女優とでも言うべきサラブレッド揃い。
♥ しかも一人の例外もないってのがすごい。というわけでまずはヴァネッサとお嬢さんの写真見て。ジョエリーは言うまでもなく美人なんだけど、この年でこの美しさのヴァネッサ!
♦ 私のおばさん好きはもう言うまでもないが、この家系は年取ってからも美しいから好き。
♥ むしろ年取ってからのほうが内面の輝きが見えてくる感じよね。前の記事にも書いたように、こういう女優さんは本当に稀有なのに、ここはみんなそうだから(笑)。

ヴァネッサとジョエリー

ヴァネッサと娘のジョエリー

♦ 二代ぐらいならまだいい。祖母・母・孫の三代だとこうなる。

(左から)

(左から)孫デイジー、祖母ヴァネッサ、母ジョエリー

♥ さらにこちらはなんと曾祖母から曾孫まで、レッドグレイブ王朝四代にわたる女たち

レッドグレイヴ家四代の女たち。

レッドグレイヴ家四代の女たち。左からヴァネッサの長女ナターシャ、母レイチェル、ヴァネッサ、次女ジョエリー、下はジョエリーの娘デイジー。

♦ なんでこの人たち、ここまで保ちが良くて、世代は変わってもみんな長身で美人なわけ??
♥ 親が美人だからというのはなしね。美貌をうたわれた人たちの子供が残念顔なのはよくあることだし。
♦ よく引き合いに出されるのはブルース・ウィリスとデミ・ムーアの娘さんだけど。
♥ ベッカムの息子たちも、お母さんだって(好き嫌いはあれ)美人なのに、残念な感じだし。
♦ タネがいいってわけでもないんだよね。夫たちはリアム・ニーソンも含めて顔はあまりぱっとしないし(笑)。
♥ フランコ・ネロはいい男だったけど、あいにく息子しか生まれなかった。なのに、この家系の女たちは全員がものすごく背が高くてスタイルが良くて美人で名女優で、しかもよく似ているのだ。よっぽど遺伝力が強いんだな。
♦ 顔もそっくりだしね。上の写真を見てもわかるように、レイチェルと(お父さん似の)ヴァネッサはあまり似てないんだけど、ナターシャとジョエリーの姉妹はちょうどヴァネッサを二等分した感じだし、ジョエリーの娘のデイジーはこの年でもお母さんと生き写しだし。
♥ なのに男の子はみんなぱっとしないというのも遺伝力の証明?

♥ 超エリートファミリーで、生まれた時から大金持ちで才能があって美人って、なんなのこのチート?
♦ まるでないものがないみたいだが、もちろん彼女たちにも悩みはあるよ。私はスターのゴシップとか興味ないからよく知らないけど、なぜかこの家系は男運に恵まれず、ほとんどみんな離婚しているのよね。
♥ まあ、「映画スター」なんて普通はみんなそうですけどね。

♦ それにしても運が悪いと思うのは、そもそもヴァネッサの父のサー・マイケル・レッドグレイヴはバイセクシャルとして有名で、ノエル・カワード(当時大人気だった俳優)の公認の愛人だったぐらい(笑)。ところがなんの因果か、ヴァネッサの最初の夫で姉妹の父のトニー・リチャードソンもバイでAIDSで死んでるし。
♥ なぜかホモ好き(笑)。
♦ そういうわけではないと思うが。だいたい芸能界ってホモやバイが多いし。
♥ 男って何考えてるのかわからない。こんな美人を妻にしたら、私ならたとえ筋金入りのゲイでもヘテロになっちゃう。ていうか、そもそも離婚なんてするなら死んだ方がましと思うが。
♦ そんな中で唯一おしどりカップルだったナターシャは事故で早死にしちゃうし、やっぱり運が悪い感じ。
♥ でもそのぶん一族の女同士の絆はめちゃくちゃ強いみたいで、いつもいっしょにいるんだけど、ほんとに長身美女揃いだからそれがまた壮観なんだ。それではレッドグレイヴ王朝の歴史と私の感想

サー・マイケル・レッドグレイヴとレディー・レイチェル・ケンプトン

マイケル・レッドグレイヴ

マイケル・レッドグレイヴ

♦ ヴァネッサのお父さんマイケル・レッドグレイヴは、私はもちろん映画は見たことないが、サー付きの名優。
♥ でも年取ってからはわりと普通のおじさんじゃない。
♦ これだって十分ハンサムだよ。でも右の若い頃の写真を見ると、やっぱり美形遺伝子は持ってたんだな。
♥ というわけで、下の写真はヴァネッサのご両親。マイケルと奥さんのレイチェル・ケンプトン。もちろん彼女も当時の人気女優。

映画出演時のマイケルとレイチェル

映画共演時のマイケルとレイチェル

♦ う~ん、なんと言えばいいのか、いかにも昔の銀幕のスターという感じ
♥ それなりに美男美女ではあるけれど、それほど際だった美貌ってわけでもないよね。
♦ なんかお人形さんみたいなカップルだわね。ちょい地味なところがやっぱりイギリス人? 痩せてるところと背が高いところは確かに子孫に受け継がれてるが。
♥ とにかくご両親については映画見たことないんでなんとも言えないや。
♦ じゃあヴァネッサの話しよ。

ヴァネッサ・レッドグレイヴ

『裸足のイサドラ』のヴァネッサ

『裸足のイサドラ』のヴァネッサ

♦ というわけで、このスター同士のカップルの子供たち、ヴァネッサ、コリン、リンは全員映画俳優になったのだが、長男のコリンはあまりぱっとしないが、ヴァネッサとリンの姉妹はどちらも成功して名女優と言われるようになった。
♥ ヴァネッサ・レッドグレイヴは私は最初に見た『イサドラ』のイメージが強いせいか、勝ち気で奔放な印象だったけど、演技力はともかく、素顔はむしろ美人というより愛嬌があってかわいいタイプだったよね。
♦ でも若い頃は反体制運動にも肩入れしていたし(そういう時代でした)ただのお嬢さまじゃなかった。むしろすっごく頭のいい人って感じ。

♥ しかし昔のハリウッド女優の写真並べてて思ったけど、イギリス人というだけでなんかむちゃくちゃ親しみがわくわ。
♦ すごいきれいなんだけど、隣のお姉さん的な親しみが持てるよね。
♥ あと、今若い頃の写真見て思い出したのは、ヴァネッサってすごくモダンな顔してない? 昔の女優さんって確かに美人だけど古くさい感じがするのに、彼女はなんかすごく自由で新鮮で革新的な感じがした。
♦ イギリス映画自体がまさに若いパワーが炸裂する革新の時代だったからね。その波の頂点に立っていた人でもあるね。
♥ 夫のトニー・リチャードソンも、まさにそういう英国ヤングパワーを代表する監督だった。でも彼女は年取ってからのほうが断然すてき。美しいばかりじゃなくて、優しさと気品と知性が漂う貴族的な風貌が。

Redgraves03♦ この年で、こういう男っぽい服装が似合ってしまうのも長身でスタイルがいいからですね。これなら私もできそう。っていうか、コートやパンツはサイズ的に男物を着るしかない私は参考にしよう。
♥ 髪型もいつもこのひっつめ髪。よっぽど顔に自信がないとできない髪型だが、実際きれいだからね。
♦ 年取るとやたら厚化粧になる人も多いけど、このナチュラルさも若さの秘訣だろう。

♥ しかし身長180cmとなってるけど、そんなに大きかったっけ? お嬢さんたちは二人とも公称175cmなんだけど、どう見ても娘の方が大きく見えるんだが。
♦ 役者の公称の身長なんて嘘ばっかりよ。私の見たところ、ジョエリーがいちばん背が高くて180ぐらい、ヴァネッサは178ぐらいだと思うよ。これは信じていいよ。私は自分がでかいんで人の身長には敏感なんだから。
♥ とりあえず、のびのびと長い手足はすばらしい。若い頃はすごく痩せてて筋肉質の体だった。でも胸はぺちゃんこというところも親近感が持てる。これは娘たちも同じ。

これも『裸足のイサドラ』から

♦ ヴァネッサの映画というと、やっぱり『裸足のイサドラ』
♥ 彼女の代表作としてはそれしか考えられないけど、私に大きな影響を与えたという点では、『欲望』かな? ミケランジェロ・アントニオーニがイギリスで撮った映画で、あのシュールな退廃ムードはすばらしかった。フェリーニ、アントニオーニ、ベルトルッチら、イタリア映画に恋していた時代だし、ジェフ・ベックとジミー・ペイジ在籍時のヤードバーズの演奏風景が見られたり、私にとっては60年代を代表する映画の一本。

ヴァネッサとトニー・リチャードソン

ヴァネッサとトニー。このヴァネッサは本当に娘二人をミックスしたように見える。もちろん逆なんだけど。父親の面影は娘たちには一切伝わってない。

♥ ヴァネッサはイギリスの映画監督のトニー・リチャードソン(『怒りを込めて振り返れ』(1958)、『長距離ランナーの孤独』(1962)、『ホテル・ニューハンプシャー』(1984)など)と結婚して、ナターシャとジョエリーの二人の娘をもうけるんだけど、彼はバイセクシャルで、やっぱり彼の男癖のせいか、わずか5年で離婚している。
♦ リチャードソンは映画監督としては本当に才能ある人だったし私も好きだったんだがねえ。あんないい奥さん泣かしちゃいかんわ。結局男遊びがたたってAIDSで命を落とすはめになったし。娘たちだっていたたまれないでしょう。

♥ ていうか、父親がそうで、そのせいで母が苦労してたの知ってるはずなのに、なんでまたホモに手を出すかなあ
♦ 普通、バイですと言って求婚する人いないと思うんで、結婚してから知ったか、結婚後に目覚めたんじゃない?
♥ よく父親に暴力をふるわれた娘が、大人になると父親そっくりの男と結婚してしまうって言うじゃない。無意識に父親に通じる何かを感じたのかも。
♦ それにしても、もう少しいい男はいなかったのか。いや、映画監督としては本当に偉大な人なんだけど、このご面相だからねえ。
♥ 確かに彼、どっちかというと醜男で、美男ではまったくないんだよね。それからなんであんなに美しい娘たちが生まれたのか。
♦ だからレッドグレイヴ家の遺伝力が強いんだってば。男なんか種付け要員でしかないわ。
♥ じゃあ、なんで父親の姓を名乗ってるの? リチャードソンの血はまったく感じられないし、それよりレッドグレイヴ姓のほうがこの世界では重みがあるのに。
♦ そういうところ、ヴァネッサって意外と古風な女なんだよね。それに父娘の仲は悪くないでしょう。
♥ でも父親が男に溺れてエイズで死んだなんて泣くに泣けないわ。かわいそうに。

トニー・リチャードソンとすでにプリンセス然としている幼少時のジョエリー(左)とナターシャ(右)

ヴァネッサとフランコ・ネロ

♥ リチャードソンと別れたヴァネッサは、今度は映画『キャメロット』で共演したイタリアの俳優フランコ・ネロとつきあい始める。
♦ タイトル通りアーサー王伝説を元にしたミュージカル映画で、ヴァネッサが王妃グイネヴィア、フランコがランスロットを演じたんだけど、妖精みたいなヴァネッサ・レッドグレイヴと『ジャンゴ』のフランコ・ネロって、不釣り合いにもほどがあると思いませんか?
♥ いいんじゃない? 未だにいっしょなところを見ると、大切にしてもらってるようだし。私は彼女を大切にしてくれる男なら誰でもいいわ
♦ うん、それはいいし、私はマカロニ・ウエスタンも好きだったからジャンゴでもいいんだが、若い頃は渋い魅力があったけど、年取ったらただのイタリアン・デブ親父でなあ。

♥ この写真は『キャメロット』の一場面。ヴァネッサのこの横顔の美しさ!
♦ フランコもハンサムには違いないけど、どうしてもランスロットには見えないんだけど。ラテン系のランスロットって‥‥
♥ やっぱりマカロニ・ウエスタンの印象の方が強すぎるね。

♥ でもこっちの写真のフランコはかわいいじゃない。ヴァネッサの髪型はあくまで1960年代なんで触れないで。
♦ もちろんハンサムだったとは思う。ただ、なんか違和感おぼえただけ。ほんとにスター同士のカップルだったし、そういうのが長続きするはずがないと思ったし、まして国際結婚だし、ラテン男って浮気っぽい感じがしたし。
♥ ところがこの結婚は大成功。おしどり夫婦として今も熱々のカップルなんだよね。
♦ うん、この二人の写真は年取ってからのやつのほうが好き。

♦ これは老いた二人が共演した2010年の映画『ジュリエットからの手紙』の一コマ。あいにく私はまだ見るチャンスがないんだが。
♥ まさにロイヤル・カップルという感じだね。

♥ こちらはちょっとお茶目な二人。かわいい。
♦ この人たち、いつどの写真で見ても、抱き合ってるか、必ずしっかり手を握り合ってて、本当に愛し合ってるカップルという感じ。80過ぎてもそれが続いてるって、やっぱりラテン男の情熱でしょうか。
♥ 確かにイギリス男にはできない芸当という気がする。これだけ愛されるってやっぱりいいなあ。
♦ ただこの二人、60年代からずっと同棲してて息子も産んでるんだけど、籍を入れたのは2006年なんだよね。
♥ 愛し合ってれば籍なんか入れる必要ないってのが60年代の考え方だったんだよ。
♦ 確かにこの二人を見ると形式なんて無意味というのはよくわかる。ちなみに下の写真はおそらく最も最近ヴァネッサが人前に姿を現したときのもので、彼女に対する何かのトリビュート。このときヴァネッサは80歳。

♥ 80歳になってもこのかわいらしさ。しかもお団子ヘアのモロにおばあちゃんルックなのに。
♦ しかもこのあとのイベントでは、フランコとダンスを披露して熱いキスまで交わしてるんだぜ!
♥ フランコのこと、さっきは「ただのイタリアン・デブ親父」なんて言ってたけど、クウェンティン・タランティーノの『ジャンゴ』に出演したのを見たら、まだまだかっこいいし、貫禄あったよ。あの眼力はまったく変わってなかったし。
♦ ヴァネッサもおばあちゃんになっても目だけは変わってないし、一流役者ってそういうものなのかもね。

♦ ヴァネッサはネロとの間にはカルロ・ガブリエル・ネロという名前の男子を産んでいる。
♥ そういや息子は何してんのよ? 両親ともスターなんだから、こっちもサラブレッドのはずだが。
♦ この家系は男はダメと決まってるのよ。息子もすでにイタリアン・デブ親父だし。こちらはちょっと前の写真。

♥ フランコ・ネロそっくり! こっちはネロ家の血がモロに出てる!
♦ フランコをちょっと整えて優しい顔にしただけね。背もお父さんより高いのはレッドグレイヴの血だけど。この人なんかイギリスでイギリス人として育ってるのに、完全にイタリア人に見える。
♥ 名前もイタリア名なのね。ところで息子は何してるの?
♦ カルロはいちおう映画監督で脚本家のはずだけど。“Uninvited”ではご両親が出演してるし、“The Fever”というお母さんが主演の映画も撮ってるよ。

♦ なんだ、そりゃ? 親の七光り
♥ それともマザコン?(笑) 知らないけど、そう言われてもしかたのない映画しか撮ってない(長編はこの2本だけ)ところでお察しくださいってことかな。
♦ この家系はほんと男はぱっとしないんだよねえ。この人はルックスもぱっとしないし。
♥ 彼だって普通にハンサムではあるけどね。女たちが持ってるオーラがないんだよね。

リン・レッドグレイヴ

♦ ヴァネッサの妹のリンも名女優。脇役が多かったが、OBEをもらっているし、いろいろ賞も取っている。顔はハンサム・ウーマンなヴァネッサに対してかわいらしい感じ。この写真なんてすごいかわいい。

リン・レッドグレイヴ

リン・レッドグレイヴ

♥ もろに60年代ロンドンというファッション。
♦ 三つ子の魂百までと言うけどさ、こういう人たちはなにしろセレブの子供だから、幼い頃の写真とかもいっぱいあるのね。そういうの見ると、ちゃんと後年の姿がわかるからおもしろい。
♥ この三兄弟も、ヴァネッサは幼い頃からすっと足が長くて、顔もシュッと整った感じで、それに対して、リンは愛くるしくて大人たちのアイドルって感じだった。
♦ コリンは?
♥ コリンは影が薄い(笑)。

♦ この人たちやナターシャとジョエリーを見てると、私も姉妹が欲しかったと思わずにはいられないな。幼児期から死ぬまで一生仲良しってほんとうらやましい。
♥ 仲悪い姉妹もいると思うが。それにこの一家の結束力は異常だって。

♦ だってこの姉妹(左がヴァネッサ、右がリン)が、そのまま年取って

♦ こうなるのってすてきじゃない。
♥ 本当に仲良し姉妹だったのよね。リンは亡くなってしまったけど。

♦ リンの映画は?
♥ なにしろ脇役がほとんどだから、私はたくさん見ているんだけど、言われないと思い出せない。
♦ 古くはウディ・アレンの『ウディ・アレンの誰でも知りたがっているくせにちょっと聞きにくいSEXのすべてについて教えましょう』なんかにも出てるんだな。女王の役って覚えてる?
♥ そんな古いの覚えてられるか。
♦ 『シャイン』は?
♥ ああ、あの主人公と結婚するおばさん?
♦ 『ゴッド・アンド・モンスター』
♥ イアン・マッケランの家政婦だっけ? そんな役だったような。
♦ クロネンバーグの『スパイダー』にも出てるよ。
♥ ああ、あのおばさんか!って、リンは年取ってからの印象の方が強いので、イギリスのおばさん役はみんなリンがやってるような気がする!
♦ でも今あげたの、どれも知的な名画ばっかりだよね。さすが。
♥ ウディ・アレンが?
♦ ウディ・アレンは除いて。

Part2へ続く

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